弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115 ja ラグビーW杯 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2538 <p>ついに日本でのラグビーW杯が開幕し、先週土曜には何と世界ランク2位のアイルランドに日本代表が勝利。大金星を挙げました。</p> <p>ということで日本中が大いに沸いているW杯の真っ最中にブログの執筆が回ってきた私としては、平昌五輪のフィギュアスケート、サッカーのW杯に続いて大イベントの記事を書けるチャンス、なのですが、残念ながらラグビーは前の2競技ほどは見ていない(今回も今日現在まだリアルタイムで見ていない)ので、観戦記というのは書けません。そこでここでは、なぜ私はサッカーや野球ほどの関心をラグビーに対し持てないのか、について書くことにします。</p> <p>&nbsp;</p> <p>まず第一に、ラグビーはサッカーに比べ、日本代表が勝てるチャンスが乏しいと思っていたことがあります。</p> <p>ただ、これは10年前のことで、前回のW杯からは日本代表の実力向上は目覚ましいものがあり、だからこそアイルランドに勝てたのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>もともと、日本代表が勝てるチャンスが乏しいというのは、ラグビーは格闘技であり、体格がものをいう競技であり、日本は体格面でどうしても見劣りしていました。また、ラグビーは、サッカーのようなロースコアゲームではなく、ハイスコアゲームであるので、ジャイアントキリングが起こる可能性が少なく、日本が強豪チームに勝つ可能性は非常に低いということも言えました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>しかし、今の日本代表は体格面で見劣りしないようになりました。またこれは検証していないのですが、今大会は全般的にスコアが低くなってきている気がしています。アイルランド戦のスコアはあまり高いものではありませんでした。そのような要素が、日本代表の今回の活躍に繋がったと考えられます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>第二に、個人的には、サッカーと違ってラグビーの場合、ゴールキーパーがいないこともあり、日本人が何より大好きな、「たった一人で敵に立ち向かう(そして力尽きて倒れる)場面が見られないことが、ドラマ性を欠くのではないかと感じてもいます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>この、「たった一人で敵に立ち向かい力尽きて倒れる」がしばしば見られるのが野球で、特に高校野球などで絶対的エースと貧打のバックというチームが甲子園に出てきた日には、このドラマがよく見られます。ただ高校野球は近年投げすぎが批判されるようになり、今後は悲劇のエースも少なくなっていくのでしょう。</p> <p>プロ野球でもそういうケースはたまにあり、かなり古い話で恐縮ですが1983年の西武対巨人の日本シリーズにおける、巨人の西本がその典型として挙げられると思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>サッカーもW杯などを見ていても、強豪チームはキーパーがあまり目立たないのに比べ、日本の場合はシュートが山ほど飛んでくるので「たった一人で敵に立ち向かう」感があり、しばしば感動を呼びます。</p> <p>ラグビーにはこの、弁慶の立ち往生以来、日本人に受け継がれた悲劇の要素がないように思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ラグビーW杯のことを書こうと思ったら、ラグビーにないものを書いてしまうことになってしまいました。ここで日本代表頑張れ、というと、何を今更感もあるのですが、でも頑張って1次リーグを突破してほしいと思っています。本当です。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2538#comments あれこれ Thu, 03 Oct 2019 09:19:58 +0000 023707 2538 at http://www.osakaben.or.jp/blog 紀平梨花 新たなヒロインの誕生 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2496 <p>12月9日、カナダで行われたフィギュアスケートの大会、グランプリファイナルで日本の紀平梨花選手が五倫金メダリストのロシアのザギトワ選手を破り優勝しました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>2年前、スロベニアの大会でトリプルアクセルを成功、その後近畿ジュニアでトリプルアクセルに挑戦すると聞き見に行ったら見事に決めてくれました。しかし同年の全日本ジュニアは、フリー冒頭のトリプルアクセルで転倒した影響か、後のジャンプが決まらず総合14位の成績でした。