弁護士会の委員会活動というのは変わっている。弁護士はみな、自分の経済的利益にならない、かなりの作業を、報酬もなく行っている。消費者被害の対策や、交通事故被害者を助ける、権力から国民を守る、子どもの人権を守る、未来の主権者を育てるなどのために、弁護士会としての声明を発表したり、立法政策に働きかけたり、弱者救済や災害相談のために弁護士会で当番などの仕組みを作ったり、講演などを行ったりしている。
これらボランティア的な活動は、個々の弁護士が社会に対する使命感というものに突き動かされてきたからこそ実現できているのだと思う。もちろん、この使命感が大きな原動力となっているのであるが、とはいえ、どうやら委員会活動をする効用は他にもありそうだ。