【大阪弁護士会】弁護士は、トラブル解決のグッドパートナー

大阪弁護士会
　会長　畑　　守 人

1. はじめに
   大阪弁護士会は、１８８０『明治１３』年６月に「大阪組合代言人」の名称で設立され、１２９年の歴史を重ねています。設立当時は５８名の組合員でしたが、現在は約３４００名を超える会員を擁するまでに発展しています。
   
   
2. 弁護士会の活動
   弁護士は、司法の運営に直接携わり、市民の多様な法的需要に即した法的サービスを提供していますが、弁護士法により基本的人権の擁護と社会正義の実現という使命を課せられています。弁護士法は、このような弁護士の公共的使命ゆえに弁護士に自治権を認めており、弁護士の資格審査や懲戒は、弁護士の団体である弁護士会がこれを担当しています。
   
   　これに加え、弁護士会は、弁護士の使命である人権擁護にかかわる諸活動を実践するとともに、法律相談センターを設置して各種法律相談を行い、また司法の運営に直接携わる弁護士の団体として、法律制度や司法制度に関する調査研究を重ね、その成果を社会に公表しています。
   
   
3. 裁判員裁判の実施
   本年５月２１日から裁判員裁判が実施されます。裁判員裁判は、市民の良識を刑事裁判に反映するものであり、主権者である国民の司法参加制度です。国民の司法参加制度は、欧米先進国では既に採用され定着しています。しかしながら、裁判員裁判は国民に多くの負担をかけるものですから、国民の十分な理解と積極的な協力が不可欠です。弁護士会は、裁判所・検察庁とともに裁判員裁判の円滑な実施に向けて準備を重ねてきましたが、今後も、その運営が国民の司法参加の趣旨に反していないか否かを検証し、裁判員裁判が我が国に定着するように努めます。
   
   
4. 法律相談の利用
   　弁護士は、紛争解決の専門家ですが、それに留まらず、紛争を予防、回避するための手段・方法やリスクマネジメントにも習熟しており、あらゆる法律問題に対応することが可能です。紛争が生じたときには、弁護士に相談したり、依頼されるでしょうが、それに至らない日常的な法律問題についても、事前に弁護士に相談することが紛争の予防や有利な解決に繋がります。
   
   　大阪弁護士会では、会館の法律相談センターのほかに岸和田、堺、なんば、家事、千里、富田林の相談センターを設けていますが、今後、更に相談センターを増設する予定です。弁護士会の相談センターを是非ご利用下さい。

副会長　川 崎 裕 子

　弁護士はさまざまなトラブルについて法律相談を受け、裁判などを利用して事件を法律的に解決することを主な仕事にしています。一方、多くの弁護士は弁護士会内の委員会活動を通じて公益的活動を行なっています。弁護士法一条は基本的人権の擁護と社会正義の実現を弁護士の使命とし、各種委員会は人権救済申立を受付けたり、消費者保護運動をしたり、刑事弁護活動等をしています。

　大阪弁護士会の弁護士３４００余名中約５００名が女性弁護士です。人口の半分は女性ですから、まだまだ女性弁護士が不足していますが、以前に比べると急増しています。　女性ゆえの苦しみを共有し、女性弁護士もハンディを抱えながら今まで頑張ってきました。

　微力ながら私も唯一の女性副会長として、一年間頑張りたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します。

副会長　藤 木　　久

　弁護士へのご相談は本当に多彩です。大企業から小さな会社まで。富裕な方から資力のない方まで。ご高齢の方から新生児まで。

　ご相談の範囲も本当に広範です。企業からは、商取引、合併提携、倒産再生、労務、知的財産、コンピュータ、国際取引、税務など。市民の皆様からは、債務整理・過払い金、相続、離婚、養子、介護、マイホーム、交通事故、医療紛争、生活保護など。その他にも、行政、公害・環境など社会の全分野に及びます。

　今、私たち弁護士はもっと社会の中に飛び込み、市民の皆様の身近な存在でありたいと考えています。もっと研鑽を重ね、高い専門性をもった頼りがいのあるプロフェッションでありたいと考えています。そして、大阪弁護士会全体でこの活動を推進しています。

　仕事で、プライベートで、お悩みの皆様、お気軽に弁護士にご相談ください。弁護士会へご連絡下さい。弁護士は、トラブル解決のグッドパートナー。是非、ご活用ください。

副会長　田　中　　宏

　弁護士には監督官庁がなく、登録や懲戒や会規制定に関する権限は弁護士会が有しています。これを「弁護士自治」といいますが、これは、基本的人権の擁護と社会正義の実現という弁護士の使命を全うするためのもので、時には国家権力と対峙することも必要であることから認められているものです。

