新たにブログ担当者となりました,辻岡信也です。もともと建築士なので,弁護士になってからも土木や建築関係の事件をよく扱っています。委員会では都市環境問題や歴史的建造物の保存活動に取り組んでいます。

 

さて,建築関係のニュースでしばらく前から世間を騒がせているのが免震ゴムのデータ偽装問題です。官公庁,病院からマンションといった様々な建物で件の免震ゴムが使用されているようで,特に該当マンションにお住まいの方は大きな不安を抱えておられることと思います。

 

この事件の中身には,メーカーによる大臣認定(国土交通大臣による安全性のお墨付きみたいなもの)の不正取得と,規準外製品の出荷という二つの行為があります。メーカーの責任の評価は今後の調査結果を待つ必要がありますが,いずれにせよ,どちらも許されない行為であり,第一に責任を負うべきはメーカーです。今回の事件は、最悪の場合でも免震ゴムの交換により補修が可能ですし、メーカー自身が適切な対応を行う旨を表明していますので、今後問題の収束が期待されます。