2013年10月20日 (日)

パリ通信 その1

 

 こんにちは。

 私は今、しばらく弁護士業をお休みして、パリで生活しています。

 ですので、今後しばらくはパリで生活していて日々感じたことを中心に書きたいと思います。

 家族全員がフランス語をほとんど話せないという危機的状況のまま突入した初めての外国暮らしは、当然戸惑うことが多く、想像していた以上に大変です。ただ、噂に聞いていたのと違って、パリの人達は、こちらがフランス語を話せないとわかるとすすんで英語で話しかけてくれたり、困っている様子をすぐに察してすすんで世話をやいてくれたりするなど、とても親切な人が多いです(一方で、特に公共機関においては、権利を主張しないと何も手続が進まないことも多々ありますが。。。)。

 例えば、パリのバスは、急発進や急停車が多く、荒っぽい運転なのですが、子ども連れで乗って困っていると、ほぼ必ず誰かが席を譲りに話しかけてくれるのです。

 ちなみにバスの優先座席の優先順位は、私のフランス語理解が正しければ一番が傷病兵で、次に障がいのある方や妊婦さんが続き、三歳以下の子ども連れが六番目くらい、七五歳以上(高齢化社会を反映しているのでしょうか)のお年寄りは八番目くらいです。色々と興味深い順位ですね。

 公共交通機関についてもう少し書くと、パリのメトロはとんでもなく荒っぽい運転であることが多く、どこかに捕まらずには立っていられません(何の前触れも無く駅間で急停車、急発進もします)。また、満員電車は日本だけかと思っていた私ですが、時間帯によってはパリのメトロもバスもとても混雑します。一方、パリのメトロは、路線によっては何のアナウンスも無く、扉も自分で開けなければならない点で、大阪とは大きく違います。

 公共交通機関との関係で、少し法律絡み(?)のお話をさせていただくと、パリの公共交通機関は、基本的にとても治安が悪いです(体感だとバスは少しマシな気がしますが)。メトロで居眠りをしている人はほぼ見かけないですし、RERの一部の路線は、昼間でも一人で乗らない方が良いと言われています。公共交通機関に乗っている人は、皆どこか緊張しているように見受けられます。私自身は、パリに着いた翌日に、バスの中で、親切なパリのマダムに鞄の持ち方を突然指導されました。いわく、鞄の口は必ず閉める。口の閉まらない鞄は持たない。鞄は必ず身体の前に回して両手でしっかり持つ。鞄を持って道路側を歩かない。等々。

 しかも、パリの治安は年々悪化しているのだとか。何でも、ニュースや新聞報道、夫が仕入れてきた情報などによれば、現在フランスの刑事司法制度は大きな危機に瀕しているそうです。今後はこうしたフランスの法律事情についても(フランス語の上達にあわせて)、もう少し詳しくお伝え出来ればと思います。

ありがとうございます!

稲谷先生、ごぶさたしています!
お元気そうで何よりです。
私は20数年前にパリに行って以来、パリは憧れの地です。
しかし、治安が悪化しているんですね。
私は、かばんの口はガッツリあいたままなので、危機感がなさすぎでした。

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