今、日本酒がうまい!
5回目の投稿になります。これまで4回は弁護士業務関係のネタで投稿しましたので、今回は業務と無関係のことを書いてみます。
3年前くらいから、日本酒にはまっています。日本酒といっても「菊正宗」とか「松竹梅」といった大手酒造会社のお酒ではありません。一昔前は「地酒」と称されていた日本酒です。
ことの発端は、事務所近くにあった料理屋(東天満に移っちゃいました。残念。)でビックリするくらい美味しい日本酒を飲んだことでした。愛知にある萬乗醸造の「醸し人九平次 御点前大吟醸中取り 佐藤彰洋」というお酒です。今では全国的に有名になった「醸し人九平次」ですが、当時はそこまで有名ではありませんでした。もともと日本酒は好きだったのですが、今まで飲んできた日本酒は何だったんだろうという衝撃に撃たれました。
そこからは、しばしばその店に通って亭主お勧めの日本酒を飲むようになり、飲んだ日本酒をネットでチェックし、醸造方法や蔵元の特徴を調べ、気に入った銘柄を通販で買うようになるまで時間はかかりませんでした。四合瓶2~3本なら自宅の冷蔵庫に入れても邪魔にはならないのですが、それ以上の本数を入れたり、一升瓶を入れると、さすがに日常使用の邪魔になるので、ついには日本酒専用の冷蔵庫(正確には業務用冷蔵ショーケースと言うそうです。)を購入しました。
ワインにはまっている弁護士は私の周囲でも結構いますが、ワインと比べて日本酒の良いところは、コストパフォーマンスに優れている点と、取扱いが簡単な点です。ワインだと750mlで何万円も出さないと最高級の物は飲めませんが、日本酒だと四合瓶(720ml)で5000円出せば最高級の日本酒が飲めます。 また、ワインのように震動厳禁ではありませんので、普通の冷蔵庫で保存してかまいません。
味も多様です。新潟に代表されるようなスッキリとした口当たりとツルッとした喉越しの酒もあれば、山廃や生酛、無濾過や原酒といった味とこくで勝負といったお酒もあります。華やかな薫りの酒もあり、妻にも好評です。また、同じ酒でも温度によって味は変わりますし、開栓した翌日の方が美味しい場合もあります。毎回新たな発見があり飽きません。
今、日本酒は史上空前の高品質だそうです。といっても、どんどん技術革新と研究がすすみ、それに呼応するかのように意欲のある蔵元と杜氏が出てきていますので、史上空前はこれからも更新されていくと思います。最後に、私のお勧めの日本酒をいくつか挙げてお終いにします。しかし、書いてみると好みが出て偏ってますねえ。
萬乗醸造(愛知) 「醸し人九平次 純米大吟醸 別誂」 720ml 3859円
全国的に有名になるだけあって、この蔵元のはどの銘柄もハズレがありません。上述の「佐藤彰洋」も美味しいですが、こっちの方が若干好きです。
鹿野酒造(石川) 「常きげん 山廃純米無濾過生原酒」 720ml 1570円
今年の3月にNHKの「仕事の流儀」に出演された農口尚彦杜氏(何と黄綬褒章受章者)が作っています。出演後すぐに、どこの酒屋も売り切れになってしまいました。この人の名前の入った銘柄はどれも美味いですが、濃くて美味しいお酒を飲みたいときはこれに限ります。
木下酒造(京都) 「玉川 山廃純米大吟醸 玉龍 斗瓶囲い 雫酒」720ml 4250円
何とハーパーさんというイギリス人の方が杜氏を務めています。しかし、そこら辺の日本人の杜氏さんより美味しいお酒を造ってます。
油長酒造(奈良) 「鷹長 瓶火入無濾過原酒 純米大吟醸 しぼり華」720ml 5250円
ここの蔵元は「風の森」という銘柄で無濾過生原酒を出していて、そっちの方が有名です。「風の森」はコストパフォーマンスに優れているのですが、火入れしたこっちの方が好きです。阪急百貨店の通販サイトでしか買えないのは残念ですが。
加藤吉平商店(福井) 「梵 中取り純米大吟醸 無濾過生原酒」720ml 1890円
ここのお酒もハズレがありません。本当は「寒椿」というのがお勧めなのですが、冬季限定品で常には手に入らないので、こちらをお勧めします。