昨シーズンの全日本ジュニアはSP6位から逆転で制しましたが、名古屋で行われたジュニアグランプリファイナル、フリーは現地で見ましたがトリプルアクセルは冒頭の1本は決めたものの次が決められず、4位にとどまりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そして迎えた今シーズン、ついにその素質が開花する日がやってきました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>11月9日と10日、広島で行われたNHK杯、9日のSPではトリプルアクセルを決められず5位でスタート。翌10日のフリーは現地で見ることができました。曲は「The Beautiful Storm」。ドラマティックな曲で、何かを予感させる静かなピアノソロからスタートし、最初のアクセントとなる箇所でトリプルアクセル。曲のタイミングと見事にシンクロしてセカンドの3回転も成功し、さらに単独のトリプルアクセルも成功。その後も曲に合った動きが素晴らしく、途中から、これは凄まじい演技となると信じた会場全体が息をのむような緊張感に包まれ、一番最後の要素であるジャンプを決めフィニッシュのポーズをとると会場は熱狂に包まれて総立ちになりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>SPで1,2位だったロシアのタクタミシェワと宮原のフリーの演技はかなりのもので140点台が出たのですが、それでも154.72を出した紀平には届かない。グランプリシリーズデビュー戦で優勝という偉業で、ついにブレイクすることになりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そしてフランスでの大会を制して迎えたファイナル。SPでついにトリプルアクセルを決め、82.51とこの時点でザギトワを上回る世界最高点で首位発進。続くフリーでは冒頭のトリプルアクセルが両足着氷でダウングレードとなりましたが、これでその日のトリプルアクセルの調子がいまひとつだと考え、続いてはトリプルアクセルを決め続くジャンプを2回転に変え、セカンド3回転を後半のジャンプに回すという冷静さで、見事フリーでも150.61で1位、完全優勝となり、五輪金メダリストを破ったということもあり大ブレイク。凱旋帰国までずっと注目を浴びていました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さてその紀平選手の良さですが、まずは身体面で、下半身だけでなく上半身も強靭なことが挙げられます。ジャンプの回転には上半身の強靱さが必要ですし、またステップも上半身の強靱さがあってこそ大きく魅力的な動きができるわけです。音楽的センスにも優れており、演技構成点の高さにつながっています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>またインタビューを聞いても、とても16歳とは思えないしっかりした考え方で、頭の良さがうかがわれます。このまま順調に伸びて行くことと思いますが、まずは今週末に門真で行われる全日本選手権。女子の2日間はチケットを確保できたので楽しみです。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2496#comments Mon, 17 Dec 2018 07:59:18 +0000 023707 2496 at http://www.osakaben.or.jp/blog 「ワールドカップ」 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2449 <p>4年に一度のサッカーのワールドカップが開催されています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>前回私がこの弁護士会のブログを担当したのは平昌五輪のフィギュアスケート男子で、今回はワールドカップと、このような世界的イベントの時に担当が回ってくるのはありがたいことです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>私は、スポーツ観戦では短い時間で結果が出るフィギュアスケートや競馬が好きで、サッカーのような長時間競技はあまり見ないのですが、ワールドカップは見ます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>サッカーファンの中には、ワールドカップよりクラブチームによるリーグ戦の方が面白いという方も多く、確かにプレーはクラブチームの方がレベルは高いのですが、私はワールドカップの方が好きです。それは代表チームが国民性を反映した独特の個性を持ったチームとなることが多く、大会毎に新たな発見があるからです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>今回目立ったのはアイスランド代表。とにかく大柄な選手が鉄壁の守備をしつつ、速いカウンターでアルゼンチンを苦しめました。