知財に関する大阪弁護士会の取り組み

第8回 知的財産連続研修
辻淳子弁護士 木村広行弁護士 速見禎祥弁護士

 第8回の研修は、平成22年7月22日に大阪弁護士会館にて行われ,23名の会員が参加いたしました。

 今回の研修では,まず、辻淳子弁護士より「複数権利者」が損害賠償請求をした場合、権利者間でどのように分配するのかについて、共有権利者の場合、実施権(専用実施権、独占的・非独占的通常実施権)が設定されている場合にわけて、詳しい説明がなされました。

 続いて、木村広行弁護士より、「複数侵害者」の場合の損害賠償請求についての問題について、複数侵害者が102条1項同士の場合、同2項同士の場合、同3項の場合等について、図解及び関連判例を交えたわかり易い説明がなされました。

 最後に、速見禎祥弁護士より「差止請求」として、特許権に関する差止請求の他、強制執行、仮処分について、請求の趣旨、強制執行の申立の記載例など具体的な解説がなされました。

 2時間の研修時間の中でかなり盛りだくさんの内容でしたが、場合分けが複雑な問題について、本研修に出席した会員の理解が深まり,大変有意義な研修となりました。

<知的財産連続研修一覧>
回 数 日程 場所 担当講師 テーマ
第1回
平成21年11月27日
午後6時から午後8時
会館10階
1001・1002
平野和宏弁護士 特許発明の技術的範囲の確定
第2回
平成21年12月25日
午後6時から午後8時
会館10階
1001・1002
北岡弘章弁護士 
機能的クレーム,包袋禁反言
第3回
平成22年1月25日
午後6時から午後8時
会館2階
2階ホール
山田威一郎弁護士 均等論
第4回
平成22年3月23日
午後6時から午後8時
会館10階
1001・1002
小池眞一弁護士 権利無効の抗弁
第5回 平成22年4月20日
午後6時から午後8時
会館2階
2階ホール
佐合俊彦弁護士 国内消尽
第6回 平成22年5月26日
午後6時から午後8時
会館10階
1001・1002
横井盛也弁護士 間接侵害
第7回 平成22年6月21日
午後6時から午後8時
会館10階
1001・1002
曽我部晋太弁護士
井崎 康孝弁護士
南石 知哉弁護士
損害賠償請求
(特許法102条1項〜3項)
第8回 平成22年7月22日
午後6時から午後8時
会館2階
2階ホール
辻 淳子弁護士
木村 広行弁護士
速見 禎祥弁護士
複数権利者
複数侵害者差止請求
第9回 平成22年8月27日
午後6時から午後8時
会館2階
2階ホール
冨宅 恵 弁護士
田上 洋平弁護士
発明者性職務発明
第10回 平成22年9月15日
午後6時から午後8時
会館2階
2階ホール
村林 隆一弁護士 審決取消訴訟
第11回 平成22年10月18日
午後6時から午後8時
会館2階
2階ホール
増本 充香弁護士 実施契約