弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100 ja 皆生トライアスロンに出場しました! 後編 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/2058 <p>皆さん,お久しぶりです。林裕悟です。</p> <p>前回の8月6日の投稿で, 7月19日(日)に鳥取県西部の皆生温泉で開催された第35回全日本トライアスロン皆生大会の参戦記の前編(自転車編まで)を掲載させていただきました。</p> <p>「なんで途中で終わってんねん!」とか,「引っ張りすぎや!」などのクレームも耳にしましたが,あれから3か月。いよいよ後編が始まります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>っとその前に,前編のあらすじを。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>今から35年前の1981年8月20日,皆生温泉で,日本で最初のトライアスロンの大会が開催されました。その歴史ある大会の,35回目の記念大会に出場した私は,最初の種目の3kmの水泳で激しいバトルに巻き込まれながらもなんとか完泳,そして次の140kmの自転車は自己ベストを大幅に上回るタイムで完走,そしていよいよ最後の種目,灼熱のフルマラソンをスタートしようとしています。</p> <p>いざ,ランニング編,そうして感動のゴールシーンまで,第35回全日本トライアスロン皆生大会の参戦記の後編が遂に始まります!</p> <p>&nbsp;</p> <p>ちなみに,前編をまだお読みいただいていない方,それから内容を忘れかけている方,下記のURLから,前編をご覧ください。</p> <p><a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/2006">http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/2006</a></p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>ランニング編</p> <p>皆生大会のランニングコースはとにかく平坦です。高低差の少ないコース。</p> <p>でも,他のトライアスロンの大会や,マラソン大会とは異なり,コース規制が全くなされません。</p> <p>車道には普通に自動車が走っています。その歩道上を走るコースです。</p> <p>もちろん,タイミング次第では対面信号が赤になります。</p> <p>そうすると,選手も止まります。</p> <p>青に変わった瞬間,リスタートです。</p> <p>交通ルールは遵守しなければなりません。</p> <p>歩道を走るので,段差があります。</p> <p>決して走りやすいコースではありません。</p> <p>おそらく,合計すると30回くらいは信号待ちで止まったと思います。</p> <p>時間にして少なくとも20分くらいはロスしているでしょう。</p> <p>でも,それも日本で最も歴史の古い皆生大会ならではのローカルルール。</p> <p>それも含めてトライアスロンです。</p> <p>すべての選手が同じ条件で走ります。</p> <p>だから,誰も文句を言いません。</p> <p>そういう大会なのです。</p> <p>疲れてくると,赤信号がありがたく感じられます。</p> <p>大会中に立ち止っても何の罪悪感も劣等感も感じる必要がないのですから。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そんなルールの下で,皆生の温泉街を走り始めます。</p> <p>約20km先の境港を折り返すシンプルなコース設定。</p> <p>そのため,ほとんどすべての選手と1回はすれ違うことができます。</p> <p>知人や友人たちと,励ましあい,称えあうことができる,素晴らしいコースです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ここでも,作戦は自転車のときと同じように,「折り返しまでは頑張らない。」でも,きっと,折り返してからは頑張る気力も体力も残っていないでしょう。だから,「折り返したらとにかく我慢する。」</p> <p>&nbsp;</p> <p>前半は,1kmを6分で走ることにしました。</p> <p>例年,最初の10km を1km5分とか,5分15秒くらいで走り始めてしまいます。</p> <p>10kmあたりまでは,「マラソンの自己ベストをトライアスロンで塗り替えられるかもしれない。」なんて馬鹿な妄想にとらわれてしまうこともありました。でも,快調なのはせいぜい15km位まで,突然,膝に痛みが出ます。そして,大減速。ほとんど歩くような状態でゴールにたどり着くことを繰り返してきました。</p> <p>今年は,とにかくゴールまでしっかりと走り切ることを最低限の目標に,控えめにスタートしていきます。