弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111 ja 平凡 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2522 <p>先日、両親が地域の広報誌に載ったようで、その広報誌を送ってくれました。</p> <p>その中で両親は「平凡が一番」とコメントをしていました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そのコメントを読んで、高校の卒業式の日のことを思い出しました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>卒業式が終わったあと、教室に戻り、担任が卒業生である私たちに向けて、はなむけの言葉を贈ってくれました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>「平凡な生活っていうのは、自分が一生懸命努力して、その結果初めて周りから平凡な生活だと評価し、また自分も平凡な生活だと実感するものです。平凡な人生を送れるように一生懸命努力してください。」</p> <p>&nbsp;</p> <p>20年以上前のことなので、一言一句正確には覚えていないのですが、そんな内容だったと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>何をもって「平凡」とするかは人それぞれだと思うので、一義的に決めるのはとても難しい問題だと思います。</p> <p>ただ、ありがたいことに、私は私なりに精一杯努力して、また周りの人のご縁に恵まれて、平凡な生活を送ることができていると思っています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>しかし、この仕事をしていると、精一杯努力しても、平凡な生活が送ることが難しい方をお見かけします。努力したくてもできない方もお見かけします。</p> <p>弁護士として、平凡な生活が送れるようにお手伝いできるところはしますが、法律を使うだけではいかんともし難いことが多々あり、苦い思いをすることも数多くあります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>人それぞれの「平凡」の形はあるにせよ、一生懸命生きている人が「平凡」な生活が送れるような、そんな世の中であってほしいと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>7月21日は参議院議員選挙の投票日ですね。</p> <p>平凡な生活を送ることができるために一票投じてきたいと思います。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2522#comments あれこれ Tue, 09 Jul 2019 15:50:31 +0000 039110 2522 at http://www.osakaben.or.jp/blog 師走の霜月祭り http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2494 <p>今年も残すところあと二十日。</p> <p>私が本ブログの今年最初の執筆をさせていただいたのがつい最近だったはずなのですが・・・</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて、「●●の話題が出ると年の瀬だなと思う。」というのがあると思います。</p> <p>たとえば終い弘法だったり、アメ横の話題だったり。</p> <p>&nbsp;</p> <p>関西来て20年経つので、もちろん関西の話題でも、年の瀬を感じることはあるのですが、やはり自分の生まれ故郷の話題のほうがより強く年の瀬を感じる気がします。三つ子の魂百まででしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>私の故郷、長野県飯田市にあります南信濃地区・上村地区、ここは遠山郷と呼ばれるのですが、ここで師走に行う霜月祭りの話題を聞くと年の瀬をより実感します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>この霜月祭り、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」のモチーフになったといわれています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>旧暦の霜月に行うお祭りで、神無月に出雲の国へ集まっていた神々が、自分たちの国へ帰る前に遠山郷に立ち寄る。その神々をもてなすというお祭りです。</p> <p>寒い中、夕刻から翌朝まで湯を煮えたぎらせて神々に捧げ、クライマックスでは天狗などの面をかぶった者たちが、煮えたぎる湯を素手ではねかける、そのふりかけられた禊ぎの湯で、一年の邪悪を払い新しい魂をもらい新たな年を迎えるという、湯立神楽の古い形態(平安時代~鎌倉時代の祭りがそのままとも)をいまに伝えています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>旧暦霜月なので寒く、夜通しやるから眠く、お湯は薪をがんがん燃やすので煙いという三拍子そろった祭りです。</p> <p>歴史な民俗文化にご関心がありましたら、交通の便はあまり良くない(飯田線の秘境駅を楽しんでいただければそれもまた良いかと。)ですが、一度足を運んで頂ければと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ちょうど今週末が霜月祭りのピークなので、ご紹介させていただきました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>私の今年のブログ担当はこれで最後です。</p> <p>少し早いですが、今年1年ありがとうございました。ブログを読んでくださっている皆々様におかれましては良いお年お迎えください。</p> <p>また来年もどうぞ宜しくお願いいたします。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2494#comments 旅行・出張 Mon, 10 Dec 2018 15:50:57 +0000 039110 2494 at http://www.osakaben.or.jp/blog サルスベリ http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2481 <p>まず、今般の台風や地震により被害に遭われた皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて、今朝、愛犬の散歩の時間帯は肌寒く、秋の訪れをはっきりと感じるようになりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>7~8月に最盛期を迎えるサルスベリも間もなく花が終わるころだと思います。</p> <p>サルスベリは花が長持ちするので百日紅(白い花もありますが)とも呼ばれます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このサルスベリ。樹皮がすべすべした感触で、猿が登ろうとしても滑ってしまうということで「猿滑」という漢字があてられています。</p> <p>何も調べずに、字面から猿は滑るんだとしばらく思っていましたが、実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまうそうです。