ipadだけでどこまで仕事ができるか?
今日は、前回に引き続きipadで利用しているアプリを紹介してみようと思いますが、弁護士の日常業務をipadだけでどこまでこなせるのかという観点で紹介してみたいと思います。
1 メール
日常の業務でメールを使っておられない方はほとんどいないと思いますが、ipadでメールの処理は十分可能です。私の事務所はExchange serverを利用しておりますので、外出中にipadで閲覧したり、フォルダに移動した処理は、デスクトップPCでも同じ状態に同期されています。iphoneで閲覧したメールについても同様です。最近は,Gmailを利用される方も多いかもしれませんが,Gmailはログインした際の状態は,自宅でも外出先でも同じだと思いますが,これと同じことがExchange serverでは可能になります。
なお、ipadやiphoneにはたいていのファイルに対応したビューアが搭載されていますのでたいていのファイルは閲覧可能です。ただし、Zipファイルやパスワード付きのファイルについては若干工夫が入りますので、この点は後述します。
2 インターネット閲覧
外出先でのちょっとした調べ物についてはipadでも十分可能です。google検索というソフトもありますので,自分の声でキーワードを入力する音声検索も可能です。最初は半信半疑でしたが,かなり精度が高くびっくりです。
また,ipadはフラッシュを利用しているサイトを見ることが出来ませんが,puffin web browser というソフトを利用すればフラッシュを利用しているサイトの閲覧は可能です。基本的には,safariで見れないサイトのURLをコピーしてこのソフトで見ています。外出先でちょっと調べ物をしている際には十分実用可能でした。
3 判例・条文検索
条文の検索には,模範六法や電子法令検索を利用しています。判例秘書はインターネット版を利用していますので,これも十分ipadで利用可能です。また,言葉を調べる際には最近ipadに対応した大辞林も重宝しています。大辞林は,検索結果の中のキーワードをなぞるだけで言葉の意味を調べていけますので,非常にわかりやすい操作で検索が速く重宝しています。
4 文書作成
メールの項でも書きましたが,ipadではZipファイルの解凍が出来ませんので,前回も紹介したgoodreaderを使って解凍します。パスワード付きのZipファイルやPDFにも対応していますので,これらの閲覧も可能です。 なお、パスワード付きのzipファイルはgoodreaderを利用すれば開けますが、パスワード付きのドキュメント自体はgoodreaderで開けませんので、QuickOfficePro HDというアプリに送って開くことになります。データを他のアプリに送る方法はファイルを選んだ状態で上向き矢印をタップして開きたいアプリを選択することで可能です。
最近は,メールでファイルをやりとりする際には,ワードやエクセルのファイルにパスワードがつけられていることも多いのですが,この場合もQuickOfficeを利用すれば,パスワード付きのファイルの閲覧も可能ですし,このアプリは編集まで出来ます。
なお、ワードファイルを編集できるpagesやQuickOfficeでは変更履歴を残すことは出来ませんので、変更箇所を色付きで表示して返信したり,ファイルをPDFにして,PDFファイルに注釈を入れる方法を利用して編集の後を残したりすることが出来ますが,どちらの方法を利用するかは好みの問題です。
前回の投稿でipadでファイルをPDF化するには,PagesやNumbers,Keynoteといったソフトでしか出来ませんと書いてしまいましたが,QuickOfficeを利用すればファイルのPDF化は可能です。PDF文章に注釈をいれるのはgoodreaderやneu.Annotate(無料)を利用すれば変更履歴を残すような形で注釈を入れることが可能です。
以上のように,たいていの業務はipadだけで可能ですので,私も最近はipadと前回紹介したwairelessのキーボードのみをもって出かけているのですが,記録だけはなかなか減らせません。。。
次回は,会議での議事録作成や名刺管理についても触れてみたいと思います。