</p> <p>そして,約2kmごとに設置されているエイドステーションでは,必ず立ち止まり,給水,給食,そして氷や水を使ってしっかりと体を冷します。</p> <p>熱中症を避けるためには,水分をとりつつ,体を冷やさなければなりません。</p> <p>筋肉の痙攣を防ぐためには塩分が必要です。</p> <p>最後まで走りる体力を残すためには,食べられるうちに食べ物を体内に入れておく必要があります。どうせ,途中で胃がなにも受け付けなくなるのですから。</p> <p>そして,エイドステーションでは,地元の高校生や会社員の方々がボランティアスタッフとして大会を支えてくださっています。</p> <p>と同時に,選手たちのゼッケンナンバーを確認し,スタートリストと対比して,名前を呼んで応援してくれます。</p> <p>「林さん,頑張って!」,「林さん,ナイスラン!」,「林さん,ナイススマイル!」などなど。</p> <p>見ず知らずの人たちが,名前を呼んで応援してくれるのです。</p> <p>そんなうれしいことはありません。</p> <p>思わず,こちらも笑みがこぼれます。</p> <p>「ありがとう!」,「ありがとう!」</p> <p>そんな言葉を繰り返しながらのランニングです。</p> <p>一年に一度,ひたすら感謝の言葉を口にし続ける42.195km。</p> <p>苦しいけれど,楽しい楽しい時間です。</p> <p>苦しいのに,辛いのに,そして痛いのに,写真に写った私は常に笑っています。</p> <p>折り返し付近から,やはり膝に強い痛みが出始めました。</p> <p>信号で止まるたびに屈伸を繰り返します。</p> <p>ペースも大きく落ちました。</p> <p>でも,落ちたペースを何とか維持して走り続ける。</p> <p>ゴールを目指して。</p> <p>自転車で頑張りました。</p> <p>ランニングで心が折れてしまったら,あの頑張りが無駄になる。</p> <p>ランニングでも,自己ベストを出すんだ!</p> <p>その一心で,ゴールを目指しました。</p> <p>あと15kmがあと10kmになり,あと5kmになります。</p> <p>ぼろぼろになりながら,次のエイドステーションを目指し,そしてさらにその次のエイドステーションを目指して力を振り絞ります。</p> <p>心が折れそうになります。立ち止まりそうになります。歩いてしまいそうになります。そのたびに,自転車での頑張りを思い出します。</p> <p>繰り返した朝練のことを思い出します。</p> <p>とにかく,あれを無駄にしたくない。</p> <p>最後まで走り切る。</p> <p>それだけを繰り返してゴールを目指します。</p> <p>残り2kmになりました。</p> <p>沿道の人たちが,「お帰りなさい」と声をかけてくれます。</p> <p>この「お帰りなさい」という言葉,早朝から頑張ってきた選手には特別な言葉です。</p> <p>朝,砂浜を海に向かって威勢よくスタートしました。元気溌剌でした。陸に上がって自転車に跨り,雄大にたたずむ大山を目指しました。</p> <p>昼,自転車を降りて,走り始めました。</p> <p>あのときは,どこにも痛みを感じず,軽快に折り返し地点を目指しました。</p> <p>そのあと,痛みに耐え,ひたすらゴールを目指して,自分自身と戦う時間を過ごしました。</p> <p>そして,あと2km。</p> <p>沿道からは繰り返し繰り返し「お帰りなさい。」</p> <p>その言葉に,多くの選手はひそかに涙を流していると思います。</p> <p>私も,目にうっすらと涙が浮かびました。</p> <p>眠い目をこすって繰り返した朝練のこと,早朝の水泳から丸一日頑張り続けた自分自身のこと,自分への挑戦に理解を示し大会に快く送り出してくれた家族のこと,ともに厳しい練習をこなした仲間たちのこと,大会を支えてくれているスタッフやボランティアの皆さんのこと,そして炎天下にもかかわらず沿道から多くの勇気と力を与えてくださった市民の皆さんのことを思いながら,ゴールを目指します。</p> <p>「お帰りなさい」の声が,どんどん大きくなり,どんどん多くなります。</p> <p>ゴールの陸上競技場が見えてきました。</p> <p>これまであんなにも痛かった両膝に,今は何の痛みも感じません。</p> <p>歓喜のときが目の前に近づいてきました。</p> <p>大阪からわざわざ応援に駆け付けてくれた友人が競技場で迎えてくれます。</p> <p>「ありがとう!」</p> <p>心からの言葉を最後に大声で叫びます。</p> <p>仲間たちがコースに飛び出してきました。</p> <p>ゴールまであと100m。</p> <p>支えてくれた友とともに,ゴールテープを切ります。</p> <p>「ヤッター!!」</p> <p>トライアスロンの大会に何度も何度も出場し,何度も何度も繰り返しても,やはりゴールの瞬間に口に出る言葉は同じです。