弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81 ja 野生を食す http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81/entry/1437 <p> &nbsp;</p> <p> 植物に水と光が必要なように、人間の身体にも必要なものがあります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 身体を維持するためには、栄養と休息は欠かせません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> しかし、それ以外にも人間にとって必要なものがいくつかあるように思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> たとえば「文化」。</p> <p> &nbsp;</p> <p> ある人にとってはクラシック音楽かもしれませんし、ある人にとっては吉本芸能かもしれません。</p> <p> 生き死にに決定的な要素ではないけれど、それがないと人生から色彩が失われてしまう。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私は、ジャンルを問わず、人の「こだわり」を見るのが好きで、そこに文化を感じます。</p> <p> 初々しい感じというのも好ましいものですが、玄人の技能に圧倒されたいと思ってしまいます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 他方で、「文化」とは別に、個人的に必要としているものに「野生」があります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 普段、私は自分の五感に頼るより賞味期限の表示を見て、食物が食べられるかどうかを判断してしまいますし、</p> <p> 外出をするときは、外の空気や空模様よりも天気予報を信頼してしまいます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> ただ、そんな生活をずっと続けていると、生物としての大切な機能が失われていくような危機感を感じてしまいます。</p> <p> 動物園のゾウが、捕食動物から逃れ、安心で安全な環境にいるにもかかわらず、野生のゾウの寿命の半分しか生きられないような。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 「野生」を取り戻すためにできることは限られていますが、</p> <p> 加熱した料理よりも生食を意識して食べたり、近所の猫と戯れたり(全く懐いてくれませんが)すると、少しほっとします。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 前ふりが長くなりましたが、私が今月で大阪を離れることとなったため、先日、男気と情け深さを兼ね備えた某先輩(女性)が、大阪の思い出にどこか好きな所に連れ出してくださるという話になり、</p> <p> 「野生」が好きですと言ったところ、すっぽんを食しに行こうということになりました。</p> <p> (この辺にも、先輩のあふるる男気を感じずにはいられません。)</p> <p> &nbsp;</p> <p> こうして、人生初すっぽんの日を迎えました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> まずは普段と同じように乾杯をすると、何やら赤い液体が入ったショットグラスがテーブルに。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 「おお、これはすっぽんの血ですね!」</p> <p> &nbsp;</p> <p> 女子的には、ここでかわいらしく「キャー」と叫び声の一つでもあげるべきだったのかもしれませんが、</p> <p> 前のめりの女弁護士2名。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 迷わず赤い液体を飲み干すと、心なしか血圧が上がってくるのを感じます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> すると、興奮冷めやらぬテーブルに、ドンと置かれる大きな皿。</p> <p> &nbsp;</p> <p> すっぽん本体の登場です。</p> <p> &nbsp;</p> <p> テーブルの興奮は最高潮に。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 見る人によっては、グロテスクに感じるのかもしれませんが、</p> <p> 野菜もすっぽんも鮮度が高く、キラキラしていてとても綺麗。</p> <p> 野生感たっぷりなのになぜか上品。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 料理レポート能力ゼロなので、味についての詳細は割愛しますが、</p> <p> あっさりとして優しい味なのに、パワフルで温かくて身体の中に響いてくる。</p> <p> みんなー野生ってこうだよーー!と、思わずハンドマイクを使って叫びだしたくなるくらい、テンションが上がっていたと思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 今冷静になって振り返ると、あの料理は、きちんと「料理」で、</p> <p> むき出しの野生ではなくて、料理人がうまく抽出し、アレンジしてくれていたんだなあ、と思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> クラシックだけでは物足りないし、モードだけでは薄っぺらい。</p> <p> 美味しさと野生の力強さを保てるギリギリの一点をくくり出す料理人の技術力(文化力)って、すごいなあと思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 普段なかなか話せなかった先輩ともしっぽり話せ、</p> <p> お腹も心も満腹になり、夢見心地な一夜でした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> すっぽん様のコラーゲンで肌力アップ間違い無しの翌日でしたが、一日丸々引越し準備に費やしてしまいました。</p> <p> 無念。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81/entry/1437#comments あれこれ Sun, 09 Dec 2012 17:37:51 +0000 045474 1437 at http://www.osakaben.or.jp/blog お馬がパカリ http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81/entry/1390 <p> 24日、25日と天神祭でしたね。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 夕方、外出先から事務所に戻る際に、陸渡御に出くわしました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 車がびゅんびゅん通る横を、雅な恰好をした人を乗せ、お馬がパカリパカリと進んで行く様にほっこりしました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 蒸し暑さに加え、アスファルトの照り返しがあったので、人も動物もみんな大変だったと思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> お祭りの発祥は1000年前。