ワールドカップより面白い(はず)のもの…
ワールドカップで盛り上がっていますが,あまのじゃくなので違うことを書きます(しかもちょっとかしこぶって知ったようなことを書きます。ちなみに,あまのじゃくだけどミーハーなのでオランダ戦もちゃんと見てます。)。
来月7月11日,参議院議員選挙が行われる予定です。
郵政改革法案を通すために国会を延期すれば,7月25日が選挙予定日になったようなのですが,連立を組む他の党が一番大事にしている法案についての意向を無視してでも,早めに選挙日を設定したようです。
それは,「早く選挙しないとせっかくいい感じになっている支持率が落ちてしまう。」というのが実際の理由のようであり,日が経つとメッキがはげて支持率がどんどん落ちるということを認めているのであり,ある意味正直で潔い決断です。
しかし,期待感だけを糧にして得票を得ようとされても困ります。いったい国民は,変わったばかりの政権に対して,何を根拠に判断をすればいいのでしょうか。
前回の衆議院選挙からの実績を評価するにも,実現したマニフェストは,財政状況を無視して子ども手当を一部実施したことぐらいでしょうか。
それに,現在判明している新たなマニフェストは,前回とはがらりと変わって,「前回のマニフェストはやっぱり無理でした。」という内容になっています。そればかりか,消費税について,増税しないといっていたのを撤回するばかりか,「自民党が言っているので10%はどうでしょう?」と野党が言っているからそれに乗っかりましたということを言い出す始末。これも非常に正直で面白いといえば面白いですが,そうなってくると,自民党じゃなくて民主党に入れる理由は,「何となく菅さんが好き」とか「自民党はやっぱり嫌い」とかしかなくなってしまいます。
確かに,民主党がとことんまでぐだぐだになっている時期,最大のチャンスをみすみす見逃して内部分裂をしていた自民党も何をやっているんだかという感じでした。
僕は,基本的に「無党派層」という名の無節操な人間なので,特定の政党をいいだとか悪いだとかいう気はありません(既に言ってますが…)。それに,そんな風に与党も野党もどうなのと批判ばかりしているとあまりに希望がありません。選挙があるからには,選挙に参加して,いい党に勝ってもらっていい政治をしてもらいたいものです。
最近の日本人は,政治に無関心とか,いろいろなことに無関心だとか言われていますが,私は,日本人は無関心なのではなく,魅力を感じられないだけなのだと思っています。その証拠に,サッカーも,ワールドカップがはじまるまではあんなに批判ばかりして,どうせ負けるんだしとか言っていましたが,いざ1勝すると途端に盛り上がって持ち上げまくっています。そうなると「日本!日本!」と言い出すので,ナショナリズムも消えてはいないのです。
とすれば,魅力を出して,結果を出せば,国民も政治に向くし,一丸になれるのではないでしょうか。
場当たり的なマニフェストに加え,有名人ばかり押し出して国民を馬鹿にするのはもうやめにして,みんなで真剣に政治を考えられるようにして欲しいと思います。政治とは,国の命運を決めるものなので,絶対に無関心ではいてはいけないものだし,本当は面白いものなのですから。