</p> <p>他の競技では決して味わうことのできない達成感と,日常生活では決して感じることのできない感謝の心に満たされ,何とも言えない心地よい瞬間が訪れます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>トライアスロンの大会では,すべての選手が笑顔でゴールします。</p> <p>そして,ゴールで待ち構える人たちも,満面の笑顔で迎え入れます。</p> <p>もちろん,早い選手はとっくの昔にゴールをしています。遅い選手は真っ暗になってからヘロヘロになってゴールします。</p> <p>でも,早さに関係なく,すべての選手が,とてつもなく頑張った結果として,ゴールにたどり着きます。</p> <p>すべての選手は,そのことを知っています。</p> <p>だから,遅い選手のことも,心からの敬意をもって,迎え入れます。</p> <p>ゴールを称えます。</p> <p>そして,「お帰りなさい!」と声をかけるのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>「頑張って!」「お帰りなさい!」「ありがとう!」</p> <p>&nbsp;</p> <p>それらの言葉があふれ出る一日です。</p> <p>苦しく,楽しかった一日が終わりました。</p> <p>そして,来年のその日に向かって,また1年がスタートします。</p> <p>来年も必ずこの場所に帰ってきます。</p> <p>「お帰りなさい」の言葉を聞くために。</p> <p>&nbsp;</p> <p>最終的なリザルトです。</p> <p>ランニングのタイムは5時間11分。</p> <p>フルマラソンのタイムとしてはダメダメです。</p> <p>でも,皆生大会での自己ベストを16分上回りました。</p> <p>トータルタイムは11時間19分。</p> <p>ほぼ半日,頑張り続けたことになります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>出場した約900名の選手のうち,水泳は226位,自転車は227位,ランニングは486位でトータル323位。</p> <p>&nbsp;</p> <p>今の練習量などからすると,まあこんなもんでしょう。</p> <p>持っている力は出し切りました。</p> <p>いつの日か,200位以内でゴールします。</p> <p>これが皆生大会での私の目標です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>長々と書き連ねましたが,これで私の参戦記を終わります。</p> <p>トライスロンの魅力が少しでも皆さんにお伝えすることができたでしょうか。</p> <p>もし,トライアスロンに少しでも興味のある方は,私に連絡してください。</p> <p>ともに感動のゴールを目指しましょう。</p> <p>「お帰りなさい」の言葉を聞くために。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/2058#comments スポーツ Wed, 11 Nov 2015 15:00:00 +0000 028611 2058 at http://www.osakaben.or.jp/blog 皆生トライアスロンに出場しました! http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/2006 <p>&nbsp;</p> <p>皆さん,お久しぶりです。林裕悟です。</p> <p>前回までは,皆さんに弁護士や弁護士会を身近に感じていただけるように,手軽に楽しめる題材を選んで投稿してきました。</p> <p>が,今回は,私の趣味であるトライアスロンについて,ガッツリ書かせていただきます。</p> <p>そう,去る7月19日(日)に鳥取県西部の皆生温泉で開催された第35回全日本トライアスロン皆生大会の参戦記です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このブログをご覧いただいている皆さんの中には,トライアスロンという競技をあまりご存じない方もたくさんいらっしゃると思います。そんな方々にも少しでも分かりやすく読んでいただき,またトライアスロンの楽しさや面白さを少しでも理解していただけたら嬉しいです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>今回私が出場した全日本トライアスロン皆生大会は,日本で最初に開催されたトライアスロンの大会です。</p> <p>35年前の1981年8月20日,皆生温泉の旅館組合の青年たちが,ハワイで行われている鉄人レース,IRONMANを参考に,手探りで開催したそうです。そんな日本で最初のトライアスロンの大会には,女子2名を含む53名の選手が出場しました。</p> <p>そして,この第1回大会の優勝者は,あのフォークシンガーの高石ともやさんと下津紀代志さん。優勝者なのに,なぜか二人なんです。