弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66 ja 予防の大切さ http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1507 <p> 去年あたりから、大人の風疹が大流行していることをご存知でしょうか?</p> <p> 風疹というと、「こどものころに予防接種受けなかったっけ?」と思う方もいるかもしれませんが、世代や性別によって集団予防接種の空白期間があり、特に20代~40代の男性の感染が多いようです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私も予防接種を受けていない世代ですが、先週、流行にのって風疹にかかってしまいました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 風疹は妊娠中の女性がかかると、産まれてくるこどもに障害が残る可能性がある病気です。</p> <p> ですから、感染のリスクがある限り、原則自宅からは出られない状態になってしまいます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私の場合は、症状は重くなく、仕事が出来ないような状態ではなかったのですが、周りに感染させる可能性があるため、仕事も休むことになってしまいました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 風疹が流行していることは半年くらい前から認識していましたし、予防接種を受けに行く時間はいくらでもあったのですが、問題が顕在化するまでは、ついつい後回しにしてしまいます。</p> <p> 根拠もなく、「自分は大丈夫だろう」みたいな考えもあったのだと思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> こういったことは、法律の世界でもよくあることだと思います。</p> <p> 「自分に限って法律トラブルに巻き込まれることはないだろう」、「問題が起きたときに考えればいいや」等々、つい予防は軽視してしまいがちです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> たとえば、相手とトラブルになることはないと信じて契約書を作らずに取引をするとか、自分の子どもたちが争いごとをするはずがないと思い込んで遺言書を作成していないとか。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 法律の問題も病気と同様に、顕在化する前に予防しておくことが大切です。</p> <p> もちろん、問題が起きてからでも解決の方法はありますが、やはり手間も時間も費用もかかりますから、問題が起きないに超したことはありません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 今はまだ、個人の方が予防の観点から弁護士に相談することはあまり多くないように思います。</p> <p> 問題が起きる前から気軽に弁護士に相談できるように、弁護士も意識を変えていかないといけないですね。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 予防を怠って痛い目にあった直後ですので、今回はちょっとだけ予防について話をしてみました。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1507#comments Thu, 13 Jun 2013 10:25:42 +0000 043446 1507 at http://www.osakaben.or.jp/blog 恩師の教え http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1463 <p> 先週、ロースクール在学中にお世話になった憲法の教授が退官されるということで、送別会に行ってきました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 平日のど真ん中であったにもかかわらず、ロースクールの修了生を中心に60人程集まったとのことでした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私も在学中2年間にわたってお世話になりましたが、授業外でも学生のために時間と労力を費やすことを全く惜しまない先生で、質問に行けば何時間でも熱心に指導をしてくださり、学生が出すレポートにも非常に丁寧なコメントをくださりました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 授業にしても、学生の指導にしても、正直手を抜こうと思えばいくらでも抜けるし、楽をしようと思えばいくらでも楽をできるように思います。</p> <p> それでも、この教授は常に全力で学生に向き合ってくれる先生でした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 送別会で多くの修了生が集まったのを見て、教授がいかに多くの学生に慕われていたのかを再認識しました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私は、実務に出てからは、憲法を使う機会はほとんどなく、教授から教わった憲法の知識や考え方を生かす機会はなかなかありません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> けど、無償で人のために時間や労力を費やす姿勢や、どんな場面でも手を抜かずに取り組む姿勢というのは、私も仕事をするうえで見習わなければと思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 憲法だけでなく、そんな大事なことも、自らの姿勢で教えてくださっていたんだなと今回改めて気付かされました。</p> <p> &nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1463#comments Mon, 25 Mar 2013 14:21:32 +0000 043446 1463 at http://www.osakaben.or.jp/blog 裁判のイメージと現実 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1447 <p> 今年は年末年始の休みが長期になったので、仕事のペースを取り戻すのに随分時間がかかりました。</p> <p> 仕事始めから2週目に入って、やっと慣れてきた感じです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 今週あたりから、裁判に行く日も増えてきました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 法曹関係者以外の人と話をしていると、裁判というと、一般的には刑事裁判のイメージが強いようです。</p> <p> 弁護士をしていると言うと、よく「犯罪者の弁護とかしてるの?」というようなことを聞かれます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 民事事件の裁判でも、裁判所で弁護士同士が激しく議論を交わしているといったイメージを持っている人が多いのかな思います。</p> <p> あと、弁護士が「異議あり!」って叫んでいるイメージ。</p> <p> &nbsp;</p> <p> しかし、民事事件では、実際には裁判所でほとんど何もしないということが少なくありません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 民事事件における主張は、基本的には書面でします。</p> <p> お互いに書面で激しく応酬することはありますが、裁判所で弁護士同士が議論を闘わせるというのは稀です(もちろん全くないわけではありません。)。</p> <p> &nbsp;</p> <p> また、「異議あり!」というのは、証人尋問等の際に、相手が不適切な質問をしたときに出ることの多い発言ですが、尋問の手続きをする前に和解で終わる事件もかなり多くあります。</p> <p> つまり、多くの裁判は、「異議あり!」と言う機会すらないまま終わってしまうのです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 裁判所に出頭しても、ほとんど何も発言しないまま、次回の裁判期日だけ決めて帰ってくるということも少なくありません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> それなら、わざわざ裁判所まで行かなくても、書面だけ出しておけばいいじゃないのかとも思うかもしれませんが、日本の裁判ではそれは許されません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> そのため、遠方の裁判所までわざわざ丸一日かけて行ったのに、ほとんど実質的なやりとりをすることなく、1分で裁判期日が終わってしまうということも頻繁にあります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 電話会議といって、遠方の裁判所の場合には、出頭せずに電話で済ませられる手続きもありますが、まだまだ限界があります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 時間の無駄を少しでも減らせるように、もう少し制度が改善されないものかといつも思っています。