　弁護士は、訴訟や紛争事案のみではなく、あらゆる法的問題を扱います。例えば、契約書の作成やチェックなど紛争になる以前の常日頃の法律問題も扱います。大阪弁護士会では、弁護士会館を初めとして府下６カ所に法律相談センターを設けて法律相談や弁護士紹介を実施しており、今後さらに増設することを検討しています。弁護士の側から各種団体に出向いて講演会や法律相談会を開催することもあります。トップページの「弁護士を探す」をクリックして頂ければ、弁護士の基本情報や重点取扱分野を検索できます。我々は、市民の皆様に身近な弁護士会を目指します。

　一年間精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。

副会長　福 田 健 次

　今年の５月２１日から裁判員裁判が実施されます。この制度は、これまでの刑事裁判を大きく変えるものです。初めての制度ですし、もちろん不安もございます。しかしながら、皆さんの知識や感覚を刑事裁判に反映させ、プロの裁判官に異なる意見をぶつける絶好の機会でもあります。オバマ大統領のいう「チェンジ」です。皆さんに、司法に参加していただければ、司法への理解が深まるものと信じております。

　弁護士会では、この制度を成功させるため、会員への研修を行ない、能力を高めるとともに、皆さんには不安を取り除くべく、わかりやすく伝えてまいります。

　私に課せられた大きな役割は、弁護士の業務や弁護士会の活動を皆さんに理解していただくための広報活動です。裁判員裁判の広報はそのひとつですが、多くの皆さんに弁護士を利用していただくため、よりわかりやすい広報を心がけたいと思います。そして、市民の皆さんのご意見をお待ちしております。

　微力ではありますが、副会長として一年間全力でがんばりますので、どうかよろしくお願いいたします。

　みなさん、一人で悩んでいることはないですか？理不尽な扱いを受けて苦しんでいることはないですか？弁護士はそのような悩みを一緒に受け止め、また、理不尽な思いをしなくて良い社会を作りたいと思っています。

　みなさん、弁護士は敷居が高いと思っていませんか？決してそんなことはありません。弁護士はみなさんの身近な存在でありたいと思っています。是非とも気軽に法律の専門家である弁護士に相談して下さい。

　大阪弁護士会はそのような弁護士の集まりです。相続、ＤＶなど様々な問題について無料の電話相談を実施しています。是非このホームページの相談ページをクリックしてみて下さい。また、大阪弁護士会は、裁判員裁判が円滑に実施できるように取り組んでいます。今まではみなさんには縁が遠かった刑事裁判でしょうが、是非とも参加して、その生の声をお寄せ下さい。お待ちしています。

　我々弁護士には、様々な法律相談が寄せられています。もちろん個人の方からのご相談もあれば、企業の経営者の方など様々な皆さんからのご相談があります。大阪弁護士会では、市民の皆さんのために、各種の法律相談や弁護士紹介などの業務を行っています。法的な問題でお困りのときは、一人で悩まず、いつでもお気軽に、大阪弁護士会に連絡していただき、法律相談を受けてください。是非、解決の扉を開けてください。

　弁護士は、法律で、高い倫理観を備えた法律問題の専門家（エキスパート）であることが求められています。

　そのため、大阪弁護士会では、充実した多くの継続研修（基礎研修、専門研修、倫理研修）などを通して、日々、プロ集団としての弁護士の専門的資質や能力の向上に努めています。

　私は、これらの研修を担当する研修センターの担当副会長として、より一層研修の充実に力を注ぎ、弁護士・弁護士会が、市民の皆さんにもっと身近で信頼される力強い存在になるよう尽力したいと考えております。

　どうぞ、よろしくお願い致します。

　最近、弁護士は、これまで一般市民の身近にいなかったのではないかと言われることがあります。これは、逆に弁護士がマスメディアを通じて露出度がアップしてきたことから、今までの弁護士像とは違ったものをみなさんが感じるようになったからではないかと思います。私自身、4年間関西テレビの番組に出演した経験がありますが、直接業務には結びつかないまでも、一つの弁護士のイメージを提供させていただけたかと存じます。２月には、弁護士会自身がテレビコマーシャルを出すなど、市民の目に直接訴えかけるという試みがなされました。

　今後も弁護士や弁護士会は、このような試みだけでなく、さまざまな方法で、市民にとって身近で親しみのもてる存在であることを知っていただくための努力や活動を行っていかなければならないと思います。平成21年4月から一年間、大阪弁護士会の副会長として、これらのテーマに取り組みたいと思います。どうぞよろしくお願いします。