</p> <p>そう,二人は,最後のランニングパートに入っても互いにトップを譲らず併走していたそうですが,最終的には手をつないで同時にゴールしました。高石ともや氏によれば,灼熱の太陽のもとで長時間にわたりすべてを出し切ってしのぎを削りあった二人は,お互いの頑張りをたたえあい,ゴールを目前にして自然と「一緒にゴールをしよう」という心境に至ったとか。</p> <p>これが「勇者の伝説」。この精神は,いまもなお皆生で熱く語り継がれています。</p> <p>そんな勇者の伝説に見守られて,今年も,皆生大会に出場しました。</p> <p>少しでも勇者に近づくために。</p> <p>そして,自分らしさを見つめなおすために。</p> <p>&nbsp;</p> <p>では,さっそく,皆生大会参戦記のはじまりはじまり・・・</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>っとその前に,トライアスロンと皆生大会について,簡単に説明させていただきます。</p> <p>トライアスロンとは,水泳,自転車,ランニングという3つの種目を,一人でこの順番で連続して行う競技です。大会によって距離は様々で,オリンピックや日本選手権などは水泳1.5km,自転車40km,ランニング10kmというショートディスタンスという距離で開催されます。</p> <p>今回,私が出場した皆生大会はロングディスタンスと呼ばれる大会であり,水泳は3km,自転車は140km,ランニングは42.195kmで争われます。</p> <p>現在,日本国内では,ロングディスタンスの大会は,この皆生大会を含めて,5つしか開催されていません。</p> <p>皆生大会のほかは,沖縄県の宮古島で開催される宮古島大会,長崎県五島列島で開催されるバラモンキング,新潟県佐渡島で開催される佐渡国際トライアスロン,そして北海道洞爺湖温泉で開催されるアイアンマンジャパン。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そんななかでも,皆生大会の特徴は,なんといっても自転車のコースの厳しさと灼熱の太陽です。</p> <p>自転車のコースは,皆生温泉をスタートし,大山を上り下りする山岳コース。上りでは頂上を目指して必死にペダルを踏み込み,下りでは次の上りに向けてスピードを保つためにとにかくペダルを回す。これの繰り返し。息つく暇もなく頑張り続けなければなりません。</p> <p>そして,梅雨明け直後の灼熱の太陽にさらされながらのフルマラソンでは,暑さによって体力が限界まで削り取られます。ランニングスタート時点で,既に足はパンパン。太陽は真上。路面には陽炎が漂います。そんな中での42.195km。皆さん,想像できますか?</p> <p>とにかく,過酷で厳しい大会なんです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>前置きが長くなりましたね。</p> <p>今度こそ本当に,本題の皆生大会参戦記,はじまりはじまり・・・</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>水泳編</p> <p>レース当日の7月19日,台風一過の皆生温泉海岸は,早朝から波高ゼロ。いわゆるべたなぎの状態でした。</p> <p>3種目の中では水泳を得意種目としている私は,スタート地点の砂浜で,最前列のやや後ろあたりにスタンバイ。そして,午前7時,スタートの合図とともに,海に向かって駆け出します。</p> <p>トライアスロンの水泳では,スタート直後にバトルと呼ばれる場所取り合戦があります。</p> <p>少しでも直線的にロスの少ないコース(インコース)を泳ぎたい多くの選手が,同時に同じ海に向かって泳ぎ出すからです。</p> <p>今年の皆生大会は,例年以上に激しいバトルになりました。</p> <p>皆生の水泳コースは,スタート地点から約400m先に第1ブイが設置されており,コースはこの第1ブイで左に大きく折れ曲がります。そのため,第1ブイまでは多くの選手たちがコース左側に集中するのです。</p> <p>私は,砂浜の中央部分からスタートしましたが,右からスタートした選手たちがどんどん左に寄ってきた結果,激しいバトルに巻き込まれました。</p> <p>私の左側にはすでにある選手が泳いでいます。なのに,右側から別の選手が迫ってきます。その間に僅かなスペースを見つけて泳ぎ進むのですが,次にヘッドアップをして前を向いたときには,さっきまであったわずかなスペースが完全になくなっています。一瞬ひるむ私。ですが,私の後方からはすでに別の選手が私の足元に迫っています。</p> <p>止まることすらできない私は,さっきまであった,そしてもう今はなくなってしまったそのスペースに突入するしかありません。</p> <p>隣の選手に乗りかかられます。身体同士が激しくぶつかります。</p> <p>でも,止まることは何の解決にもなりません。止まれば後ろの選手が私の真上に乗りかかってくるからです。とにかく,前に進むしかない。