2018年12月11日 (火)

師走の霜月祭り

今年も残すところあと二十日。

私が本ブログの今年最初の執筆をさせていただいたのがつい最近だったはずなのですが・・・

 

さて、「●●の話題が出ると年の瀬だなと思う。」というのがあると思います。

たとえば終い弘法だったり、アメ横の話題だったり。

 

関西来て20年経つので、もちろん関西の話題でも、年の瀬を感じることはあるのですが、やはり自分の生まれ故郷の話題のほうがより強く年の瀬を感じる気がします。三つ子の魂百まででしょうか。

 

私の故郷、長野県飯田市にあります南信濃地区・上村地区、ここは遠山郷と呼ばれるのですが、ここで師走に行う霜月祭りの話題を聞くと年の瀬をより実感します。

 

この霜月祭り、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」のモチーフになったといわれています。

 

旧暦の霜月に行うお祭りで、神無月に出雲の国へ集まっていた神々が、自分たちの国へ帰る前に遠山郷に立ち寄る。その神々をもてなすというお祭りです。

寒い中、夕刻から翌朝まで湯を煮えたぎらせて神々に捧げ、クライマックスでは天狗などの面をかぶった者たちが、煮えたぎる湯を素手ではねかける、そのふりかけられた禊ぎの湯で、一年の邪悪を払い新しい魂をもらい新たな年を迎えるという、湯立神楽の古い形態(平安時代~鎌倉時代の祭りがそのままとも)をいまに伝えています。

 

旧暦霜月なので寒く、夜通しやるから眠く、お湯は薪をがんがん燃やすので煙いという三拍子そろった祭りです。

歴史な民俗文化にご関心がありましたら、交通の便はあまり良くない(飯田線の秘境駅を楽しんでいただければそれもまた良いかと。)ですが、一度足を運んで頂ければと思います。

 

ちょうど今週末が霜月祭りのピークなので、ご紹介させていただきました。

 

私の今年のブログ担当はこれで最後です。

少し早いですが、今年1年ありがとうございました。ブログを読んでくださっている皆々様におかれましては良いお年お迎えください。

また来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

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