弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132 ja 備え http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132/entry/2333 <p>3回目の投稿となりますが,今回は(主に大規模な災害への)「備え」について。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて,皆様のご家庭や勤務先では,不幸にも大規模な災害が生じてしまった場合,誰がどのように行動するかを事前に決めていらっしゃるでしょうか。</p> <p>また,災害によりそれまでの日常生活が(少なくとも一定期間)継続できない場合に備えて,食料等の必需品を蓄えておられますでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>振り返れば6年前に東日本大震災が,昨年には熊本地震が発生し,更に遡れば22年前には阪神・淡路大震災が発生しており,それらにとどまらず数多の災害が発生しています。</p> <p>そうした災害が不幸にも発生してしまった場合,まずはご自身の安全を確保していただく必要がありますが,それが達成できたとして。</p> <p>&nbsp;</p> <p>その時,皆様はどこにいらっしゃるでしょうか。</p> <p>ご自宅でしょうか,勤務先でしょうか。</p> <p>それとも,通勤中の電車内でしょうか,ご近所での買物中でしょうか,遠方の出張先や旅行先でしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>その後,どのような行動をとられますでしょうか。</p> <p>帰宅されるのでしょうか,いったん勤務先に戻られるのでしょうか,あるいは近くの避難所等に向かわれるでしょうか。</p> <p>向かわれる先は,どのような状況なのでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>また,ご家族やご友人,知人や同僚の方々はご無事なのでしょうか。</p> <p>そうした方々の安否は,どうやって確認できるのでしょうか。</p> <p>携帯電話は使用できるのでしょうか,別の手段を用いなければならないのでしょうか,といって別の手段としてどのような手段があるのでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>大阪弁護士会には災害復興支援委員会があり,副委員長を務める私も被災された方や被災地の支援活動に微力ながら取り組んでおりますが,それは幸いにもそうした活動に取り組める状況にあるからであって,支援活動に取り組むはずの委員が被災してしまう可能性も否定できません。</p> <p>その場合には逆に支援を必要とすることになるかも知れませんし,それにとどまらず,無理に帰宅をしようとすることで,更なる被害を生じてしまうおそれすらあるということに思い至りました。</p> <p>例えば,多数の方が徒歩で一斉に帰宅しようとすることで歩道のみならず道路にも渋滞が発生し,救急車両の通行に支障が生じるというように。</p> <p>&nbsp;</p> <p>自分は何時間でも歩けるよ,勤務先で1日くらい寝泊りすることになっても大丈夫だよ,必要なものは近くのコンビニ等で購入できるから備蓄が足りなくても何とかなるよ,と考えておられるとしたら。</p> <p>私自身がそのように考えていたのですが,そうした考えは改めるべきではないかと思いました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>昨日,堺市で開催された「帰宅困難者セミナー」に参加させていただき,上記のような思いを抱きましたので,投稿させていただきます。</p> <p>「備えあれば憂いなし」といいますし,一度,皆様のご家庭や勤務先での「備え」について,確認されてはいかがでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>必ずしも容易ではないとしても,①災害時の避難ルートの確認,②3日分程度の水や非常食の備置,そして,③業務上のデータの多重バックアップについては,すぐにでも取り組まないといけないと思いました。</p> <p>皆様がそれぞれ「備え」をされることで,ご自身(のご家族や勤務先)の「備え」が達成されることはもちろんのこと,それにより近隣の方も含めた地域の「備え」にもなるのではないか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>昨日のセミナーに参加させていただき,そのように思った次第です。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132/entry/2333#comments Wed, 29 Mar 2017 00:49:38 +0000 028618 2333 at http://www.osakaben.or.jp/blog 岡山県立津山高校でワークショップの講師を務めてきました http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132/entry/2290 <p>岡山県立津山高校の2年生を対象にした選択科目でワークショップが実施されることとなり,縁あって講師を務めてきました。</p> <p>なぜ大阪の弁護士が岡山で?ということはさておき,同高校は創立121年の歴史と伝統があり,明治33年に落成した旧本館は,NHKの連続ドラマ「あぐり」や「カーネーション」での撮影にも使用されたそうです。</p> <p>また,B&rsquo;zのボーカルの稲葉さんの出身校でもあるようで,熱心なファンが訪れるとか訪れないとか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて,今回のワークショップでは「社会における法曹の役割・重要性について学ぶ」ことが目的で,時間は90分,一方的な講義形式ではなく,13名の参加者との間で,某教授の「白熱教室」のような活発なやりとりをしていただければとのこと。</p> <p>なかなかハードルが高くプレッシャーでしたが,事前学習も実施されるとのことでしたので,下記のアンケートに答えておいてもらうことにしました。</p> <p>① 裁判に関するニュースで記憶に残っていることは何ですか?</p> <p>② 「司法」「裁判」「法律」「法曹」を小学3年生の児童に説明するとすれば,どのように説明しますか?</p> <p>③ 法曹三者のいずれかになるとしたら,どれになりたいですか?</p> <p>&nbsp;</p> <p>また,当日には模擬法廷も実施しようと目論み,簡略化した事案を題材に検察官,弁護士の立場から意見を述べ,また,裁判官の立場から判断を示すとすれば,どうするかも考えてもらうこととしました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そうして迎えた10月8日(土),余裕をもって自宅を出発したつもりでしたが,高速バスが渋滞で延着したというハプニングもあり,慌ただしく現地へ。</p> <p>心の準備もそこそこで,「どんな生徒が来るんやろうか」,「大阪の人間はみんなおもろいと期待されていたら,どうしようか」,「いや,逆に全く期待されておらず,白けた感じの方がしんどいな」等々心配しながら校舎に入ると,玄関に10数名の生徒が集まっています。</p> <p>本日の受講生たちかもと思いおずおずと挨拶してみたところ,とても元気に気持ちのいい挨拶を返してくれ,一気に緊張が解けました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そのまま会場へ移動してワークショップを開始しましたが,最初に司法試験に合格するまでの経験談や,合格してからの司法修習について話しました。