懐かしの屋上遊園地
5月31日、日本最古の屋上遊園地として知られる百貨店「松屋浅草」(東京都台東区)の遊戯施設「プレイランド」が、その営業を終えたそうです。
皆さんは デパートの屋上遊園地 どのような思い出がありますか?
私は、子供のころ、デパートの屋上遊園地に連れて行ってもらうのが大好きでした。
当時は、大体、デパートの屋上には子供用の小さな遊園地が設けられていたような記憶があります(あくまで子供の記憶なので曖昧ですが)。
が、いつしか、屋上遊園地は次々とその姿を消し、今は絶滅寸前だそう。
(そういえば、大食堂もかつてはデパートの代名詞的存在でしたが今はほとんど見かけないですね。)
そもそも普通の遊園地自体も、私が子供だった頃に比べて数が減少しているし、なんだか寂しい気持ちになります。
デパートの屋上遊園地の歴史をたどってみると、デパートの屋上は当初から遊園地だったわけではなく、大正から昭和初期にかけては屋上庭園が流行していたそう。周囲に高層ビルがなく、屋上は展望台を兼ねた大人の憩いの場でしたが、昭和20〜30年代に入りファミリー客が急増したことを受け、屋上遊園地に様変わりしたそうです。
しかし、少子化や子供の遊びの多様化、郊外型大規模商業施設の増加に伴ってその数は減少し、さらに近年の相次ぐ建て替え・増改築ラッシュが追い打ちをかけて、今やほとんど残っていないのです。
もっとも、近年、商業施設の屋上には新たな活路が見出されており、植物庭園(なんばパークス「パークスガーデン」)やドッグラン施設(近鉄百貨店上本町店)など、今までにはなかった活用法も出現してきているそうです。
デパートを取り巻く環境の変化に伴って、屋上の役割も変遷しているのですね。
緑にあふれた屋上庭園は、地上の喧騒から一時離れることのできる、都会のオアシス的役割を果たすことになるのかもしれません!
でも、屋上遊園地が絶滅してしまうのはやっぱりどこか寂しいけれど。
ちなみに、大阪では、阪神百貨店にはまだ残っているそうです。完全に姿を消す前に一度、屋上まで足を延ばして見に行ってみようかなと思っています。