命の危険すら感じる厳しいバトルでした。</p> <p>第1ブイに到着して,既に疲れ果てていました。必死に泳いだので息が上がっています。でも,バトルから解放されて,精神的な余裕が生まれました。まだ水泳は2.6kmも残っています。タイムはもうどうでもいい,とにかく落ち着いて2.6km先の水泳のゴールを目指そう。そう切り替えて,ゆったりとストレスのない泳ぎを意識して,ゴールを目指します。</p> <p>スイムアップは59分24秒。予想通り,昨年の51分30秒よりも大きくタイムを落としています。疲労感も例年以上です。</p> <p>ですが,とにかく,無事に陸上にたどり着き,2種目目の自転車のスタートラインに立つことができました。それだけで十分でした。</p> <p>ウェットスーツを脱ぎ,バイクジャージに着替えて,美しくそびえる大山を目指します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>自転車編</p> <p>2種目目の自転車がスタートしました。</p> <p>この自転車のコース,大会2か月前に試走したのですが,そのときは絶不調。40km地点で既に足は疲労困憊のいっぱいいっぱい。おっちらおっちらと歩くくらいのスピードでしか山を上れませんでした。明らかに練習量が不足していました。そこで,5月以降は,皆生大会の登坂を意識して,上りを中心に練習を重ねてきました。</p> <p>朝練と称して,出勤前の1時間,自宅の裏にある地元の山を上ってから通勤する日々を繰り返しました。</p> <p>その成果でしょうか。</p> <p>大会当日は,水泳での苦しみがうそだったかのように,快調に漕ぎ進むことができています。</p> <p>今回の自転車の作戦は,「とにかく100km地点までは頑張らない。100km地点からラストの40kmだけを頑張る。」</p> <p>というのも,一定の練習をこなしている者であれば誰でも100kmくらいまでは体力も脚力も残っていて,頑張れば速く走ることができます。</p> <p>ですが,頑張りすぎると100kmあたりで足に疲労が蓄積し,速度が大きく落ちてしまうからです。</p> <p>そうなるとランニングにも悪影響を及ぼします。</p> <p>&nbsp;</p> <p>トライアスロンは3種目トータルのタイムで争う競技です。自転車の100kmまでが早かったとしても,トータルタイムで遅くなってしまcつては意味がありません。</p> <p>最後まで,一定の速度を維持できることがとっても大切なのです。</p> <p>そのため,「最初の30kmはウォーミングアップ」くらいのつもりで余力をもって走っていました。</p> <p>そして,ちょうど30kmあたりに差し掛かりました。まだまだ足にも心肺にも余裕があります。もう少し出力を上げてもいいかも,などと思い始めていました。</p> <p>ちょうどそのとき,知人の自転車が私の右側からスーッと追い抜いていきました。</p> <p>この知人,私よりも実績も走力もある,能力の高い選手です。</p> <p>でも,こんなにも「スーッと」抜かれてしまうほど,実力差はないように思いました。</p> <p>もう少し出力を上げよう。</p> <p>このとき,そう思ったのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そこからは,頑張るっていうほどではないにしても,ペダルにしっかりと力を加えて漕いで行きました。</p> <p>いよいよ大山への長い長い上り坂に差し掛かりました。</p> <p>いつもは苦しい坂も,なぜか今日は軽快に上って行けます。</p> <p>いつもはどんどん追い抜かれるポイントも,逆に数人の選手を追い抜いていけます。</p> <p>朝練の効果でしょうか。</p> <p>もしかしたら,驚くようなタイムが出るかもしれない。</p> <p>そんな過剰とも思える期待が胸の中に芽生えます。</p> <p>が,朝練はせいぜい1時間。</p> <p>トライアスロンで試されるのはもっともっと長時間にわたって一定の出力を維持し続ける持久力です。</p> <p>今は軽快に上ることができても,やはり100kmあたりで大きな減速を余儀なくされるかもしれない。</p> <p>はやる気持ちを抑えて,出力を上げすぎないように気をつけます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>100km地点付近に,大きなエイドステーションがあります。</p> <p>ここでは毎年選手にメロンが振舞われます。</p> <p>私はここでメロンをたらふく口にすることを毎年楽しみにしています</p> <p>が,今年は2切れだけしか食べませんでした。</p> <p>気持ちがはやっている証拠です。</p> <p>100kmを過ぎました。</p> <p>やはり足に疲労感を感じ始めました。</p> <p>でも,まだ出力は落ちません。</p> <p>「100km地点からラストの40kmは頑張る。」