大阪弁護士会の活動

平成27年度 役員就任のご挨拶

松葉 知幸
あなたを一人にしない 弁護士がそばにいます

大阪弁護士会
会 長  松葉 知幸

皆さんは、日々の生活の中で法律を意識することはほとんどないでしょう。物事が順調に動いているときはなおさらです。しかし、社会生活の中で法律が関係しない事柄はほとんどありません。企業の活動は法律抜きには語れません。会社は「法人」という言葉のとおり、法律があって初めて活動ができるのです。法律は社会がなり立つための基礎、社会生活の基盤なのです。

しかし、皆さんが法律を意識するのは、トラブルや紛争が起こってからということが多いようです。事前に法律を意識していれば避けることのできた紛争も数多くあります。法律を知ることは、紛争の予防に大きな意味を持ちます。さらに、法律は人や法人の行動ルールであると同時に、紛争解決のルールです。いろいろな紛争解決の制度も法律は用意していますし、そこでの手続きも定めています。そして、行動のルールから裁判という最終紛争解決手段の手続きまで、その全体についての法律の専門家が弁護士です。弁護士は行動ルールとしての法律全般についての知見を持つとともに、様々な紛争解決手法、最終手段である裁判の手続きまでも見据えて、相談に乗り、代理人となれるのです。

弁護士は、弁護士法1条で、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とすると規定されています。社会全体が法律の下できちんとした秩序を持つことを法の支配といいますが、弁護士の仕事は、抽象的に言えば、この使命に沿った法の支配の実現にあるといえます。現在の経済状況下では、格差社会はますます拡大し、経済活動はグローバル化し、弁護士が活動するべき分野は拡大していくと思います。

本年度、私ども大阪弁護士会の正副会長は、「あなたを一人にしない。弁護士がそばにいます。」という標語を掲げ、人、会社のあらゆる活動に、弁護士に課された使命に則り法の支配を行き渡らせるために努力してまいります。ご理解とご協力をお願いいたします。


中井 洋恵
あなたの悩みを総合的に解決します

副会長  中井 洋恵

私たち弁護士は、債務問題、離婚、遺言・相続、交通事故、消費者被害等の問題について、多様な制度を利用して総合的に解決します。すなわち、多様な制度の中から、最善と思われる方法を提案いたします。ご相談の上、相手方との交渉をご依頼頂くことも可能です。その交渉が不成立となった場合も、調停や紛争処理機関、訴訟など次なる制度の利用を提案できると共に、そこでも依頼者に代わって、またはご一緒に、手続をしたり、色んな場所に出席することもできます。また、弁護士だけで解決できないことも、税理士・建築士など他士業の方々と連携して問題を解決をしたりもします。

他方、弁護士会も、弁護士がお役に立てる存在となれるよう、多岐にわたる研修をしたり、ニーズなどの情報を集めたり、その情報を個々の弁護士に知らせたり、他士業との連携を深めたり、弁護士が適正な活動をできるよう関係機関と話し合ったりするなど、個々の弁護士をサポートしています。

このように、私たちは総合的に問題を解決すべく日々努力しておりますが、引き続き、益々弁護士が身近で、役に立つ存在になるような活動を1年間を通じて行っていきたいと思っています。


平野 惠稔
弁護士会の役員はみなし公務員なのをご存じですか?

副会長  平野 惠稔

十数年前、「司法制度改革」が行われ、裁判員、法テラス、法科大学院などの新制度ができました。その改革の基礎となった意見書では、「国民がその健康を保持する上で医師の存在が不可欠であるように、法曹はいわば「国民の社会生活上の医師」の役割を果たすべき存在である。」と述べられています。
法律家が広く社会を支えて、「法の支配」が根付くことで、不正、暴力、不公平などによる社会のゆがみが正されます。このような公的な役割があるからこそ、弁護士会の役員はみなし公務員である、というわけです。

ただ、弁護士はお医者さんのようにはまだまだ皆さんの中に浸透できていません。

私は、民事司法改革、法テラスとの対応、過疎地派遣弁護士養成支援などの司法改革関連と、子どもの権利や知的財産などを担当します。私たちが皆さんの社会生活上の健康をささえる存在として、ますます重要な役割を担えるように、努力していきたいと思います。


岩佐 嘉彦
地道な活動をこつこつと

副会長 岩佐 嘉彦

大阪弁護士会では,人権を守るための活動,社会的弱者の立場に置かれた人たちに寄り添うための多くの活動を行っています。人権侵害事件の調査対応や,さまざまな種類の法律相談,刑事当番弁護士の派遣等多くの「メニュー」を用意しています。

