弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/all/201405 ja 人生の転機 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/98/entry/1678 <p>気が付くとブログの担当が回ってきておりました。<br /> さて、何を書くべきか、悩んでおりました。<br /> ネタがない・・・</p> <p>そうしたところ、先週は自宅引越しでバタバタしておりました。<br /> 妻が7月に出産予定なので、妻の実家に近い場所に引越しした次第です。<br /> で、この後の予定を考えておりました。<br /> 7月には子ども出産、10月には私が独立する予定とイベントが続くのです。</p> <p>自宅購入&引越し、初めての子どもを授かること、事務所独立</p> <p>そうなのです、よくよく考えると、今年は私にとって転機の年なのです!!!</p> <p>そこで、今後を占う上で、おみくじをしてみました。<br /> なんと、「凶」でした!生まれて初めての「凶」!</p> <p>占いを吹き飛ばすくらい、気合を入れて、あとの下半期を頑張ります!!!</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/98/entry/1678#comments あれこれ Wed, 28 May 2014 15:00:00 +0000 041618 1678 at http://www.osakaben.or.jp/blog 司法試験予備試験 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/106/entry/1679 <p align="left"> 過日,司法試験の予備試験の択一試験が終わりました。これに合格した人が7月に論文試験を受け,さらにその合格者は10月に口述試験も受けます。そうして決まる最終合格者は,法科大学院を修了しなくても,司法試験の本試験を受験できます。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 私は,去年までの3年間,司法試験予備試験の民法の考査委員をしていました。その話をします。守秘義務がありますから,面白い話はしませんし,受験の役に立つ話でもありません。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 私たちの仕事は,論文試験の問題作りから始まりました。各考査委員が持ち寄った案の中からベースを選び,それを練り上げて完成させます。私は,次に述べる採点よりも,いくつかの理由から,問題作成のほうを辛く感じました。</p> <p align="left"> 辛さの理由の1つ目は,問題作りそのものの難しさです。慣れている学者の先生方と違い,私は問題作りにいつも苦心しました。特に司法試験の問題の場合,学内の試験などとは違う特有の大変さや制約もあります。</p> <p align="left"> 2つ目は,問題がどこかから漏れないか,特に自分が漏らしてしまわないかという緊張感です。問題に関するちょっと議論をしたいと思っても,そういうわけには行きません。極端な話,弁護士会館内の図書館で例えば「相続」の本を私が読んでいることで,出題範囲を推察する人がいるかもしれないと思ったりもしました。</p> <p align="left"> 3点目は,出題に,誤りや,出題者側が全く想定していない別の「筋」がないかという心配です。ある考査委員の先生が,「試験直後は一晩中『2ちゃんねる』の試験の板を見ていたよ」と言っておられましたが,気持ちは大変よくわかります。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 試験が終わると大量の答案が送られて来ます。どこに送ってもらうかは自分で指定できることになっています。昔の大先生には,軽井沢の別荘に送らせて採点をした人も結構おられたそうです。</p> <p align="left"> 私は,軽井沢ではなく,事務所に送ってもらいました。軽井沢に別荘を持っていないからです。ただ,普段の仕事と隔絶した場所で採点に専念したいという気持ちはよくわかります。採点期間は約2ヶ月ですが,実際には1ヶ月ほどで仕上げようとしていました。</p> <p align="left"> 何か急な事態が起きることも想定しますと1週間程度は余裕を残して終わるべきとも思ったからです。それに,あまり長くは頭が続きません。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 「字がきれいなほうが良いですか」と聞かれることがあります。私は,字がきれいな答案のほうが,吐きそうになる悪筆の答案より好きです。その好悪の念が採点の際の私の深層心理に影響しなかったとは断言できません。</p> <p align="left"> しかし,やはりポイントは中身でしょう。字よりも論理の美しさに惹かれます。留学した友人から聞いた,アメリカのロースクールで「模範答案」として飾られていた答案の字がメチャメチャ汚かったという話は,我が国でも同じと思います。</p> <p align="left"> もっとも,汚すぎると読めません。読みにくくても一生懸命読みますが,読めないと本当に困ります。「る」と「ない」はひどく崩されると見分けにくく,逆の結論に見えることがあります。欄外に小さい字で書かれるとなおさらです。中高年の考査委員が,縮小されたコピーを見るという想定で書いてほしいと思います。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 答案には一定量の情報を盛り込む必要がありますから,ある程度の頁数になるのが普通です。でも,ときどき,短い答案でもとても良く書けているものがあり,感心します。</p> <p align="left"> 少し本質っぽい話をしますが,法的思考とは,数多ある事実の中から法律的に意味のある事実を拾う作業,逆から言えば事実を捨てる作業です。なんでも羅列したものよりも,簡潔にポイントを突いたもの,メリハリのついたもののほうが優れていると言えるでしょう。でも,試験になると,「書き落とす」ということをおそれるため,どうしても網羅型になります。そのあたりが試験の限界です。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 予備試験には,民事実務・刑事実務の口述試験もあります。昨年は2日間ぶっ続けでやりましたから,本当に疲れました。その昔,旧試験の口述試験を1週間もやって下さった先生方に改めて感謝しました。事前におやつを注文するかどうか聞かれるのですが,初年度注文しなかったところ,頭が疲れて本当にお菓子がほしくなりましたので,2年目以降は注文して,休憩時間にはそれを食べました。