死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言
本年10月7日、日本弁護士連合会は人権擁護大会で上記宣言を賛成多数で採決し、今後死刑廃止に向けて取り組んでいくとの決意を表明した。
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/civil_liberties/data/2016_1007_0...
会場では賛成派、反対派から多様な意見が熱く交わされた。死刑廃止をめぐっては、会内でも多様な意見がある。また、FNNの世論調査では死刑存続派が7割を超えている。
私は悩みつつ、賛成票を投じた。
私の娘が8歳の時、同じ歳の女の子が通学途上でいきなり若い男性に刺身包丁で刺殺されるとう事件が起こった。その事件を新聞で読んでまず思ったのは、『被害者が私の娘なら、相手も殺してやる。許さない』だった。多くの親は同じように考えるのではないだろうか。その後知人の紹介で、被害者のお母さんから相談を受けることになった。被害者は一人っ子の母子家庭で、お母さんはその子の成長だけを楽しみにしていた。
貴方の常識と私の常識
仕事をしているといろいろな方の考え方を知るが、自分では当たり前だと思っている常識が案外そうでもないことに気付くことがある。
ある恐喝事件の控訴審を国選弁護人として担当した。
交際中の女性が相手の男性に高額の商品を買い与え、それが恐喝によるものとされ、一審は有罪判決。
20年ほど前の事件なので記憶があいまいだが、判決文の中に、以下の趣旨のことが書かれていた。
「被告人は誕生日プレゼントとしてもらったもので、脅したものではないと主張するが、それをもらった日は被告人の誕生日を数日過ぎている。一般的に誕生日プレゼントは当日少なくともそれ以前に送られるものであり、被告人の主張はおよそ常識的ではない…」。
目が点になった。
実は、本日、8月30日は私の●回目の誕生日です。いえ、別にプレゼントを期待しているわけではありませんのでご安心ください。
この国で一番偉いのは誰?
子ども達が小学生の頃、「この国で一番偉いのはだーれだ?」と聞いてみた。
「天皇陛下!」、「総理大臣!」子ども達はこもごもに言う。
「ううん、違うよ」
子ども達は戸惑った顔で困っている。
「天皇はこの国の象徴です」
「しょうちょうって何?」
「シンボルかな」
小学生には少し難しそうだ。
「そしたら総理大臣はどうなん?」
「この国は、誰かが跳びぬけて偉くならないよう、大事な力を3つに分けていて、総理大臣はそのうちの1つの力のトップでしかないよ」
「じゃ、一番偉いのは誰なんよ」「教えて、教えて」
「そ・れ・は・・・・・私です!」
着ぐるみと執行部
4月1日から、山口健一弁護士が大阪弁護士会会長となりました。
大阪弁護士会は、会長も副会長も1年任期です。会長は、同時に日本弁護士連合会の副会長も兼務しますので、大阪にいるのは半分です。
任期1年では、会務の継続性は担保されるのか、あまりにも任期が短いのではないかと思われるかもしれません。
しかし、会務の引き継ぎは事前にしっかりと行われますし、能力ある方々が全力で取り掛かられるので、そこは大丈夫。
というか、ほぼ常勤で自分の事務所の仕事はほとんどできないので、任期が長いと退任して事務所に戻れば、事務所が傾いていたということにもなりかねません。
たった1年ですが、それぞれ、会長の個性で執行部のカラーというのが生まれてきます。
さて、今年の山口執行部のカラーはどうなるでしょうか。
4月2日、大阪弁護士会では、親子を対象とした憲法企画で、「ラッキィ池田さんと踊って憲法まなんじゃおう!」という企画がありました。
新年の抱負
皆様、あけましておめでとうございます。
お正月はいかがお過しでしたでしょうか。
我が家も娘たちが家にいるころは、張り切って季節折々の年中行事をやってきました。
日本文化の伝承というだけではなく、非日常を楽しむ娘たちを見ているのがうれしくも楽しくもありました。
お正月は最大のイベントです。
年末の休みに入ると、新年に神様を迎え入れるため、嫌がる子どもたちを取り押さえ、家族一同で大掃除。
電灯のシェードの裏までも磨きぬきました。そして、お正月のお買物やおせちの用意に大わらわ。
すべて清浄に整えて新年を迎えます。
年が明けると、若水を汲みお雑煮づくり。
新年のあいさつを交わし、そしてお年玉。年賀状で旧友の近況を楽しみ、初詣と、元旦は静かに家族で過ごします。
しかし、夫婦二人の生活になると、そんなものはどうでもよくなるんですね。
掃除? めんどくさー。おせち料理? 出来合いのもの買ってきて適当に並べていればいい、