2010年5月24日 (月)
ファラオ
この前の土曜日に、神戸市立博物館で開催されている「トリノ・エジプト展」に行ってきました。
イタリアのトリノにあるエジプト博物館のコレクションが日本で初めて公開されているということです。
その博物館には、19世紀のナポレオンのエジプト遠征に従軍しフランスのエジプト総領事となった人のコレクションが主なものらしいです。
私は、こういうことに関しては全く疎いですので、ただ展示品をボーっと見ながら歩いていたのですが、その中で、「死者の書」というものがありました。
これは、死者が来世で復活するための約200の呪文で記されたものだそうです。
その中の最も有名なものとして、「罪の否定告白」というものがあるようです。
これによれば、死者について、その者の心臓と心理の象徴のマアトの羽とが天秤にかけられ、釣り合えば死者は永遠の命を得ることができるが、釣り合わなければ怪物に心臓を食べられてしまい死後の世界で永遠の命を得ることができない、とされていたようです。
もちろん、現代では考えられないことですが、現代もこのような歴史があっての上にあることを改めて思いました。
帰りに目のあったファラオを連れて帰りました。そのファラオは、今私の胸の上に厳然と君臨しています。
これがあれば、事務所内でも家庭内でも私に絶大な権限を与えてくれることでしょう。
ちなみに、このファラオの出自は台湾でした・・・。