これぞバイキングの末裔に相応しいチーム。応援のバイキングクラップもユニークです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そしてセネガル代表。セネガルといえば、2002年日韓大会でフランスに対し歴史的勝利を収めベスト8まで進みましたが、今回はその時以来の出場です。当時のブルーノ・メツ監督もカッコ良かったですが、今回のシセ監督は当時のメンバーで今大会最年少で唯一のアフリカ系監督で、やはりカッコいい。見事なドレッドヘアのルックスだけでなく、「夢を大きく持たなければならない。だが小さく始めなければならない」などの名言があります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そして日本代表もなかなかの健闘を見せています。現時点での世界ランキングは60位なので、グループリーグの対戦相手は全て格上なのですが、初戦の対コロンビア戦でいきなりPKを決めて先取点。一度は追いつかれましたが、後半になって動きがよくなり、「半端ない」大迫選手が得点を挙げ、見事に勝利。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そして、第2戦は先ほど取りあげたセネガル戦。昨夜はこの第2戦を見ていました。風呂に入っている時に先取点を取られてしまいましたが、前半のうちに追いつき、終了まぎわでは見事なオフサイドトラップを決めました。そして後半26分でセネガルに得点を許し、以前ならこれで力尽きるところ、今回はこれで終わらない。33分に同点ゴールを決め、2対2のドローで勝ち点1を挙げ、勝ち点4として、あとは最終戦次第です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>最終戦も、思い切りプレーしてもらいたいものです。</p> <p>&nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2449#comments Mon, 25 Jun 2018 09:43:38 +0000 023707 2449 at http://www.osakaben.or.jp/blog 平昌五輪 フィギュアスケート男子シングル感想 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2431 <p>最近のトピックといえば平昌五輪ですが、先週、男子シングルの競技が行われ、羽生選手が金メダル、宇野選手が銀メダルに輝きました。フリーの演技時間には、人出がかなり少なくなっていたと聞きます。テレビ観戦でしたが、圧倒されましたので、今回はフィギュアスケートについて書くことにします。</p> <p>&nbsp;</p> <p>フィギュアスケートは、自分の演技を披露するもので、対戦相手のある競技と違い、相手に関係なく自分のベストを尽くせばいいはずですが、今回の男子シングルを見ればそのように言えないことが分かります。</p> <p>前に滑った選手の演技も影響しますし、観客の雰囲気も明らかにメンタルに影響します。今回、日本から応援団が参加して、アウェイではなくホームの戦いになった点は大きく、両選手の好演技をアシストすることになったと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そして今大会で、まさにフィギュアスケートが格闘技だと思わせる場面を見ました。</p> <p>ショートプログラムでの羽生選手の演技は圧巻で、まさに絶対王者の帰還でした。冒頭の4回転サルコーの成功から、全てを自分の支配下に置き、見る者全てを制圧する演技となり、111点台の高い得点を出しました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>おかげで羽生選手の直後の滑走だったネイサン・チェン選手は、王者に飲まれてしまったのか、金メダル有力候補といわれていたにもかかわらず、3つのジャンプを全て失敗し、羽生選手から約30点離れた82点台の演技となってしまいました。アナウンサーは、「どうした、ネイサン!」と絶叫し、まるで格闘技の実況のようでした。</p> <p>&nbsp;</p> <p>続くコリヤダも王者に飲み込まれてしまったような感じで、こじんまりした演技になってしまいました。その後の宇野、フェルナンデス、金の3選手は、宇野選手が王者にひれ伏すことなく自分の演技をしてくれたおかげで、きちんとジャンプを決め、100点を超える演技となり、金メダル争いはこの4人に絞られました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>一夜明けてフリー。羽生選手は、直前の練習での4回転サルコーは、好調とはいえなかったのですが、いざ演技となると、冒頭の4回転サルコーを見事に決めると、前半のジャンプを綺麗に決めていきます。ただ心配は、体力が演技の最後まで持つかどうかでした。後半で再び4回転サルコーのコンビネーションを成功させた後、続く4本目の4回転ジャンプ、4回転トウループは着氷が乱れコンビネーションになりませんでした。