</p> <p>ちゃんと調べて裏付けしないといけないですね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>猿も滑りそうなほど幹がつるつるしているというところから、花言葉として「愛嬌」「不用意」があるそうですし、ほかにも「雄弁」「潔白」「あなたを信じる」なんていうのもあるそうです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>もうすこし季節が進めば弁護士会館そばの中之島バラ園で秋咲きのバラが楽しめるでしょうか。</p> <p>なかなか余裕が無い日常ですが、せめて街で見かける花を楽しめたらと思います。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2481#comments Tue, 11 Sep 2018 06:12:43 +0000 039110 2481 at http://www.osakaben.or.jp/blog 嘘の効用 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2447 <p>末廣嚴太郎(1888年~1951年)という高名な法学者がいました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>その末廣博士が雑誌「改造」の大正11年7月号に掲載したのが、この「嘘の効用」という題名の論考です。当時は一般の方にもよく読まれたそうです。</p> <p>1922年の話ですから、96年前の話になります。</p> <p>なお、どうでもいい情報ですが、今も元気に暮らしている祖母が3歳のころの話です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>本読んだら眠れるかな~と思ってなんとなく手にとって読み始めたら、面白さに最後まで読んで、結局寝不足になってしまったという私にとって印象深い1冊です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>96年前の論考だから、古い考えだ、古典だと思ったら大間違い。</p> <p>現代にも通用する、むしろ、大正のころから今が見えていたのではないかと思えるような鋭い指摘がなされています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>最近、日本評論社から新装版が出たので、ぜひ手にとって読んでいただきたい一冊です(※日本評論社からは1円ももらっていません。)。</p> <p>&nbsp;</p> <p>たとえば、こんなくだりがあります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>『法律家は「法律」の範囲内にとどまるかぎりにおいてのみ「専門家」です。ひとたびその範囲を超えるとただちに「素人」になるのです。むろん「専門家」だからといって絶対に「素人考え」を述べてはならぬという法はないでしょう。けれども、その際述べられた「素人考え」は特に「専門」のない普通の「素人」の意見となんら択ぶところはない。否「専門」という色眼鏡を通して、物事を見がちであるだけ、その意見はとかく一方に偏しやすい。したがって普通の「素人」の意見よりかえって実質は悪いかもしれないくらいのものです。しかも世の中の人々は、ふしぎにも「専門家」の「素人考え」に向かって不当な敬意を表します。』(末廣嚴太朗「嘘の効用(新装版)」(日本評論社)6~7頁)</p> <p>&nbsp;</p> <p>色々思うところがあります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>こんな調子で論じられているので、もちろん途中難解な部分はありますが、そういうところは読み飛ばしていただければ、あっという間に読み終わります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>何か本を読みたいと思われたときの選択肢の一つにしていただければと思います。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2447#comments 本・映画・テレビ Mon, 04 Jun 2018 12:58:41 +0000 039110 2447 at http://www.osakaben.or.jp/blog クロージングトーク http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2433 <p>今年最初にブログを投稿して2ヶ月が経ちました。</p> <p>3年前、初めてこのブログを担当したときに、「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」というタイトルで記事を書きましたが、年々そのスピードは速くなっているような気がします。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて、私はいわゆる「街弁」で、離婚、遺産分割、交通事故といった日常生活に生じるトラブルの解決を法的に支援するのが主な仕事です。</p> <p>日常生活で生じるトラブルは感情面への配慮が欠かせませんが、感情面への配慮をしつつ当事者間で(全面的にとまでは言わないとしても)納得のいく解決ができたときは、大変嬉しいです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そして、依頼いただいた案件が終了すると、当然終了にあたってのご挨拶(クロージングトーク)をするわけですが、これがなんて言ったらいいのか悩みます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>弁護士になってからしばらくは「何かあったらいつでもきてください」と言っていました。</p> <p>ただあるとき、なんとなくその方がトラブルに巻き込まれるニュアンスがあるような気がして、言葉足らずじゃないかと思うようになりました。</p> <p>考えすぎと笑われるかもしれませんが。</p> <p>それ以来、「この先、弁護士に依頼することがないことを祈ってます。」と付け加えるようにしています。<br /> こう言うのがいいのか悪いのかはわかりませんが。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ここまで書いて何が言いたいかといえば、弁護士は言葉を使う職業なので、一言一句言葉に気を使っています。うまくいかないときももちろんあります。でも、間断なくどんな言葉を使うのがベストなのかを考え続けています。</p> <p>それは言葉が人の幸せを守ることも与えることも生むこともできるし、人の幸せを奪いまた命も奪うことができるということを専門職として自覚しているからだと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>これからも言葉の持つ強さ、恐さを考えながら、仕事に取り組みたいと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>「言葉の中に、話し手の心の状態と人格と気質が見える」(プルタルコス)</p> <p>&nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/111/entry/2433#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Mon, 12 Mar 2018 10:22:18 +0000 039110 2433 at http://www.osakaben.or.jp/blog