</p> <p>裁判官・検察官・弁護士が同じ試験を受けて,同じ修習をしていることは必ずしも広く知られていないのではないかと思ったからですが,受講生はとても関心を持ってくれたようでした。</p> <p>また,弁護士に登録してからの仕事ぶり,特に裁判以外にも多岐にわたる活動ができる可能性があるという点にも興味を持ってくれたようでした。</p> <p>なお,余談として話したこと,例えば,「法律事務所に勤務して給与をもらっている弁護士のことを,独立するまでの間,居候している弁護士ということで,『イソ弁』と呼んだりしています」という説明も,熱心にメモまでとってくれていました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このように受講生がみな熱心で,きちんと反応を示してくれるため,つい調子に乗ってしまい脱線すること度々で,気が付けば60分近くが経過・・・</p> <p>慌てて模擬法廷を実施することにして,自分がなりたい立場にわかれてチームを組んでもらいました。</p> <p>事前に考えてもらった事案について,検察官チームから論告・求刑を,弁護人チームから弁論を行ってもらいましたが,実際の形式は伝えていませんし,どのような犯罪が成立して法定刑がどのように定められているかも伝えておらず,あくまで現時点で持っている価値観,正義感に基づいて,ただ,立場をわきまえて意見を述べてみてほしいとだけお願いしました。</p> <p>そして,最後に,裁判官チームで合議してもらい,判決を言い渡してもらいましたが,やはりここでも同様です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>事前に事案の検討はしてもらいましたが,こうした模擬法廷を実施するとはアナウンスしておらず,面食らったと思いますが,みな自分が検察官,弁護人,裁判官だったらと想像しながら,立派に役割を演じてくれました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>なお,本当は,役割を変えてチームを再編して,再度模擬法廷を実施してみようとも思っていたのですが,時間配分がまずくて実施できず,ただ,受講生には違う立場だったらどうするか,また,立場をわきまえて行動するということがどういうことかを,実感してもらえたのではないかと思いました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>こうして90分はあっという間に過ぎてしまいましたが,せっかくなのでと座談会のような場を設けてくださいました。</p> <p>受講生もみな残ってくれ,お弁当を食べながら気軽に質問をしてもらったり,普段感じていることを話してもらったり,将来の進路・志望についても聞かせてもらったり。</p> <p>&nbsp;</p> <p>弁護士になりたい,法曹になりたいと考えているという方もおり,早ければ10年以内には同じ法曹として再会できますので,そうなれば本当に嬉しいです。</p> <p>また,違う道に進む方にとっても,今回のワークショップが何らかの一助にでもなれば幸いです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>先日,受講生からのアンケートを送ってもらいましたが,改めて皆さんが真剣に取り組んでくれたのだと感動しています。</p> <p>そのため,おそらく本ブログ開設以来,最長となるのではないかと思いますが,今回の記事を書かせてもらいました。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132/entry/2290#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Tue, 25 Oct 2016 00:41:41 +0000 028618 2290 at http://www.osakaben.or.jp/blog 私にとっての業務改革 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132/entry/2220 <p>弁護士の本元宏和(ほんがんひろかず)と申します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>今年度の弁護士業務改革委員会の副委員長を務めており,それを契機に今回ブログを書かせていただくこととなりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>委員会では我々弁護士に共通して課題となる業務改革について議論がなされておりますが,今回はそれと全く関係のない,私にとっての業務改革について記事にしてみたいと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて,私は弁護士15年目の41歳で,それなりに貫禄がついたかと思っていましたが,つい先日,私よりかなり若い方から,「結構な年なんですね。自分と同い年くらいかと思っていました・・・」と言われました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>褒められたのかそうでないのか複雑な心境ですが,それも前向きに捉え,日々新たな発見に接することができているおかげで,初心を保てているからだと思うようにしています・・・</p> <p>&nbsp;</p> <p>ところで,この週末に,淀屋橋駅と北浜駅とが地下通路でつながっていたことを,初めて知りました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>北浜駅の近くに事務所を構えて4年になりますが,これまで淀屋橋駅方面との行き来には,暑い日も寒い日も,また,風の強い日も雨の日も,地上を歩いていました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>暑さ寒さは我慢して,風も髪型が乱れることを諦めればすみますが(一応,気にしています・・・),雨は荷物(特に裁判等の記録)が濡れないように気を使う必要があり,雨脚の強い日には難儀していました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ところが,この地下通路があれば,暑さ寒さはもちろん強風も,そして最大の懸念事項であった雨さえも,ほとんど気にしなくて済むようになります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>これまで,つながっていたら良いのになあ,何でつながってないんかなあと思っていましたが,そんな私にとって今年上半期で最大の発見といっても過言ではありません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このように,今後の私の業務を大きく改革する出来事がありましたので,恥を忍んで報告させていただく次第です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>新たな発見があれば報告させていただこうと思いますので,今後ともよろしくお願いいたします。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/132/entry/2220#comments あれこれ Mon, 20 Jun 2016 10:39:53 +0000 028618 2220 at http://www.osakaben.or.jp/blog