</p> <p>この作戦を実行に移すときが来ました。</p> <p>遅れはじめた周りの選手を,一人,また一人と追い抜いていきます。</p> <p>この調子であれば,本当に驚くようなタイムをたたき出せるかもしれない。前半に抱いた淡い期待が,徐々に野望に変わりつつあります。</p> <p>ラストの河川敷。例年,向かい風に苦しめられます。今年もやはり向い風。でも,今年は頑張ります。「驚くようなタイム」を目指して。</p> <p>そして,ついにバイクアップ!</p> <p>タイムは5時間08分。前回までの自己ベストである5時間33分を25分も上回っています。</p> <p>メロンを我慢した甲斐がありました。</p> <p>バイクジャージからランニング用のジャージに着替え,バイクシューズからランニングシューズに履き替えます。</p> <p>満足感いっぱいで,ランニングのスタートラインにつきました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>長々と書き連ねてきましたが,まだ自転車編が終わったところです。</p> <p>本当は,ランニング編,そうして感動のゴールシーンまでしっかりと描ききりたかったのですが,さすがに皆さんお疲れなのではないでしょうか。</p> <p>やっぱり前置きが長すぎましたね&hellip;</p> <p>&nbsp;</p> <p>ということで,感動のゴールシーンは次回に持ち越しということにさせていただきます。</p> <p>ここまで楽しんで読んでくださった皆様の期待を裏切ってしまい,本当にごめんなさい。</p> <p>次回の私のブログ担当日にご期待ください!</p> <p><img alt="thumb_jie_sheng_toraiasuron_baiku_xie_zhen_.jpg" src="/blog/sites/default/files/u100/thumb_jie_sheng_toraiasuron_baiku_xie_zhen_.jpg" /></p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/2006#comments スポーツ Thu, 06 Aug 2015 03:18:43 +0000 028611 2006 at http://www.osakaben.or.jp/blog 最も少ない労力で,「良いパパ??」(親バカ??)になる方法,教えます!? http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/1931 <p>林裕悟です。今年度もこのブログの執筆を担当させていただくことになりました。</p> <p>昨年の4月からこのブログを担当させていただき,山でサルに取り囲まれた話とか,大川の濁流を泳ぐ話とか,なるべく面白く読んでいただけそうな話を書いてきたつもりです。</p> <p>今年度も,実りの乏しい,法律とは無縁の,弁護士らしからぬ話ばかりになると思いますが,お付き合いいただけると幸いです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて,私事で恐縮ですが,我が家の第三子が,この春,幼稚園を卒園し,小学校に進学しました。</p> <p>これをもって,私が毎朝続けてきた幼稚園への子どもの「送り」は無事に終了しました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>第一子が1歳で保育園に通い始めたときからですので,約10年に亘って続けてきたことになります。</p> <p>泣いて嫌がる子どもをなだめすかして,最後は抱きかかえて保育園に連れて行ったこと,第一子と第二子がけんかを始めて一緒には行かないと言い出して道の真ん中で困りはてたことなどが,昨日のことのように思い出されます。</p> <p>が,私がこのブログに書きたいのは,そんな思い出話ではありません。</p> <p>お父さんである私にとって,子どもを幼稚園や保育園に「送っていく」ということが,どれほど有意義で貴重な時間だったかを皆さんにお知らせしたくって,今回はこの話題を選びました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>何の気なしに始めた保育園への「送り」ですが,10年後に振り返ってみて,とても「いい」時間だったと心の底から思います。</p> <p>まず,お母さんのいないところで子どもと直接話ができる貴重な時間を持つことができます。子どもの本音を聞くことができます。また,お母さんの前ではなかなか言いにくいことを子どもに伝えることができます。</p> <p>次に,子どものお友達と会い,そして,仲良くなれます。お友達がなついてくれます。子どもから,「今日,○○くんが先生におこられてん。」と聞いても,手に取るように情景が目に浮かびます。「あの子ならやりそうやなあ&hellip;」って感じ。その結果,子どもの話に関心をもって耳を傾けることができます。