私は,人権に関する分野では,これまで少年非行や児童虐待,学校教育の問題等に関わってきました。子ども自身が,困難な状況から,少しでもよい状況に道を開いていく場面に,立会い,寄り添ってきました。私たち弁護士が,さまざまな場面で困難に直面している人の助けになるようにしていきたいと思います。

役員の任期は1年ですが,弁護士・弁護士会の活動を一歩でも前に進めて,バトンをつないでいきたいと思います。

お困りのことがあれば,どうぞ,弁護士に弁護士会にアクセスしてください。


山本 健司
弁護士,弁護士会からのアクセスを

副会長  山本 健司

大阪弁護士会では,困難に直面した社会のみなさんのお手伝い,助けになれるよう様々なメニューを用意しています。

ところが,困難に直面したみなさんに,これらの制度や設備を十分にご利用いただけていないところが,まだまだあるのかもしれません。ですので,弁護士会の制度や設備を広く,よく知っていただくべく,これまでより一歩進んで,私たち弁護士,弁護士の方からみなさんの困難な状況により近づいていくことで,みなさんに大阪弁護士会の存在を知っていただき,あるいは,弁護士のお手伝い,助けが必要な状況にあることに気づいていただけるようになる取組みを進めて行ければと考えています。

そうやって,これまで私たちの手が届かなかったようなところにも,お手伝い,助けを広げられてこそ,社会のみなさんから「信頼される」弁護士,弁護士会であり続けられるものと思っています。

私たち弁護士,弁護士会はそばにいます。


入江 寛
気軽に弁護士に相談して下さい

副会長  入江 寛

私は、「先生」と言えば、学校の教員の方かお医者さんと思っていました。大学に入り、先輩弁護士を「〇〇さん」と呼んでいましたが、友達が「〇〇先生」と呼んでいるのを聞いて、初めて、弁護士も先生と呼ばれることを知りました。

弁護士の仕事は、人に何かを教えることよりも、市民の皆さんや企業等の団体の方々に寄り添って、社会生活や企業活動等の中で起きた「けが」(紛争)を手当てして治していくものです。裁判になっていない紛争も、裁判にならないように予防します。弁護士は、皆さんが社会で生活していく中での医師のような存在です。大きな病院(法律事務所)も、小さな病院もあります。大きくても小さくても、大事なことは、皆さんと弁護士とのつながりです。

皆さん、試しに、弁護士を、「先生」ではなく、「〇〇さん」と呼んでみて下さい。親しみが湧きませんか。話しやすくなりませんか。あなたを一人にはしません。弁護士がそばにいます。


中務 正裕
弁護士はなぜ悪い人の味方をするの?

副会長  中務 正裕

子どもから投げられる素朴な質問だと思います。凶悪な事件が起こったときなど、子どもだけではなく、大人も、そしてマスコミですら、捕まった人を弁護する弁護士に対する非難の声が高まることがあります。

でも、その人が悪いことしたかどうかはまだ分かりません。報道されることが全てとも限りません。仮にその人が悪いことをしたとしても、何らかの酌むべき事情があるかもしれませんし、責任を問えない事情があるかもしれません。言い分を聞き、調べて、その上でしか罰することができない、というのが私たちが築き上げてきたルールです。じれったいかもしれませんが、そう遠くない昔、政府の気に入らない人は捕まり、言い分を聞くまでもなく投獄されました。世界では、いまでもそういうところが少なからずあります。

民主主義は、多数決です。でも、それは少数の意見もよく聞くことが前提です。刑事事件に限らず、我々弁護士は、ときに少数者の代弁者となります。耳障りかもしれません。しかし、それがあるからこそ、誰もが好きなことを言える社会があるのだと思っています。


土谷 喜輝
弁護士にしかできないことがあります
迷ったら、まず弁護士に相談して下さい

副会長 土谷 喜輝

弁護士は、裁判になってから頼むものだと思っておられる方も多いかもしれませんが、そうではありません。むしろ、裁判になる前の段階で弁護士に相談してアドバイスをもらった方が、裁判にまで至らずに、うまく解決できることが多いのです。何か悩みがあったり、もめごとがあったりしたら、まず、弁護士に相談して下さい。紛争も病気と同じで早期治療が一番です。

最初に相談する相手が弁護士の方がいいというのは、弁護士にしかできないことが多いからです。離婚や相続について相手と交渉できるのは弁護士だけですし、どのような内容でも140万円を超える請求についての相談を受けることができるのは弁護士だけです。司法書士や行政書士はこのような相談を受けることもできません。最初から、弁護士に相談しておけば、万が一、裁判になっても安心です。

弁護士は決して敷居が高い存在ではありません。迷ったら、まず弁護士に相談して下さい。お知り合いに弁護士がいなければ、弁護士会の法律相談センターにご連絡下さい。

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