</p> <p> まさかこんな所を練り歩くことになるとは当時は誰も想像できなかったでしょうね。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 私は、かつて社会学を専攻していたせいか、「日常」と「非日常」が交わる点に強い興味があります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 柳田國男は、近代化に伴い、「ハレ(祭、儀礼などの非日常)とケ(日常)」の区別が曖昧になっていると言っていたような気がしますが、</p> <p> その通りかもしれません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> お祭りの話題の後ですが、真逆の話をします。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 海外を旅行した際、戦争の跡地を何度か通ったことがあります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> それまで、知識として知っていても、戦争だとかテロだとかいうものは、どこか遠い所で起こっているもののように思っていました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 現場を目の当たりにし、普通に生き、暮らしている人がそこにいるという事実に、言葉を失いました。</p> <p> もう少し言うと、「普通に生き、暮らしている」という具体的内容が、想像していたよりもずっと自分の生活に近かったことに驚きをかくせませんでした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> マンションが建ち並ぶ街中。</p> <p> 学校に通う子ども。携帯電話を使っている人々。綺麗にパックされた飲食料を並べるスーパー。</p> <p> こういう環境の中で、爆撃は起こるのですね。</p> <p> &nbsp;</p> <p> シリアに行った時も、まさか今日のような事態になるとは思っていませんでした。</p> <p> &nbsp;</p> <p> お茶をし、一緒にくだらない話を交した人達の所に、こんなことが起こっていることが俄かに信じられません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 自ら選択できているならよいのだけれど。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 価値観が多様化し、「ハレとケ」の境も曖昧化し、社会の方向性として何が正しいのかよくわかりません。</p> <p> &nbsp;</p> <p> ただ、ひとりひとりが大切にしているものを、不条理に壊すものを見ると、イラっときてしまいます。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 弁護士として、そのイラっとする気持ちは、ずっと大切にしていきたいなと思っています。</p> <p> &nbsp;</p> <p> お馬がパカリ、からなんでこんな文章になってしまったのかは謎です。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81/entry/1390#comments Wed, 25 Jul 2012 17:29:55 +0000 045474 1390 at http://www.osakaben.or.jp/blog 「じゃがりこ」回想録 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81/entry/1326 <p> &nbsp;</p> <p align="left"> はじめまして。</p> <p align="left"> 本日から「ほな行こか~」ブロガーの一員となりました武田明子です。</p> <p align="left"> 弁護士会の裁判員ゲームのデモムービーを見てみましたが、完成度高すぎではないでしょうか。</p> <p align="left"> 現在、「じゃがりこ」を食べながら、本編のダウンロードをしております。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 「じゃがりこ」を食べながら、五感(視・聴・触・嗅・味)のうち、自分は「触」を重視していることを思い出しました。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 肉も、味も大切ですが、肉汁だとか、舌触りだとかにうっとりします。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> ちなみに、「じゃがりこ」は、それまで味ばかりを探求してきたお菓子業界において、食感に着目して開発された点で、歴史の流れを変えた商品だと個人的には思っています。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> ダイアログ・イン・ザ・ダークというワークショップがあります。</p> <p align="left"> 自分の手のひらも見えない真っ暗な施設内を、視覚障害のあるアテンドスタッフに助けられながら、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を頼りに探検していくというもの。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> ワークショップ開始直後は、視覚を奪われ、足下や頭上のどこに障害物があるのかわからず、どこまでが自分の身体なのかもわからない不確かさに気持ち悪さを感じました。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> しかし、次第に、他の四感が働き始めます。</p> <p align="left"> それまで注意を払っていなかった、空気の流れ、葉がこすれあう音、部屋の匂い、身体の脈の動きを感じ始めます。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 自分が社会生活の中で、いかに視覚に頼っていたかに気付かされました。</p> <p align="left"> 存在するのに、捉えていないものがいかに多いか。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> それにも関わらず、見えていると、確からしいような気がして安心してしまう。</p> <p align="left"> 本やテレビの情報で、何かを分かった気になってしまったり。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> ワークショップでは、そんなことを考えていました。</p> <p align="left"> ・</p> <p align="left"> ・</p> <p align="left"> ・</p> <p align="left"> ということを、「じゃがりこ」を食べて思い出しました。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 皆さんは、五感のうち、何を重視されているでしょうか。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/81/entry/1326#comments あれこれ Fri, 18 May 2012 16:14:45 +0000 045474 1326 at http://www.osakaben.or.jp/blog