弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144 ja 日頃の心がけ http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144/entry/2339 <p>不肖ワタクシ、弁護士になって15年ちょっとが経ちましたが、特に最近は月日の過ぎるのが本当に早く感じます。今年だって、お正月なんてついこの間だと思っていたら、もうすぐゴールデンウィークじゃないですか。ウカウカしていると1年なんてあっという間ですね。そして、とうとう年齢も40代の後半にさしかかりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ワタクシも常に人には優しくありたい、と思っていますが、そろそろ優しくされるほうに近づいてきたのかな、とも思います。自分ではまだまだ若いつもりですが・・・。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ワタクシ、こう見えても電車の中でお年寄りや妊婦の方が近くに立たれたら、なるべく席をお譲りするようにしております。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ただ難しいのが、思いやりが過ぎて、お譲りすることが却って失礼にあたらないか、という深謀遠慮が働いてしまいがちなところです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>この前、ワタクシより15年ほど先輩の弁護士が、初めて電車で席を譲られショックだったというお話をされていたのですが、その方をよく存じ上げている身からすればまだまだ席を譲られるような年齢ではないですし、ご自身もそう思っておられるのでしょうから、そりゃ確かにそうだろうなと思いました。</p> <p> そこで、席を譲った方がよさそうだけど声をかけるのはためらわれる、というシチュエーションに出くわしたときは、できるだけ自然な感じに、駅に停車したタイミングでそそくさと席を立ったりするようにしています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ただ、そうすると横から関係ない若者がすかさず座ってしまって所期の目的を達成できなかったりすることもあったりして、そんなときは何を一人で悩みながら通勤しているのだろう、と思ってしまったりもします。</p> <p>&nbsp;</p> <p>また、ワタクシが車を運転しているときに心がけているのは、「横断歩道では歩行者を優先する」ことです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>車を運転される方ならどこかで教わったはずなのですが、横断歩道を横断しようとしている歩行者があるときは、その横断歩道の前で一時停止しなければなりません。これは道路交通法第38条第1項後段に明記されており、違反すると罰則も適用されちゃいます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>それなのに、横断歩道を渡ろうとしている人を見ても、多数のドライバーが止まることなく通過しているのが現状かと思います。中には横断歩道を渡ろうとする歩行者にクラクションを鳴らす人までいる始末です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そこで、ワタクシとしては横断歩道を渡ろうとする歩行者を見かけたら、きちんと一時停止するようにしています。傍からは、弁護士だから法律は守るんだ、とか、弁護士は真面目なんだと思われているようなのですが、人に優しくすることに職業は関係ないと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ただ、この場合もジレンマがありまして、例えば自分は一時停止をしようとしていても、対向車がブンブン走り過ぎているような場合には、自分が止まっても歩行者は渡れず、横断を促すことが却って危険だったりするので、そのような場合には臨機応変にせざるを得ません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>また、一時停止をしても横断歩道を渡らない方がたまにいて、渡るよう促しても渡らないないので、単に立ち止まっていただけと判断して発車しようとすると今度は急に渡りだしたりと、油断ならない(?)方もたまにいらっしゃいますね。</p> <p>&nbsp;</p> <p>以前に、高速道路への進入路を横切る横断歩道を自転車が通過しようとしていたので、私はいつものように一時停止したのですが、その横を強引に追い越そうとした後続車が自転車に気づいて急ブレーキをかけ、間一髪衝突を免れたことがありました。</p> <p>その後続車のドライバー、自転車が通過した後、横並びになった私のほうを見て、「どうぞ。」と会釈して私を先に行かせましたが、相当気まずかったと思います。</p> <p>ただ、このように、ルールが浸透していないと、ルールを守ることで、かえって危険を生じさせることもありますので、横断歩道の交通ルール(というか交通法規)は、もっともっと警察や行政が周知させてほしいと思っています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>いずれにせよ、人に優しく接することで、感謝されたり場が和んだりすることは、ちょっとしたことでも気持ちのいいものです。一人一人がちょっとしたことを心がけるだけで、きっと社会は変わると思い、ワタクシ、ジレンマと日々闘っております。