本来は、この記事を書くべき担当日は、12月25日である(この記事を書いたのは12月31日です)。

しかし、今年の12月25日は、どうしても記事を書けない事情があった。

 

それは、さいたまスーパーアリーナ(以下、「SSA」)で行われたももいろクローバーZ(以下、「ももクロ」)のももいろクリスマスに参加したためである。

 

所属する事務所の上司にももクロについて語っていた際、「ももいろクローバーっていうのは、ピンク系か」と言われたことがある。

誤解されぬため,ももいろクリスマスがなんであるかについて語らねばなるまい。

 

ももいろクリスマス、通称「ももクリ」は、ファンにとっては特別なライブである。

それは、2年前の12月24日、ももクロが日本青年館ではじめてのホールコンサートを行ったのが、このももクリだからである。

わずか2年間の間に、ももクロは驚くべき成長を遂げた。西武ドームを満員にし、ももクリSSAも24日、25日の2DAYSにもかかわらず、チケットは超プレミアチケットになった。

ファンクラブに入っていてもチケットは取れない。

熾烈なチケット争奪戦を乗り越え、なんとか25日分のチケットを入手できたため、この日のももクリに参加したのである。

 

僕のチケットは、アリーナ席、C3ブロック10列目だった。

一見、良さげな席に見えた。

しかし、僕はぬか喜びをしない。

それは、11月23日のぴあ40周年ライブの体験があるからである。

 

11月23日は、チケットぴあの40周年ライブが幕張であった。

これにももクロが参加すると知り、僕はこのライブで初ももクロを体験することにしたのである。

チケットを入手したところ、ブロック別オールスタンディングの席で、「あブロック」。

あいうえおの「あ」なら、相当前のほうのブロックではないか。

ひょっとしたら、初ライブにして、ももクロを目前で見ることができるのではないか。

期待が高まりつつ,本番を迎えた。

 

しかし,現実は無情。

オールスタンディングブロック制は,右と左に二つに分けた2ブロック形式で,「ぴブロック」と「あブロック」しかなかったのだ。

だが,結論からいえば,このときのライブもものすごく楽しんだ。

会場入るために2時間雨の中並んだことも,グッズを買うために1時間並んだことも,おなかが痛いのを我慢して1時間「あブロック」の前のほうで待機したことも(何度か「もう漏れる」と思ったが,ライブが始まった途端,腹痛は吹っ飛んだ),終わってみれば良い思い出である。

ももクロのライブには,終わった瞬間,「また絶対来よう」と思わせる魅力があった。

 

閑話休題。

 

そして,ももクリである。

もはやチケットには期待しない。

たった一度しかない2012年のクリスマスを楽しめればいいんだ。

アリーナ席の後ろのほうで見えにくくても,全力で楽しもう。

 

現場に到着した僕は,驚いた。

まさに,「神席」。

たしかに,メインステージからは距離があるが,メインステージから1本道で設けられたセンターのステージの間近の席。

このセンターのステージでももクロがパフォーマンスするとしたら,ヤバいくらい近いぞ・・・。

僕は,興奮した。

 

ただ一つだけ不安なことがあった。

それは僕が新参ファンだということだ。

法被やTシャツも着たし(僕は夏菜子(赤)推しなので,赤の法被に赤のシャツだ),ペンライトだって持った。

コール(曲の最中にうりゃおい!とか,かなこぉ↑↑とか,ファンが合いの手みたいのを入れること)もいろいろ覚えてきたつもりである。

しかし,古参ファンからすれば,僕のような新参ファンは目障りで,イケズされるかもしれない。

 

こういう悩みを杞憂という。

モノノフ(ももクロファンの呼称)は,みんないい人ばかりだ。

隣の好青年は,「夏菜子推しなんですね。僕もです!がんばりましょう!」と握手を求めてきてくれたほどである。

前方は小さな女の子を連れたお父さん。

普通に立っても子どもは見えないので,後ろの席の人に申し訳なさそうに,「この子,椅子の上に立たせても構いませんかね・・・」と聞いていた。

後ろの席の好青年は快諾。

「やっと,この子も来たいと言ってくれたんで,2人で来たんですよ」と話していた。

モノノフ,ヤバい。

ライブ始まる前から心温まりすぎやろ。

 

