銀鱗を求めて
季節の移り変わりというのは早いものですね。
前回、私がブログを担当したのは昨年の10月。「秋めいてきましたね」という感じでご挨拶していました。
このブログを執筆しているのが2月6日。現在、日本全国が大寒波に見舞われております。
さてさて、ブログの担当が回ってくるということで、ここ数日の間、前回と同様に釣りのブログネタはないものかなーと考えながら歩いていました(そもそも、釣りネタに限定してしまっている点はご勘弁ください)。
冬の釣りもの……うーん、メバルかなー、アイナメかなー………ん、そういえば、ブログの投稿日は2月6日だな……ということはあのシーズンが来ているはず!!
という感じで閃いたのは、メバルでもアイナメでもなく、『サクラマス』です。
今回は、サクラマス釣りについてご紹介したいと思います。
「…サクラマス?なんじゃそりゃ?」という声が聞こえてきそうですね。
サクラマスとは、サケ目サケ科の魚で、低水温を好み、主に北日本を中心に生息しています。幼魚のうちは河川で成長し、一定程度成長すると海へ降り、外洋で生息後(オホーツク海方面で越夏するようです)、産卵のために河川を遡上する魚です。サクラマスの由来には、桜の開花時期に遡上するからなど諸説あるようですね。
関西の近県ですと、例年2月から福井県の九頭竜川でサクラマス釣りが解禁を迎えます。サクラマスには海へ降り成長する個体(降海型)と湖などの閉鎖水域で成長する個体(陸封型)があるのですが、九頭竜川では、外洋から九頭竜川へ戻ってきた降海型の個体を狙います。
最近は足こそ遠のきましたが、某釣具店でアルバイトしていたときは、毎年2月になると必ず仲間内で日程を合わせて福井県まで遠征に行っていました。
しかし、私はまだサクラマスを釣ったことはありません。
九頭竜川へは何度も通っているのですが、私の投げるルアーにはなかなか反応してくれないのです(そう簡単には釣れない珍しい魚であると弁解しておきます…)。
極寒の日本海側で1日中歩き回り、竿を振り続けても、当たりさえないというのがほとんどです。
それでも、1日が終わって竿を車に積む際には、「楽しかった」と思います。
今日はサクラマス釣れているかなと釣果を確認すること
地図・航空写真・釣果情報からポイントを予想すること
道具の中から自分の予想をもとに最適なセッティングを考えること
天気予報や潮回りを見ながら釣行計画を立てること
極寒の中、自分の予想を答え合わせをすること
サクラマスの代わりとなる家族へのお土産を買って帰路につくこと
釣果は伴わなくても、このプロセスを経ることができれば、日々のストレスなど飛んで行ってしまうのです。むしろ、釣果は二の次で、私自身このプロセスを趣味として楽しんでいるのかもしれませんね。
という感じで、サクラマス釣りは、私の釣りジャンルの中でも数少ない「釣れなくてもいい釣り」なのです。
サクラマス釣りをする方はなかなかいらっしゃらないでしょうが、春までに福井県へ足を延ばす機会があれば、極寒の中サクラマスを狙う熱き釣人たちの様子をのぞいてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、偶然、サクラマスを釣り上げたシーンに出くわしてしまうかもしれませんよ(ただし、大雪にはご注意ください)。
ちなみに、今年の私は、自宅でサクラマス釣りに使用する竿やルアーを並べてニヤニヤするだけの予定です。
それでは!!