知財に関する大阪弁護士会の取り組み

iPS細胞研究所CiRAの見学会を行いました

平成25年11月8日、大阪弁護士会知的財産委員会は、京都市左京区にある「京都大iPS細胞研究所(通称CiRA)」の見学・研修会を実施いたしました。当日は、同研究所知的財産管理室長及び知財ライセンス業務等を行うiPSアカデミア・ジャパン株式会社(通称iPS-AJ社)の方の講義を拝聴すると共に、研究棟の見学を行いました。

 講義では、CiRAにおけるiPS細胞研究の基礎から最前線のお話のほか、特に弁護士の研修ということで、その知的財産管理に関わるお話を研究所及びiPS-AJ社の双方から、特許侵害論といった法律上の問題点の議論や知財管理も含む具体的なお話を聞くことができました。また、当日、同研究所所長である山中伸弥教授に冒頭でご挨拶頂けるというサプライズもありました。

研究棟の見学では、大学院生やお医者さんの卵の方々を含む多くの方々が研究に携わり、内部では分野の垣根を越えた壁設備がないコーナーがあることなど、機密性の高い施設にしては分野間の議論を自由・闊達にする工夫も取り入れられている様子なども拝見できました。

このように、当日は、2時間弱という短い時間の中で、非常にアップ・トゥ・デートなiPS細胞研究や知財管理の最前線に触れることができ、我々弁護士にとって大変有意義な見学・研修会でした。