さて,開演である。

僕は,赤のペンライトの灯を入れ,戦闘態勢を整えた。

ももクロのライブは,だいたいovertureという曲からはじまる。

前山田健一氏が作曲した,ももクロの楽曲をベースにしたオープニング曲である。

このovertureに合わせて,モノノフは「よっしゃももクロ!れに,かなこ,ももか,しおり,あーりん,いくぜ!ももいろクローバー!」と叫ぶ。

 

以下,途中経過を端折って書く。

 

まず特筆すべきは,ライブでの初披露である「黒い週末」。

歌っているのはももクロなので,アイドルの曲であるのは間違いないが,曲の構成自体はめちゃくちゃかっこいいロックである。

僕はヘッドバンキング気味に頭とペンライトを振った(前の人に当たらない程度にね)。

ちなみに,青少年諸君のためにあえて自分の失敗談を言っておくと,僕は高校時代にカラオケでヘッバンキングしすぎてムチウチになったことがある。

ヘッドバンキングは,首を振るのではなく,腰から振らないとダメなのだ。

 

そして,クリスマス限定販売シングルに収められた「僕らのセンチュリー」

曲中に,「ラブ!ピース!」と繰り返すところがあり,「ラブ」のときに人差し指と親指で「L」を作り,「ピース」でピースサインを出すというフリがある。

これを会場みんなでやったのが,妙に楽しかった。

 

で,やっぱり「行くぜっ!怪盗少女」はすごい。

途中で,おやじダンサーズが出てきたのはご愛嬌だが,やっぱり夏菜子のエビぞりジャンプは,遠目でみてもすごかった。

この曲は,やっぱりいまでもももクロを代表する曲だ。

 

約3時間。

あっという間に過ぎ去った。

目の前にももクロが来たときには,本当にくぎ付けになった。

この子ら,本当にすげえぞ,と。

魂ごとぶつけてこられるような,熱を感じた。

間近でみた表情からは,「全力」さが伝わってくる。

SSA中の大人たち(子どももいるが)を熱狂させるだけのパワーが伝わってくるようだった。

 

エンディングでは,メンバー全員が想いを語る。

 

結成当時からの夢である紅白への出場。

結成からわずか4年で夢をつかんだももクロの成長のスピードは,本当にすごい。

僕は,もう丸5年弁護士をしているので,僕が弁護士になったときには,まだももクロは存在すらしなかったのだ。

 

完全に負けた。

しかし,夢をつかむだけの努力と才能が,ももクロにはある。

 

今日(これを書いている12月31日),本当の感動が待っている。

紅白なんてみるのはいつぶりだろうか。

紅白が楽しみなのは,たぶん今回がはじめてだろう。

紅白が終われば,紅白の向こう側が見える。

 

2013年,僕は30歳になる。

30歳にもなって,アイドルにはまるなんて・・・と自分でも思う。

だが,楽しいと思うことに年齢は関係ないし,明日終わるかも知れない世界(マヤ歴は拍子抜けだったが)や人生なのだから,今を楽しまないのは損としか言いようがない。

こんなにも「楽しい」を提供してくれるももクロ。

いま,ももクロを楽しまないのは損なのだ。

 

宗教の勧誘員は,ウザいが,そのウザさの根底は,「勧誘員自身はその宗教を心の底から良いものだと思っている」点にある。

 

そのウザさを理解しつつも,あえて言いたい。

 

ももクロは,本当に素晴らしいんです!

信じなくても地獄には行きませんが,少なくとも,いまある天国には行けませんよ!,と。

 

でも,ももクロの良さをもっとみんなにわかってほしいけど,今以上にチケットが取れなくなるのは困るな・・・

熱い!

感動ぶりが伝わってきます。熱い!
紅白を見なかった私は、天国行きが遠いんですね。。。

今からでも遅くありません

いついかなるときでも,天国への扉は万人に対して開かれているのです・・・

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