</p> <p>保育園の先生や幼稚園の先生から直接子どもの様子を伝えることができます。また,先生の性格や子どもへの接し方が分かります。「今日,○○くんが先生におこられてん。」という子どもの話に,さらに関心を持つことができます。</p> <p>ママ友と仲良くなれます。パパ友とも仲良くなれます。先生とも仲良くなれます。保育園や幼稚園の行事に参加するのが億劫ではなくなります。</p> <p>運動会で,音楽会で,自分の子どもだけでなく,お友達の成長を実感できます。「あの子,年少さんのときはお母さんと離れられなくって大泣きしていたのに&hellip;」とか。運動会や音楽会の楽しさが倍増します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>保育園や幼稚園に送っていくことは,時間の都合さえ合えば,決して大変なことではありません。</p> <p>そして,実際にやってみると,いいことしかありません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>お父さんの育児への参加方法として,毎日お風呂に入れるとか,週末に子どもと遊ぶとか,子どもを寝かしつけるとか,いろいろああります。その中でも,幼稚園や保育園に「送っていく」のは,手間と効果を比較すると,最も少ない労力で,最も多くのメリットが得られる方法なのではないでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>これからお子さんを育てていこうとしているお父様方,ぜひ,お子さんを保育園や幼稚園まで送っていってください。</p> <p>お父さんが子どもの手を引いてニコニコ話しながらゆっくりと歩いている姿は,きっと,近所の方々にほほえましく映るのだと思います。</p> <p>きっと,近い将来,見ず知らずのおばあちゃんに,「いいお父さんやねえ」と声をかけてもらえるでしょう。</p> <p>もしかしたら,アメちゃんをもらえるかもしれません。</p> <p>そんな副次的な効果も期待できます。</p> <p>気が付けば,あなたも「良いパパ??」(親バカ??)ですよ!</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/1931#comments 家族・ペット・家電 Wed, 29 Apr 2015 15:27:48 +0000 028611 1931 at http://www.osakaben.or.jp/blog 大川(旧淀川)を泳ごう!! http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/1872 <p>林裕悟です。またまたブログの担当が回ってきました。</p> <p>出たがりなのではなく,これは割り当てです。</p> <p>私の意思にかかわらず,持ち回りで順番が回ってきます。</p> <p>あきらめてください。そして,今日もくだらない話にお付き合いくださいね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて,タイトルにも書きましたが,この春,都会のど真ん中,大川(旧淀川)を泳ぎませんか?</p> <p>道頓堀プールの計画は,資金難のために中止になってしまったようです。</p> <p>ですが,かわりに,大川を泳ぐことができます。</p> <p>もちろん,普段は泳ぐことができません。</p> <p>昨年の夏,桜ノ宮に期間限定で開設された「大阪ふれあいの水辺」も遊泳禁止でした。</p> <p>でも,この春,一日だけ,泳げる日があるのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>「水都大阪アクアスロン大阪城大会」が5月10日(日)に開催されます。</p> <p>アクアスロンとは,水泳と長距離走を続けて行う長距離系のスポーツです。</p> <p>トライアスロンは,水泳と自転車とランニングの3種目ですが,アクアスロンは自転車以外の2種目。その大会が,大阪のど真ん中で開催されるのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>トライアスロンなどの競技は以前は自然豊かな地方で開催するのが通常でした。でも,最近は,これを大都会の真ん中で開催するのが世界的なスタンダードになりつつあります。</p> <p>ロンドンオリンピックのトライアスロンはハイドパークで開催されました。</p> <p>東京オリンピックのコースはお台場を予定しています。</p> <p>横浜の世界トライアスロンシリーズは氷川丸の横,山下公園の前の海を泳ぎます。</p> <p>そして,大阪では,大川を泳ぎ,大阪城公園を駆け抜ける大会がいよいよ始まるのです。</p> <p>楽しみですよね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>では,コースの紹介。</p> <p>&nbsp;</p> <p>まずは水泳。