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144/entry/2339#comments あれこれ Mon, 17 Apr 2017 09:56:21 +0000 028624 2339 at http://www.osakaben.or.jp/blog 食べられるカニの見分け方 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144/entry/2295 <p>先日、和歌山で猛毒を持つカニが漁網にかかったというニュースがありました。<br /> 皆さんは、食べられるカニと猛毒のカニを自信を持って区別できますか?</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて、目の前に美味しそうなカニがいます。<br /> あなたはお腹が空いています。<br /> そんなとき、あなたはどうしますか?</p> <p>「猛毒のカニもいる」ということを知ってさえいれば、むやみに正体不明のカニを食べることもないですよね。<br /> でも、お腹がとっても空いていたらどうですか?<br /> あるいは、「猛毒のカニもいる」ということを知らなかったらどうですか?<br /> 食べちゃうかもしれませんよね!?</p> <p>&nbsp;</p> <p>ビジネスの世界ではどうでしょう。<br /> 「一見誰もが思いつきそうな(だけど誰もやっていない)、儲かりそうなビジネスのアイデアが浮かんだ。」<br /> そのビジネスを実行しても大丈夫ですか?</p> <p>それって違法なビジネスかもしれませんよね。<br /> 最悪、警察に捕まるかもしれませんよね。<br /> そんなときはどうしますか?<br /> 普通はそんな危ないことはしませんよね。<br /> でも、お金がのどから手が出るくらい必要だったらどうしますか?<br /> あるいは、そもそも「そんなビジネスが違法とは知らなかった」とすればどうですか?<br /> やっちゃうかもしれませんよね!?</p> <p>&nbsp;</p> <p>実はそのような違法なビジネスはいろいろありまして、例えば、お金をもらって売掛金を回収するビジネス(弁護士などが行なう場合以外は弁護士法違反です)などがあります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>微妙な例でいえば、スマートフォンを修理するビジネスが挙げられます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>スマートフォンは無線設備の一種であるため、日本国内で適法に利用するためには、その機種が法律の技術基準に適合していることの認証をメーカーが受けなければなりません。ところが、スマートフォンを修理することによって性能が変わってしまった場合には、そのような認証が失効する可能性があります。よって、スマートフォンを修理をした場合には、本来であれば修理をしたことによって技術基準を逸脱しないことを証明する必要があるため、修理を行なうことができるのはメーカーかその委託業者に限られていました。<br /> ところが、それ以外の業者がスマートフォンを修理した場合の取扱いについては法律上明確ではなく、実際にはグレーな状況で修理業者が登場する状況となっていました。<br /> そこで、平成27年4月から、「登録修理業者制度」がスタートし、メーカーや委託業者以外であっも、登録を行なうことで、無線機としての性能に影響のない、画面割れの修理やバッテリー交換などといった修理を行なうことができるようになりました。<br /> しかし、このような登録制度開始後も、やはり多くの業者がそのような登録を経ることなく修理を行っているのが現状です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このような例を見ると、ぱっと見て何ら法律に違反することなどないように見えるスマートフォンの修理であっても、実は法律的に曖昧なところでビジネスが行なわれていることがお分かり頂けるのではないでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ビジネスを成功させる上では、ある程度のリスクを背負うことは不可欠です。しかし、そのようなリスクは、あくまでも「儲かるか、儲からないか」のリスク(ビジネスリスク)に留めるべきであって、「違法か、適法か」という法律上のリスク(リーガルリスク)は最小限でなければなりません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>リーガルリスクの有無を、ご自身で調べることも不可能ではないです。しかし、それは目の前のカニが食べられるかどうかを図鑑を見ながら調べるようなもので、調査に時間と手間ががかかる反面、完全にリスクを払拭できないということになりかねません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そこで、ビジネス上のリーガルリスクの判断は、是非とも法律の専門家である弁護士にご依頼を頂きたいと思います。また、このようなリスクの有無を気軽に相談できる顧問弁護士を持たれることをお勧めします。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144/entry/2295#comments Wed, 16 Nov 2016 01:37:25 +0000 028624 2295 at http://www.osakaben.or.jp/blog 弁護士は、自分のことは苦手です(^_^;) http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144/entry/2236 <p>どうも初めまして。