6月 2018

2018年6月4日 (月)

嘘の効用

末廣嚴太郎(1888年~1951年)という高名な法学者がいました。

 

その末廣博士が雑誌「改造」の大正11年7月号に掲載したのが、この「嘘の効用」という題名の論考です。当時は一般の方にもよく読まれたそうです。

1922年の話ですから、96年前の話になります。

なお、どうでもいい情報ですが、今も元気に暮らしている祖母が3歳のころの話です。

 

本読んだら眠れるかな~と思ってなんとなく手にとって読み始めたら、面白さに最後まで読んで、結局寝不足になってしまったという私にとって印象深い1冊です。

 

96年前の論考だから、古い考えだ、古典だと思ったら大間違い。

現代にも通用する、むしろ、大正のころから今が見えていたのではないかと思えるような鋭い指摘がなされています。

 

最近、日本評論社から新装版が出たので、ぜひ手にとって読んでいただきたい一冊です(※日本評論社からは1円ももらっていません。)。

 

たとえば、こんなくだりがあります。

 

「リーガルハイ」(フジテレビ)、「グッドパートナー」(テレビ朝日)といったドラマの法律監修をさせて頂いておりました。

 

テレビ関係の法律業務については、色々とさせて頂いているのですが、法律ドラマ監修については、上記法律ドラマの後は特にしていなかったのですが、今般、「ヘッドハンター」(テレビ東京)で少し法律監修をさせて頂きました。

 

そして、久しぶりに、ドラマプロットやドラマ台本を読みながら、ストーリー展開を法的に論理的に正しくするための事実提案をする「感覚」を思い出しました。

 

通常の弁護士業務は、事実を拾い、事実を分析し、法的解釈をするものです。法律ドラマの法律監修においても同じような作業をするわけですが、一つだけ異なることがあります。それは、ドラマのストーリーに沿って、想定すべき結果を生み出すために「事実」を「作り出す」ことを提案するという業務があることです。この業務が普段の弁護士業務を見直す機会にもなっております。

 

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