</p> <p>水都大阪の新名所「桜ノ宮ビーチ(大阪ふれあいの水辺)」をスタート。緑あふれる毛馬桜之宮公園に沿って大川を泳ぎ,天満橋の手前でスイムアップ。</p> <p>毛馬桜之宮公園からはすぐ横を泳ぐ選手たちを間近で応援することができます。</p> <p>続いてランニング。</p> <p>大川で泳いだ後は,大阪城公園を走ります。多少のアップダウンがあるようですが,大阪城を横目にみながら,緑に囲まれてのランニングです。</p> <p>なんと素晴らしいコースなのでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>大都会の真ん中でありながら,歴史と自然にあふれたコース設定。</p> <p>たくさんの観客が応援に訪れることが予想されます。</p> <p>もう,これは出るしかない!!</p> <p>&nbsp;</p> <p>既に受付は2月18日(水)から始まっています。</p> <p>もちろん,私はエントリーしましたよ!</p> <p>定員300名の先着順です。</p> <p>興味のある方は,今すぐ,大阪府トライアスロン協会のホームページへ!!</p> <p>&nbsp;</p> <p>なお,このお誘いはあくまでも私からの個人的なものであり,弁護士会は何ら関係ございません。悪しからず。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/1872#comments スポーツ Thu, 19 Feb 2015 00:46:51 +0000 028611 1872 at http://www.osakaben.or.jp/blog 除夜の鐘とおみくじ http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/1842 <p>あけましておめでとうございます。林裕悟です。</p> <p>昨年の4月から5回に亘ってこのブログに投稿させていただきました。</p> <p>趣味のトライアスロンのことを含めて,私生活の出来事を中心に書かせていただきましたが,今年も,楽しく読んでいただける内容を投稿していきたいと思っています。</p> <p>よろしくお願い申し上げます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて,私が今年に入って最初にしたこと,それは除夜の鐘を撞くことでした。</p> <p>幼いころから,大みそかは紅白を見て,ゆく年くる年を見て,</p> <p>年が明けたら近所の神社に初詣でに出かけるという過ごし方を繰り返してきました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>でも,ふと気が付いたのです。除夜の鐘を撞いたことがないということに。</p> <p>&nbsp;</p> <p>突然,除夜の鐘を撞きたい!!っと思い立ち,インターネットで除夜の鐘を撞かせてもらえるお寺を探しました。このとき,大晦日の午後10時30分。</p> <p>もちろん,ダメ元でした。</p> <p>ところが,なんと自宅に最も近いお寺で撞かせてもらえることがわかったのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>午後11時に自宅を出発。</p> <p>午後11時5分にお寺到着。</p> <p>既に列ができています。</p> <p>といっても,私が3番目。</p> <p>先頭の方に,「ここに並んだら除夜の鐘を撞かせてもらえるのですか?」とお聞きすると,</p> <p>笑顔で「そうですよ!」</p> <p>そして,ついに除夜の鐘を撞かせてもらうことができました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>写真は,お知り合いの檀家さんが撮影してくれました。</p> <p>私が鐘を撞いた瞬間!</p> <p>&nbsp;</p> <p><img alt="chu_ye_nozhong_2015_0.jpg" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u100/chu_ye_nozhong_2015_0.jpg" /></p> <p>&nbsp;</p> <p>思い立ってから,鐘を撞くまでに要した時間はわずかに2時間。</p> <p>思い立って,すぐに行動にうつすことの重要性を改めて認識した新年でした。</p> <p>&nbsp;</p> <p>最後に引いたおみくじは末吉。</p> <p>何とも中途半端な結果&hellip;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/100/entry/1842#comments あれこれ Thu, 08 Jan 2015 10:19:24 +0000 028611 1842 at http://www.osakaben.or.jp/blog