2010年8月18日 (水)
五山送り火
一昨日の16日、京都では五山の送り火(大文字)が催されました。
京都で生まれ育った私にとって大文字は、夏の終わりを飾る欠かせない行事です。花火の様な派手さはありませんが、夜空に向かって文字が浮かび上がる景色は荘厳でいつも胸に訴えてくるものがあります。
今年は帰宅途中の出町柳で大文字を見ることができました。
出町柳は地上から大文字を見ることができる人気のスポットです。
出町柳からの大文字
実際に目で見るともっと大きく見えます
このかけがえのない景色、ずっと変わることなくあるといいな・・・
京都市では、この賀茂川右岸から「大文字」への眺めなどを含む優れた眺望景観を保全・創出するため平成19年に「京都市眺望景観創生条例」ほか新景観政策を導入し、視界に入る建築物等の高さ、デザイン等を制限しています。
この新景観政策実現にはもちろん市民や企業の負担が伴いますが、上記条例には市民及び事業者は、自らが京都の優れた眺望景観を創生する主体であることを理解し、その創生に努めていかなければならない旨定められています。
「あるといいな・・」ではなく、「残していかなければ・・」に意識を改めなければ、と感じた今年の大文字でした。