弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/all/201708 ja 知的財産管理技能士 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/189/entry/2397 <p>知的財産管理技能検定を受けに行ってきた。</p> <p>&nbsp;</p> <p>この検定には,1級(特許専門業務),1級(コンテンツ専門業務),1級(ブランド専門業務),2級,3級があり,それぞれ学科試験と実務試験が用意されている。今回,私が受験したのは2級と3級である。</p> <p>&nbsp;</p> <p>合格すると,「知的財産管理技能士」と名乗ることができ(名称は法律上独占が認められている),知的財産分野(特許,商標,著作権等)について,管理能力があることを(国家資格であるため)対外的に証明することができる。</p> <p>弁護士であれば,(法律事務に含まれることから当然に)知的財産に関する業務についても行うことができるが,「弁護士」という肩書だけでは,顧客からみて,どの分野についての経験が豊富なのか,興味を持っているのかが分からない。この点,ホームページ等のプロフィール欄に「〇級知的財産管理技能士」と記載しておけば,知的財産分野に興味を持って取り組んでいることをアピールすることができるという訳である。</p> <p>&nbsp;</p> <p>3級の受験生には実力試しや就職活動のためと思われる学生らしき若者たちも多かったが,2級となると,かなり年配の方もちらほらと見かけられ,所属企業や団体で受験を奨励しているのかなとも感じられた。</p> <p>&nbsp;</p> <p>結果,無事合格となり,合格証書とともに,「知的財産管理技能士会のご案内」というチラシが送られてきた。年会費は1万円かかるが,知的財産に関するいろいろな情報が得られるようだったので,さっそく入会してみた。次は1級(コンテンツ専門業務)に挑戦してみたいと思っているが,合格率はかなり低いとのことなので,気長に何度も挑戦することになりそうだ。</p> <p>&nbsp;</p> <p>平成29年8月現在,知的財産管理技能士の数は合計8万4154名であり,すでに様々な分野でその知識・技能を活かして活躍中とのことである。そのうちの1人として,今後も知的財産に関する知識・技能を研鑽していきたいと思っている。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/189/entry/2397#comments Thu, 31 Aug 2017 09:54:40 +0000 039159 2397 at http://www.osakaben.or.jp/blog 弁護士徒弟関係 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/178/entry/2396 <p>習い事や学校の恩師はもちろん、日々の些細なことも含め、人生には、その都度、自分を導いて下さる師匠がいますよね。</p> <p>特に、武道や、日本文化、芸術などの分野には、師匠が存在し、弟子は、師匠から指導を受け、いずれ、自身も弟子を持ち、その教えを継承する。</p> <p>&nbsp;</p> <p>弁護士にも、これに似た徒弟関係があります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>弁護士になると、既存の事務所に勤務し、事務所の経営者を師匠と仰ぎ、指導を受けながら、一人前の弁護士を目指します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そこで、一人前になると、自分で、事務所を構えます。のれん分けや、許状のようなニュアンスでしょうか。</p> <p>やがて、弁護士を雇い、弟子であった者が、師となります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>師匠にも師匠がおり、相撲会の一門ように、同門としての輪が広がって行きます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>書籍と六法で独学できる法律分野でさえ、こうした徒弟関係があり、書籍からは学べない多くを、この徒弟関係から学んで来ました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>これについて、内田樹さんが、上手く書かれていました。</p> <p>以下、(内田樹『下流志向』より)</p> <p>&nbsp;</p> <p> **********</p> <p>&nbsp;</p> <p>「師であることの条件」は「師を持っている」ことです。</p> <p>人の師たることのできる唯一の条件はその人もまた誰かの弟子であったことがあるということです。</p> <p>                 ~中略~</p> <p>弟子として師に仕え、自分の能力を無限に超える存在とつながっているという感覚を持ったことがある。ある無限に続く長い流れの中の、自分は一つの環である。長い鎖の中のただ一つの環にすぎないのだけれど、自分がいなければ、その鎖はとぎれてしまうという自覚と強烈な使命感を抱いたことがある。そういう感覚を持っていることが師の唯一の条件だ、と。</p> <p>弟子が師の技量を超えることなんかいくらでもあり得るわけです。そんなことあっても全然問題ではない。長い鎖の中には大きな環もあるし、小さな環もある。 二つ並んでいる環の後ろの方の環が大きいからといって、鎖そのものの連続性には少しも支障がない。