</p> <p> まあ、行き帰りの時間は息抜きにもなりますし、仕事で普段行かないような地域に行けることは魅力でもあるのですが。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 裁判のイメージが少しだけ伝わったでしょうか?</p> <p> 裁判傍聴というと、ほとんどの方が刑事事件の傍聴をされますが、敢えて何が行われているのかよく分からない民事事件を傍聴してみるのも新鮮かもしれません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1447#comments 法律問題 Wed, 16 Jan 2013 12:08:32 +0000 043446 1447 at http://www.osakaben.or.jp/blog 話の伝え方と聞き方 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1424 <p> 昨日、大阪市内の高校に「法教育出張授業」をしに行ってきました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 大阪弁護士会には法教育委員会という委員会があり、講師として登録している弁護士が、府内の高校に法律問題や弁護士の仕事について話をしに行くという活動を行っています。</p> <p> &nbsp;</p> <p> その活動の一環で、私も2度目の出張授業の機会をいただきました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 昨日は「裁判員制度」をテーマにお話しをしてきました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 時間帯はお昼休み直後の1時20分から。</p> <p> 授業の真ん中あたりから、一人、また一人と頭が机の上に落ちていきます。</p> <p> 考えてみれば、自分も高校生の頃はほとんどの授業で寝てたなぁなんて思いながら、改めて話を伝えることの難しさを痛感しました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> とはいっても、多くの生徒さんは起きて聞いていてくれます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> そんな中でも、目を見て話を聞いてくれる生徒さんからはかなり勇気をもらいました。</p> <p> こっちを見てくれてるかどうかで話しやすさは驚くほど変わります。</p> <p> 話に合わせて頷いてくれたりすると、さらに話しやすくなります。</p> <p> 「ちゃんと聞いててくれるんだな」っていう安心感。</p> <p> &nbsp;</p> <p> こういうことって、自分が教壇に立ってみないと意外と気づけないものです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私たちの仕事は、相手に話を伝えるのと同じくらい、場合によってはそれ以上に、相手から話を聞く機会が多い仕事です。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 仕事で話を聞くときには、メモを取る必要があったりして、ついつい相手から目をそらしてしまうことがあります。</p> <p> けど、今回の出張授業で目を見て話を聞くこと、相手の話にリアクションをすることの大切さを改めて認識しました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 今回の出張授業では、生徒さんから大切なことを教えてもらえました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> ただ、人によっては目を見られると緊張して話せなくなるって人もいるでしょうから、そこは臨機応変に対応しないとなとも思ったり。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 明日は朝から弁護士会の研修を受けに行ってきます。</p> <p> さっそく講師の目を見て受ける練習をしようと思ったら、明日の研修はビデオ研修でした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 聞き方の練習はまた次の機会に。</p> <p> &nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1424#comments Wed, 31 Oct 2012 10:33:56 +0000 043446 1424 at http://www.osakaben.or.jp/blog 登山者のマナー http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1398 <p> 先日、南アルプスの北岳という山に行ってきました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 一般的にはそんなに知られていないかもしれませんが、富士山に次いで日本で2番目に高い山です。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 以前にこのブログで登山の魅力についてお話しました。<br /> その中の一つ。</p> <p> 日常のストレスを忘れられること。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 今回の登山も完全に日常から遮断された時間でした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> かなり運動不足の状態で行ったので終盤はひたすらしんどくて、とにかく早く地上にたどり着きたいということしか考えていませんでした。</p> <p> 旅行に行くといつも終盤は「帰りたくないな~」と気分が沈んでいきますが、山では無事に帰れることが喜びです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> そんな状態ですから、溜まっている起案のことや悩んでいる事件のことも、山の中では頭から消えていました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> 山には他にも大きな魅力があります。</p> <p> 山の中ではほとんどの登山者がとてもマナーがいいことです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 山の中では挨拶は当然。</p> <p> 登山道ではみんな道を譲り合います。</p> <p> 山小屋では食器の片付け、部屋の整理は誰もが当たり前のこととしてしますし、消灯の時間になるとパタリと話声が止みます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> そして、圧倒的に多くの人が親切です。</p> <p> 親切にされると、こちらも相手に親切にしたくなります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 地上でもみんながこんな風に振る舞ったら、どんなに平和な世の中になるだろうと思います。</p> <p> そんな世の中になったら、もしかしたら私たちの仕事がなくなってしまうかもしれませんが。</p> <p> &nbsp;</p> <p> こんな経験ができることも山の大きな魅力です。</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> もちろん地上では見れない景色、現象に出会えることも、しんどくてもまた登りたいと思う理由の一つです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 今回は、「ブロッケン現象」に出会えました。</p> <p> 背中側からの太陽光で霧に虹の輪ができて、その中に自分の影が映る現象です。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 下はその写真です。</p> <p> <a href="/blog/sites/default/files/u66/dscf1618_0.jpg" title="テキストエリア へ送る"><img alt="dscf1618.jpg" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u66/dscf1618.jpg" /></a></p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> <p> &nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/66/entry/1398#comments Wed, 22 Aug 2012 15:00:00 +0000 043446 1398 at http://www.osakaben.or.jp/blog