弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/140 ja 反対尋問 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/140/entry/2323 <p>前回証人尋問について感想を述べました。</p> <p>遥かに昔です。</p> <p>今回は、その続きで反対尋問について、述べます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>映画やドラマでは、一番ドラマチックですよね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>被告人の矛盾をつきつけ、狼狽する姿。</p> <p>新たな証拠をつきつけ、証人が「嘘をついていました」</p> <p>&nbsp;</p> <p>かっこいいですよね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>でも、そんな展開ほとんどありません。</p> <p>私には、技術が拙いのか、ありません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>反対尋問は何を目指すのか、</p> <p>理想としては、反対尋問は誘導尋問だとされます。</p> <p>つまり、相手の答えをコントロールでき、それにより、相手の主張が</p> <p>弾劾できれば、それが最も効果的です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>逆に相手の主張を重ねて言わせるような、「塗り壁」な尋問は、</p> <p>ダメだと言われます。そんなくらいなら、尋問しない方がましなのですから。</p> <p>&nbsp;</p> <p>でも、難しいのですよね。</p> <p>本当に反対尋問は難しい。</p> <p>そこで、私は、かっこよく矛盾を導くという尋問スタイルを辞めてみました。</p> <p>自分ができないだけなので。</p> <p>むしろ、自分の立証目標の範囲の中で</p> <p>(あ、これ重要です。これ準備がひたすら必要です)</p> <p>相手と会話することを心がけています。</p> <p>すると、思わず親身な会話の中から、本音やこちらの言い分に沿うかのような発言がでてきます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>これ結構でてきます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ここからが大事です。</p> <p>そのとき、私、思わずという感じで、</p> <p>裁判官と目を会わせます。</p> <p>この目があったとき、無言で会話が裁判官と成立します。</p> <p>この互いの会話が成立したとき、これが醍醐味です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>全然ドラマチックじゃありません。</p> <p>でも面白いです。</p> <p>是非尋問をご覧になってみてください。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/140/entry/2323#comments 法律のツボ Mon, 20 Feb 2017 01:08:03 +0000 025195 2323 at http://www.osakaben.or.jp/blog 証人尋問の影で http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/140/entry/2277 <p>映画やドラマで、弁護士が尋問する場面があると思います。</p> <p>反対尋問が成功して、証人が、「私が嘘をつきました。」</p> <p>とドラマチックな展開もありますね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>でも、現場では、ほとんどそんな展開はありません。</p> <p>少なくとも私には、そんな経験はありません。</p> <p>だから、自分側の証人の準備が大事なのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>証人の記憶があいまいだったり、緊張して、真っ白になったり、</p> <p>法廷で立ち往生することも、ときにあります。</p> <p>証人尋問は、多くの人には、滅多にない経験です。</p> <p>だから緊張して当然なのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>でも、</p> <p>&nbsp;</p> <p>裁判所に伝えたい部分が伝わらないでは、尋問としては失敗です。</p> <p>だから練習を重ねます。地道な作業ですが、依頼者と事件を共有するいい機会でもあります。</p> <p>依頼者は、不安になって、尋問事項を覚えなければいけないのですか、と聞かれることもあります。一語一句を覚える必要は全くないと、私の場合は伝えます。</p> <p>だけど、依頼者は不安になります。</p> <p>そこで、時を置き、また練習を重ねます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そんな経過が尋問では現れます。</p> <p>いわば尋問はライブです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>みなさんも是非尋問を聞いてみてください。</p> <p>反対尋問ももちろん準備なのですが、またの機会にお伝えします。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/140/entry/2277#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Fri, 16 Sep 2016 10:40:11 +0000 025195 2277 at http://www.osakaben.or.jp/blog