</p> <p>でも、弟子が「私は師匠を超えた」と言って、この鎖から脱落して、一つの環であることを止めたら、そこで何かが終わってしまう。</p> <p>                  ~中略~</p> <p> 年を取っていようが、体力が衰えようが、つねに自分とは違うもの、自分を超えるものに向けて開かれている。</p> <p>                  ~中略~</p> <p> 「俺は師よりも強い」という自信を得たときに(自分の中のどこかに外部へと続く) ドア を閉じてしまう。</p> <p> </p> <p> **********</p> <p>&nbsp;</p> <p> 私の師匠、師匠の師匠、お会いするたびに、私が私自身を超えるものに向けて開かれた存在でいて下さることに、改めて、師匠の素晴らしさ、有り難さ、大切さが身にしみます。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/178/entry/2396#comments Wed, 30 Aug 2017 01:39:01 +0000 024921 2396 at http://www.osakaben.or.jp/blog ひまわり法律相談が平日毎日になります! http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/180/entry/2395 <p> そろそろ8月も終わろうとしていますが、皆様、夏休みはいかがお過ごしでしたか?</p> <p>&nbsp;</p> <p> 私は、大阪弁護士会の高齢者・障害者総合支援センター(愛称「ひまわり」)に所属しています。</p> <p> 「ひまわり」では、平成29年10月から、法律相談を増設し、月・火・水・木・金と、平日毎日行うことにしました。</p> <p> 「ひまわり」では、平成10年に、高齢者や障害者を対象とした法律相談(電話相談、来館相談、出張相談)を始めましたが、非常に好評を頂いており、これまでも、当初週1回で始めた法律相談を、週2回、週3回と増設してきたのですが、「電話がなかなかつながらない」、「来館相談の予約がなかなか取れない」、とのお声を聞くことも多く、このたび、週5回に増設することになりました。</p> <p> 「ひまわり」の法律相談では、高齢者・障害者ご本人からの相談だけでなく、ご家族や支援者の方からのご相談も伺っています。また、高齢者・障害者のご相談でしたら、一般的な法律問題(借金や家族のことなど)もご相談にのっています。</p> <p> 3時間の電話相談の間、電話は鳴りっぱなしですが、電話が鳴らない時間もたまにあります。そのようなときは、相談者同士で、相談内容を議論したりしています。高齢者、障害者の方のご相談は、一般的なご相談も多いですが、権利擁護の観点からとくに専門的な知識が必要とされるご相談も多いですので、相談者同士の議論がとても役に立っています。</p> <p> 下記のように、来館相談の無料キャンペーンも行います。</p> <p> (なお、電話相談は、いつも無料です!)</p> <p> より相談しやすくなった「ひまわり」の法律相談をぜひご活用ください!</p> <p>                 記</p> <p><strong>・電話相談・来館相談実施日(平成29年10月2日から)</strong></p> <p><strong>月・火・水・木・金毎日 午後1時から午後4時まで(祝日の場合は実施しません)</strong></p> <p><strong>電話番号 06-6364-1251</strong></p> <p><strong>※相談日増設キャンペーンとして、平成29年10月2日(月)から同年10月6日(金)までの1週間は、</strong><strong>来館相談の相談料は無料</strong><strong>です。ただし予約が必要ですので、上記電話番号へお電話ください。</strong></p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/180/entry/2395#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Tue, 29 Aug 2017 02:32:17 +0000 026845 2395 at http://www.osakaben.or.jp/blog 灼熱の当番弁護士 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2393 <p>当番弁護士という制度は、みなさんもうご存知だと思いますが、名簿に登録された弁護士に、年に何回か当番の割当があり、その日に指示された警察や留置施設に出動するシステムになっています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>当番になっていても出動しない日もあれば、2件以上出動する日もあります(最近はほとんどの場合1件だけになっています)。</p> <p>&nbsp;</p> <p>7月にも当番に当たっていた日があり、その時には出動要請がなかったのですが、8月11日の当番の日には、港警察と平野警察の2件出動要請がありました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>まあ2件とも大阪市内だし何とかなるか、と思って被疑者国選を受任したのですが、この2つの警察は難波から西と天王寺から東という方向で西と東に離れており、同じ日に2件回ると3時間以上かかるのでありました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>この時間がかかるのも問題でしたが、それより大変だったのはこのところの暑さで、ちょっと外を歩いただけで灼熱の太陽に暴力的な日差しを容赦なく浴びせられますので、この前事務所に来られた方に「えらい日焼けされましたな」と言われました。