2010年5月28日 (金)
完璧主義
僕には好きな言葉があります。
それは「完璧主義」という言葉です。
この言葉は,京セラの創業者である稲盛和夫さんがよく使われる言葉です。
(一方的ではありますが,僕は稲盛さんを師匠だと思っています。)
稲盛さんはその著書「稲盛和夫の実学-経営と会計」の中で,「完璧主義を守ろうとする姿勢があるからミスが起こりにくくなるのであり,99パーセントの完成度でも結構という姿勢であれば,次の仕事の際には80パーセントでも満足してしまい,どんどん完成度が下がってしまうのであるから,常にパーフェクトを目指すべきだ」という趣旨のことを述べておられます。
最近のビジネス書では,スピードを重視し,80%の完成度でも早く処理すべきだという趣旨のことがよく書かれています。
しかし,僕はこの考え方には賛成できません。
第1に,稲盛さんもおっしゃっているように,いい加減な仕事をすれば仕事の完成度はどんどん下がり,自分の成長を止めてしまうと思えるからです。
第2に,弁護士の仕事は依頼者の命運を左右する仕事ですので,80%の完成度で決して満足してはならないと思うからです。
完璧主義を目指すとどうしても時間がかかりますが,仕事の期限を守らないのは論外ですので,色々な時間を削ってひたすら仕事をするわけですが・・・笑。
稲盛さんの著書は本当に読みやすい上に,ビジネスとはお金儲けだけではないということを気づかせてくれます。
もしよろしければ読んでみてはいかがでしょうか?