2018年8月16日 (木)

プロスペクト理論

 ブロガーの浜本です。2回目の投稿です。

 お盆休みに、「経済学者たちの日米開戦 秋丸機関『幻の報告書』の謎を解く」(新潮選書)という本を読みました。

 この本で、大変興味深い記述がありました。それは、

 (a)確実に3000円支払わなければならない。

 (b)8割の確率で4000円支払わなければならないが、2割の確率で1円も支払わなくてよい。

 という2つの選択肢が与えられた場合、(b)の選択肢を選ぶ人が多い、というものです。

 (b)の選択肢の損失の期待値は、-4000円×8割+0円×2割=-3200円であり、(a)の選択肢の損失の期待値(-3000円×10割=-3000円)より少ないので、(b)の選択肢を選ぶのは不合理なのですが、人は、損失が出る場合、確率は低くても損失がゼロになる可能性がある方(この事例では(b)の選択肢)に魅力を感じてしまうそうです(これを「プロスペクト理論」というそうです)。

 今後法律相談の中で選択肢の提示を求められた場合には、このような点にも配慮しないといけないなぁ、との気付きを得たお盆休みになりました(なお、私は迷わず(b)の選択肢を選びました)。

2016年8月5日 (金)

出張授業講師派遣について

はじめて投稿します。浜本と申します。

 

 私は、今年度、労働問題特別委員会の副委員長をさせて頂いておりますので、最初の投稿は労働問題特別委員会のことにしようと思います。

 

 労働問題特別委員会では、地方公共団体等の公的機関から推薦を求められた各種委員の推薦を行うほか、これから社会に出て行く高校生のために、働くにあたって知っておくべき法律上のきまりやルール(ワークルール)についての授業を行う弁護士を、その高校まで派遣する事業を行っています。

 

 最近ですと、長野高校(河内長野市)、長尾高校(枚方市)、城東工科高校(東大阪市)などに講師派遣をすることが決まっています。

 

 時間外労働が適法になる要件や、時間外労働をした場合の割増賃金のことなど、きちんとした知識がなければ悪い雇用主にだまされるかもしれないことにつき、丁寧にお話しすることになっていますので、関心をお持ちの高校関係者の皆様方に是非ともご利用頂きたいと思います。大阪弁護士会までお気軽にお問い合わせ下さい。