そのような暑さのせいで、軽い熱中症になったのか、翌日から微熱が出て、それだけでなく右足の血行が悪くなり歩くのが困難になってしまいました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>11日は休日で、出動がなければその日から16日までの6日間、夏休みだったので高校野球を見ながら部屋の整理をしようと考えていたのですが、まず11日が出動で休みでなくなり、15日も接見に行ったので残り4日間となりましたが、そのうち3日間は熱のため動けず寝ているという状況で夏休みが終わってしまいました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>もちろん休みが明けてもまた両警察に行かねばならず、案の定2件とも勾留延長されたので、さらに警察通いが続き、ようやく明日満期を迎えるため、やっとひと息つけますが、今年の8月は、ほぼ警察に行っていたという記憶しかありません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このブログには、今回書いたような、仕事が大変だという話はあまり書きたくなかったのですが、とにかく8月は警察に行っていた以外の記憶があまりないので、他に書くことも思いつかず、書いてしまいました。</p> <p>&nbsp;</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/115/entry/2393#comments Mon, 28 Aug 2017 08:54:52 +0000 023707 2393 at http://www.osakaben.or.jp/blog 帰ってきた「貧困問題連続市民講座」 http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/193/entry/2392 <p>はじめまして。弁護士の冨田真平と申します。</p> <p>お盆も明けましたが、毎日暑い日が続いていますね。皆様しっかり水分をとって熱中症にお気をつけください。(かくいう私は、部屋のクーラーが壊れているため、毎日寝苦しい夜を過ごしております)。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さて、今日は、帰ってきた「貧困問題連続市民講座」のご案内です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>皆様は今、日本の貧困率がどのくらいかご存知でしょうか?</p> <p>&nbsp;</p> <p>2015年の日本の相対的貧困率は15.6%で、先進国の中でもかなり高い数字になっております。また、ひとり親世帯の相対的貧困率に至っては、なんと約5割!つまり、国民の約7人に1人が、ひとり親世帯に至っては約2人に1人が「貧困」と呼ばれる状態に陥っているのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>このように貧困が広がる日本社会で、貧困問題についてどのように考え、取り組んでいけばいいかを、各分野に詳しい講師の方々をお呼びし、市民の皆様と一緒に考える―それが貧困問題連続市民講座です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>前回の連続講座は、<span>2010年8月から約2年にわたって計30回近く開催され</span>、毎回豪華な講師陣をお呼びし、多くの市民の皆様に参加いただきました。皆様の中でももしかしたらこの講座に参加いただいた方がいらっしゃるかもしれません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>その貧困問題連続市民講座を「貧困問題連続市民講座 リターンズ」と題して今年の8月から再び開催することになりました。</p> <p>記念すべき第1回目は、今月の9日に行い、藤田孝典さんを講師にお招きして、日本社会の貧困の全体像についてわかりやすく解説いただきました。当日は、115人の方にご参加いただきました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>第2回目は、10月3日午後6時30分より、奨学金をテーマにこの問題のプロフェショナルである弁護士の岩重佳治さんをお呼びしてご講演いただく予定です。</p> <p>(詳細はこちら(<a href="http://www.osakaben.or.jp/event/2017/2017_0809_1003.php">http://www.osakaben.or.jp/event/2017/2017_0809_1003.php</a>)をご覧ください。 )</p> <p>&nbsp;</p> <p>今後もおよそ2か月に1回のペースで、奨学金や子供の貧困、住宅問題、生活困窮者自立支援制度、社会保障を支える財政論の問題などについて講師をお呼びして開催する予定です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>皆様もぜひ足をお運びください。</p> http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/193/entry/2392#comments 大阪弁護士会、弁護士のこと Thu, 24 Aug 2017 04:08:35 +0000 053243 2392 at http://www.osakaben.or.jp/blog