</p> <p align="left"> ちなみに,ちょっとしたお菓子ですが,くれるのではなく,買うんです。</p> <p align="left"> 考査委員の報酬は,法務大臣と財務大臣が協議をして決めるとされています。でも,法務大臣の頑張りが今ひとつなのか,報酬は高いものではありません。金額を言うと,みなさん,「えーっ」と言われると思います。</p> <p align="left"> &nbsp;</p> <p align="left"> 予備試験制度には問題点の指摘が強くなっています。個々の出題のあり方についても弁護士会のシンポジウムで批判されましたが,批判に対して,「もっともだなあ。」と思うばかりでした。予備試験とは,そもそも何を試すものなのでしょう。どんな問題が良いのでしょう。迷いながら考査委員をやっていました。</p> <p> 試験で試すことができるもの,あるいは試験のための勉強で身につけることができるものは,法曹に必要な資質のうち,本当にごくごく一部にすぎないと思いました。それは,おそらく考査委員を経験したからこそわかる実感であり,私が夏を3年潰して得た最大の収穫です。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/106/entry/1679#comments Tue, 27 May 2014 16:01:26 +0000 021268 1679 at http://www.osakaben.or.jp/blog 5月10日憲法記念イベントを開催しました http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/108/entry/1677 <p> 5月3日の憲法記念日にちなんで、5月10日(土)に究極の人権侵害である「えん罪」を考えるイベントが大阪弁護士会館で開催されました。&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;   </p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="yue_shu_posuta.jpg" height="452" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u4/yue_shu_posuta.jpg" width="320" /></a></p> <p> &nbsp;</p> <p> 午前10時からは、三重県名張市で昭和36年に起きました「名張毒ぶどう酒事件」を題材にした映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」(仲代達也さん主演)の上映会が実施されました(約200名の方が出席されました)。</p> <p> 50年以上にわたり自分は無罪であると訴え続ける主人公・奥西勝さんの苦悩と人生を考えると、早急にこの事件を何とかしないといけないと強く感じました。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 映画終了後、名張毒ぶどう酒事件弁護団を代表して、鳥毛美範弁護士に来場いただき、奥西勝さんの現状とこの事件について簡単なご報告をいただきました。<br /> 鳥毛弁護士は、これまで取り組んできたえん罪といわれる事件の中でも、この名張毒ぶどう酒事件ほどえん罪と確信できる事件はないと訴えられました。</p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="ying_hua__niao_mao_bian_hu_shi_.jpg" height="307" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u108/ying_hua__niao_mao_bian_hu_shi_.jpg" width="460" /></a></p> <p> 午後からは、えん罪を防ぐためには「取調べの可視化」を進めるほかないという立場にたって、「いまこそ、改めて取り調べの可視化を考える」シンポジウムが開催されました(250名以上の方が出席されました)。</p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="ke_shi_hua_sinpohui_chang_.jpg" height="308" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u108/ke_shi_hua_sinpohui_chang_.jpg" width="460" /></a></p> <p> このシンポジウムには、3月に再審開始決定を受けて釈放された袴田事件の袴田巌さんの実姉である袴田秀子さんも出席され、袴田さんの現状や袴田さんの無実を40年以上にわたり訴え続けられたご家族のお気持ちをお話いただきました。あらためて、えん罪の筆舌に尽くしがたい恐ろしさを実感するとともに、絶対にえん罪を出してはいけないという思いを強く持ちました。</p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="ku_tian_xiu_zi_shi_.jpg" height="308" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u108/ku_tian_xiu_zi_shi_.jpg" width="460" /></a></p> <p> 袴田秀子さんのお話に続いて、ジャーナリストの江川紹子さんの講演・パネルディスカッションが開かれました。<br /> その後、参加者一同にて、えん罪を防ぐためには、何としても取り調べの全面的可視化、全面的な証拠開示に向けた制度拡充を求めるほかないというアピールを採択しました。取調べの全面的可視化については法制審議会でもいろいろと議論がされていますが、えん罪は絶対に出してはいけない、そのためには全面可視化しかないとあらためて思いました。</p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="jiang_chuan_shi_.jpg" height="308" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u108/jiang_chuan_shi_.jpg" width="460" /></a></p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/108/entry/1677#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Tue, 27 May 2014 01:10:45 +0000 023704 1677 at http://www.osakaben.or.jp/blog 刑事弁護人のあり方 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/25/entry/1676 <p>例の事件で,担当していた刑事弁護人がいろいろ言われているようです。