弁護士の松村と申します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さてさて、「ベンゴシ」という仕事をやっていますと、なぜか、周りからは「何でもできる、すごい奴!」みたいに思われたりすることがあるんです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>でも、ワタクシに限っていえば、自分の周りのことはカラキシ駄目なんです。</p> <p>今回は、かつてワタクシ自身が経験した(といっても10年以上前の話ですが)、とある「事件」を披露したいと思います。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ある日曜日、ワタクシは独り、自宅でだらだらとくつろいでおりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>すると、突然「ピンポーン」と呼び鈴が鳴るのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>出てみると、スーツを着た兄ちゃんが、「ちわ~!給湯器の点検で~す。」というので、「あ、お願いします。」と対応しました。ここまではフツーなんですが・・・</p> <p>&nbsp;</p> <p>その後、その兄ちゃんがガス給湯器のところから「ちょっと来て下さい。」というので行くと、「この水道管のフィルターって、いつ清掃されました?」といわれたので、「いや、最近やってないね。せなあかんのは分かってるねんけどね。」と返しました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>すると・・・・</p> <p>兄ちゃん「フィルター、清掃しなくていいんですよ。」</p> <p>ワタクシ「は?」</p> <p>兄ちゃん「ですから、しなくていいんです。この装置をつければ。」</p> <p>ワタクシ「へ?」</p> <p>兄ちゃん「今ならお試しで設置しますので、使ってみて下さい。」</p> <p>ワタクシ「・・・・。」</p> <p>&nbsp;</p> <p>ワタクシ、ようやく「あ、これが噂に聞く訪問販売か。」と気づきます。</p> <p>おそいですよね・・・(^_^;</p> <p>&nbsp;</p> <p>ところが、ワタクシがオタオタしているうちに、その兄ちゃん、ごそごそと装置を設置しようとするではありませんか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そこで、焦ったワタクシは何といったか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そりゃあ弁護士なんだから、「やい、そこのセールスマン!訪問販売で氏名、業者名、訪問目的等を最初に告げないのは特定商取引法違反ではないかっ!消費者庁に通報してやるから覚悟しておけっ!」ってな啖呵(たんか)の一つぐらい切れて当たり前でしょ!って思われますよね・・・。</p> <p>&nbsp;</p> <p>しかし、その時、ワタクシの口から出てきたのは・・・</p> <p>&nbsp;</p> <p>「ちょ、ちょ、ちょっ、ちょっとまってください。わわわ、私の一存では決められないので、かかか、家内と相談します。かかか、勝手に設置されたら家内に怒られるので、ちょちょちょ、ちょっと待ってもらえますか。カタログと名刺を頂ければ検討しますから・・・」</p> <p>&nbsp;</p> <p>・・・・ああ、情けなや。今、思い出しても情けない・・・(T_T)</p> <p>&nbsp;</p> <p>結局、その兄ちゃんは名刺もカタログもないと言って我が家の前を立ち去り、事なきを得たのであります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このように、弁護士も自分のこととなると、そうそう冷静に対応できるものではないんですね(え?私だけですか???)。</p> <p>&nbsp;</p> <p>実は、弁護士自身が事件に巻き込まれたら、お金を払って他の弁護士を代理人に立てることが多いのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このことは、弁護士以外の方から見れば、「え?そんなの自分で処理したらええやんか?」と、意外に思われるかもしれません。</p> <p>しかし、そもそも自分の事件のために自分のビジネスタイムをロスしたくない(他の弁護士に依頼したら、他の弁護士のビジネスとして処理できる)ということもありますが、それ以上に、自分自身のことだけに冷静に処理できないということが大いにあるのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そんなわけで、皆様も、もし万が一、何らかの問題に巻き込まれたり、巻き込まれそうになったら、あれこれ悩んだりご自身で対応される前に、どうぞお気軽に弁護士に相談して下さい。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ご自身の貴重なお時間と財産を守るためにも、専門家である弁護士による対応をお勧めいたします。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ワタクシも、ご依頼を頂戴した事件に関しては、そりゃもうビシビシッと対応しますのでご安心を・・・・(^_^)/</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/144/entry/2236#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Wed, 06 Jul 2016 00:00:00 +0000 028624 2236 at http://www.osakaben.or.jp/blog