2017年8月15日 (火)

司法委員会とは?

 皆様はお盆休み、楽しく過ごされましたでしょうか。

 

 人生初のブログ投稿です。司法委員会の副委員長として、投稿します。

 

 司法委員会は、その業務の性質上、このブログをご覧の皆様にはなじみがないと思いますが、司法制度、司法事務の改善進歩、判例・法令の運用などに関する調査研究をつかさどっています。

 

 具体的には、裁判所との懇談会を主催したり、法令が制定・改定される場合に、弁護士会として述べる意見を検討したり、会員向けの研修を企画したりしています。

 

 例えば、裁判所との懇談会であれば、裁判所のユーザーでもある弁護士として、普段の業務の中などでに、裁判所として改善して欲しい点などについて会員から意見等を募り、懇談事項としてあげ、それについて具体的に懇談を交わすといったものです。

 

 弁護士は普段の業務以外にこんなこともしてます、ということで紹介しました。

2017年6月7日 (水)

事前復興計画

皆様は「事前復興計画」という言葉をご存知ですか。

 

法律上の用語ではありませんが、これは、大規模な震災の発生を想定して、万が一震災が発生した後に、どのような形で被災地を復興するかを、事前に自治体や住民が話し合って青写真を決めておこう、というものです。

 

特に昨今、関西では、南海トラフ地震を想定して、事前復興計画に取り組んでいる自治体があります。特に和歌山県は、県をあげて、県内の沿岸19市町村と連携して、事前復興計画の策定に乗り出しているとのことです。

 

私は法教育委員会に所属しています。

このブログでは法教育のことについてばかり書いていますが、他の仕事をしていないわけではないです。

 

題材としても、活動紹介の点からしても、非常に書きやすいのです。

ようするに引き出しが少ないのです。

すみません。

 

さて、私は、出張授業に行ったり、各イベントに参加したりします。

最近では、小学生向けのイベント「ほうりつのがっこう2017」に参加しました。

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小学生向けの法教育というと、ちょっと早いのではないかと感じられる方もいるかもしれません。

もう1ヶ月以上前のことになりますが、去る2月28日、「大阪私学生徒指導連盟と大阪弁護士会子どもの権利委員会との協議会」が開催されました。

 

大阪私学生徒指導連盟は、大阪府の私立の中学・高等学校の生徒指導に携わる先生方によって構成される、生徒指導に関する情報交換や研究に取り組んでおられる団体です。

私が所属する子どもの権利委員会(その中でも学校部会)では、大阪私学生徒指導連盟と年1回協議会を行っており、学校問題に関してそれぞれが行っている研究について発表し、意見交換を行っています。

その協議会が今回は記念すべき第30回ということで、例年と趣向を変え、この30年の歩みを振り返る講演と、生活指導上の事例に関するグループディスカッション・パネルディスカッションという形式で行われたのでした。

 

現在では、私学生徒指導連盟と子どもの権利委員会の関係は極めて良好で、教師と弁護士がざっくばらんに活発な意見交換をしているのですが、講演によると、協議会発足当初は、教師側と弁護士側の考え方の対立が鋭く、協議会のあとの懇親会は険悪な雰囲気で行われていたほどであったそうです。

2017年3月29日 (水)

少年事件 その後。

頻繁に、ということではありませんが、少年事件を受任することがあります。保護観察で終わる子、少年院に行く子、様々ですが、一人だけ、少年院に行ってからも手紙のやりとりを続けている子がいます。

元々比較的しっかりとした子だったのですが、通数を重ねるごとに文章や考え方がしっかりしてきているのがはっきりと見て取れて、驚いています。

わずか2~3枚の便箋中にそれだけのことが感じられるのだから、きっと直に会って話をしたら、もっとあの子は大人になっているのだろうなぁ。

 

そんなこんなで、やっぱり可塑性ってあると思うのです。

 

厳罰化とかいろんな議論はありますが、個人的には子供の可能性や可塑性を信じた方向性に進めばいいなと思っています。