知財に関する大阪弁護士会の取り組み

理化学研究所「SPring−8」の施設への見学会を行いました

平成24年7月31日、大阪弁護士会知的財産委員会は、播磨にある理化学研究所の「SPring−8」の施設を見学し、理化学研究所の職員の方々より説明・懇談の機会を得ました。

SPring−8は、和歌山毒物カレー事件で脚光を浴びましたが、極めて波長の短い性質であるX線を、光くらいの速度まで加速して飛ばし、これを検体物質にあてることによって生じる現象の違いの解析から、「見えない物」つまり原子レベルの小さな物の構造をリアルに「見る」ための装置である旨の説明がありました。

「理化学研究所の播磨研究所には、SPring−8のほかに、SACLAという全長700メートルの電子(X線)発射装置及び加速装置があり、ともに見学しました。甲子園球場の36倍もの面積の敷地面積の中のこれら施設を活用して、宇宙や地球の成り立ちから生命まで幅広い分野について基礎研究のみならず、多種多様な産業利用も行われていることの説明を受けました。

また、見学後の懇談会では、基礎研究と知的財産、弁護士の関わり方などについての意見交換もでき、大変有意義な見学会となりました。