</p> <p>&nbsp;</p> <p>しかし続くトリプルアクセルを3連続にしたことで再び波に乗り、力強さを取り戻していよいよラストの3回転ルッツ。このジャンプはシニアに上がった頃は、しばしば体力が尽きて転倒していましたが、今回は着氷が乱れても絶対に立つんだというものすごい執念で、見事に立ってみせました。その後のステップは嵐のようで、最後のポーズを決めた瞬間、金メダルの可能性を確実なものとしました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>宇野選手は最終滑走で逆転のチャンスもあったため緊張したようですが、冒頭で転倒したことで、逆に落ちついた演技ができて銀メダル。素晴らしいことです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>メダルを取った選手以外で印象に残ったのはネイサン・チェン選手のフリー。</p> <p>ショートプログラムでは羽生選手の王者の咆吼に倒されてしまった感がありましたが、フリーでは打って変わって伸び伸びとした演技で、次々と高難度の4回転ジャンプを決め、何とフリーでは羽生選手を上回る215点台で1位。見事な巻き返しに、ソチでの浅田真央選手みたい、という声も多かったのですが、フリーの曲がMao&#39;s Last Dancerということを知ると、なるほどと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>また個性的なダンスを披露したのが、アメリカのアダム・リッポンとカナダのキーガン・メッシングの両選手。リッポンはダンサーの体型でコンテンポラリーダンスの表現が見事で、特にフリーの、傷付いた鳥が飛び立つさまを表現する世界観は素晴らしい。一方のメッシングは、ショートプログラムが「雨に歌えば」、フリーがチャップリンという、古き良きミュージカルの世界を見事に表現していました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このように、男子シングルは熱のこもった素晴らしい戦いでした。さあ今週は女子シングルです。また全部見てしまうことになると思います。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2431#comments Mon, 19 Feb 2018 08:34:23 +0000 023707 2431 at http://www.osakaben.or.jp/blog 「任意」という不思議な法律用語 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2420 <p> この夏から秋にかけて、結構神経を使わされた案件のひとつに「不動産の任意売却」というものがあります。</p> <p>&nbsp;</p> <p> この「任意売却」という言葉は、一般の人にはあまり聞き慣れない用語だと思います。売買は当事者間の契約ですから、それが任意に行われるのは明らかで、わざわざ任意とつけ加える必要はないようにも思えます。</p> <p>&nbsp;</p> <p> しかし、この「任意売却」は、詳しく言えば、住宅ローンが払えなくなったなどの理由で不動産が競売申立をされた場合に、競売手続を最後まで(競落まで)進めずに、抵当権者など競売になれば配当を受けられる可能性のある関係者に売買代金のうちの一部を分配することを予め決めて、関係者の同意を得た上で売買をすることを言います。</p> <p>&nbsp;</p> <p> つまり「任意売却」とは、一種の強制的な手続である「競売」に対するもので、当事者の同意に基づき行われる点で「任意」と呼んでいるのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p> 刑事の分野でも同じような「任意」がつくものがあります。「任意同行」という言葉を聞かれたことがあると思います。</p> <p>これも逮捕という強制的な連行ではなく、警察への同行を求められるもので、事実上強制的なのになぜ「任意」とつくかといえば、法律上の強制的な手続である逮捕に対応して「任意」と言っているわけです。</p> <p>&nbsp;</p> <p> ここで、「任意捜査と強制捜査の区別」などという話題にすれば司法試験の問題になりますが、ここではそのような区別を論じることはしません。それより、長年あまり意識せずに「任意」という用語を使っていたのですが、「任意」という名前がついているにもかかわらず、全く自由に何をしてもいいわけではなく、一種の制度として確立され、その範囲で行われるものが案外多いということが気になってきました。一度このような日本における明文化されていない制度について考えてみたいと思っている昨今です。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2420#comments Mon, 18 Dec 2017 07:10:23 +0000 023707 2420 at http://www.osakaben.or.jp/blog