</p> <p> その中で気になったのが「弁護士は,黒いものも白いという,非常識なやつだ。」というような論調です。</p> <p> 果たしてそうでしょうか?そもそもの刑事訴訟のシステムが理解されていないように思います。</p> <p> &nbsp;</p> <p> まず,刑事裁判では,起訴をした検察官の側で,起訴した内容について,証明する義務があり,証明しきれないときは,無罪になります。</p> <p> ですので,弁護人は,「白い」と主張する必要がありませんし,せいぜい「黒ではない疑いがある」という程度でかまわないのです。</p> <p> &nbsp;</p> <p> では,弁護人が「黒だ」と思ったときはどうするべきなのでしょうか。</p> <p> 被告人が自分のやっていることを認めている場合は「黒」であることを前提に弁護活動を行っても問題がありません。</p> <p> 被告人が自分のやったことだと認めていない場合はどうでしょう?「黒ではない疑いがある」という主張もできないのでしょうか?</p> <p> 私は,少なくとも,対外的には「黒ではない」事を前提に弁護活動を行うべきだと思います。</p> <p> 当然,検察官が有罪だと思うだけの証拠があるわけですから,検察官と同じ修習を行ってきた弁護士から見れば,有罪の判決が予想される場合が多いでしょう。</p> <p> そういった予想などについては,法廷外で徹底的に被告人と話し合います。</p> <p> 検察官の立証の仕方,予想される主張,裁判所の認定の仕方,有罪の可能性,有罪になった場合の不利益などなど,いろいろと話をします。</p> <p> ですが,絶対に,「認めた方がいい」とは言いません。</p> <p> 被告人にとって弁護人は,場合によっては,この世の中でたった一人の味方です。</p> <p> 「自分はやっていない。」と言っているのに,最後の味方が信じてくれない訳です。</p> <p> その味方に裏切られるのは,あまりにもつらいと思うのです。</p> <p> 被告人が「私はやっていない」と言っているのに,それを信用しない,はなから否定する,そんな人に弁護してもらって,うれしいでしょうか。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 理屈で言えば,弁護人は本人の不利に振る舞うような権限は与えられていない,ということになると思います。</p> <p> でも,実際には,そんな理屈ではなく,情緒的な部分が大きい気がします。</p> <p> 情緒以前の制度的な当然のことだ,という考え方もあるでしょう。</p> <p> &nbsp;</p> <p> なぜ,弁護士がいるのか,刑事弁護人を国費をつかってまでつけられることにしているのか。無駄なことなのなら,なぜ,わざわざそんな無駄なことを制度として設けているのか。考えてみていただけないでしょうか。これは,実は,憲法というものの問題でもあります。</p> <p> &nbsp;</p> <p> 考える材料としてもう一つ。</p> <p> 「やってないけど,どうせ有罪だろうから,認めてかまわない。」と言われたとき,弁護人はどうすべきなのでしょうか?</p> <p> 私の中で,明確な答えが出ていません。</p> <p> &nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/25/entry/1676#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Mon, 26 May 2014 07:07:23 +0000 035313 1676 at http://www.osakaben.or.jp/blog MBSラジオ「弁護士の放課後 ほないこか(^o^)丿0526」 今夜放送 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/99/entry/1674 <p> 大阪弁護士会 広報室の北野知広です。</p> <p> 毎週月曜日よる7時からお送りする、MBSラジオ1179「弁護士の放課後 ほないこか」</p> <p> 5月最後の放送は、</p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="dsc_0047.jpg" height="306" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u99/dsc_0047.jpg" width="460" /></a></p> <p> 本元宏和弁護士と、木原万樹子弁護士のお二人でお送りいたします。</p> <p> <a href="http://www.osakaben.or.jp/blog/imce?app=nomatter%7Cimceload@imceInlineImceLoad#" title="テキストエリア へ送る"><img alt="dsc_0053_0.jpg" height="306" src="http://www.osakaben.or.jp/blog/sites/default/files/u99/dsc_0053_0.jpg" width="460" /></a></p> <p> &nbsp;</p> <p> 今月より、「ちょっと聞いて欲しい、おウチやご近所の話」を毎月最終週に紹介します。題して、【ほな聞こか~】</p> <p> 皆さんからの、「ちょっと聞いて欲しい話」を、たくさんお待ちしています。</p> <p> <応募はこちら><a href="http://www.mbs1179.com/mail_form/hona.shtml">http://www.mbs1179.com/mail_form/hona.shtml</a></p> <p> &nbsp;</p> <p> ※本日の放送は、野球中継のため放送時間が変更になる場合があります※</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/99/entry/1674#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Sun, 25 May 2014 15:18:04 +0000 030579 1674 at http://www.osakaben.or.jp/blog