2016年6月30日 (木)
この国で一番偉いのは誰?
子ども達が小学生の頃、「この国で一番偉いのはだーれだ?」と聞いてみた。
「天皇陛下!」、「総理大臣!」子ども達はこもごもに言う。
「ううん、違うよ」
子ども達は戸惑った顔で困っている。
「天皇はこの国の象徴です」
「しょうちょうって何?」
「シンボルかな」
小学生には少し難しそうだ。
「そしたら総理大臣はどうなん?」
「この国は、誰かが跳びぬけて偉くならないよう、大事な力を3つに分けていて、総理大臣はそのうちの1つの力のトップでしかないよ」
「じゃ、一番偉いのは誰なんよ」「教えて、教えて」
「そ・れ・は・・・・・私です!」
「あーー、なーんや。やっぱりそんなことやとおもた」と子供たちは笑い出す。
「そして、あんたも、あんたも、あんたも、隣のおじさんおばさんも、そこ歩いているおにいさん、おばあさんも・・・みーんな、一番偉い」
「嘘やっ! ほんまは誰が一番なん?」
「この国で一番偉い人のことを主権者っていうねんけど、それは国民、要するにみーんなやねん」
と国民主権についてひとくさりしゃべるが、なかなか納得できないようだった。
確かに国民の一人一人が、「この国の主は私だ」と実感する場面というのは、滅多にない。数少ない最大の機会が、選挙権の行使である。
来る7月10日は参議院選挙の投票日。私たちが「この国の主」として、日ごろ仕事に忙しい私たちに代わって国政を託する人を選ぶ大事な権利行使です。
皆さん、選挙に行きましょう!!
「この国で一番偉い」皆さん、選挙に行きましょう。
国民主権
私も先日、高校生向けに選挙をテーマとした講演を行いました。18歳、19歳の若者に選挙に行く動機づけに創意工夫しましたが、本質は、国民主権を理解してもらうことだと思います。
新しいコメントの投稿