裁判員候補者
昨年11月頃、自宅に最高裁判所から少し厚めの封筒が届きました。
「最高裁がいったい何の用だろう」「まさか最高裁に採用されたのか!?(応募もしていないのに)」などと思いながら、封筒を開けると、あなたは裁判員候補者名簿に掲載されました、とのお知らせでした。
弁護士は裁判員になれないので、「へぇー、本当にランダムで選ばれているんだなぁ」と妙な感心をしました。
同封されていた調査票の「裁判員になることができない職業である」欄にチェックして返送しました。
裁判員選任の手続として、まず秋ごろに市町村の選挙管理委員会がくじで候補者を決め、地方裁判所ごとに候補者名簿を作ります。
ゴルフと司法試験の類似性
ブロガーとしていつの間にか4年以上経過していた幾波です。
今後ともよろしくお願いします。
さて、弁護士は、ゴルフ好きが多い。
お客さんの接待だけでなく、同業者同士の交流においても、ゴルフの機会は多い。
ある時ふと、ゴルフと司法試験の類似性に気付いた。
ゴルフにおいて、まずはクラブ選択から始まる。
長さ、角度、シャフトの種類、柔らかさ、初心者向け、上級者向け。
セットで簡単に購入するか、1つ1つこだわるか。
本人の腕の問題と、道具選択が合っているかという問題が発生する。
単にスコアを上げるだけなら、易しいクラブで無難にプレーすればよいのだろう。
しかし、上達を目指して、より難易度の高いクラブに挑戦することもある。
いろいろなクラブの評判を聞くと試してみたくなる。
スチールがどうの、カーボンがどうの、グースがどうの、ソールがどうの。
ものの呼び方
スパッツだと思い込んでいたものを、スパッツと言ったら、今はレギンスだと言われた。厳密には区別があるらしく、後者は主におしゃれ用語らしいが、一般的には両者はほぼ同じと考えていいらしい。せっかく普及した名称が、途中から違うものに言い換えられる。言葉の移り変わりが激しくて、ついて行くのが大変だ。コールテンがコーデュロイに変わった時もそうだった。コールテンと言うと、「コールテンて。今はコーデュロイって言うねんで」などと言われた。そもそも昔はベッチンだったじゃないか。何度変わるのかと思った記憶がある。最近子供と一緒に乗り物がたくさん出てくるDVDを見ていたら、パワーショベルの足元の部分をクローラーと言っていた。クローラー!?キャタピラーじゃないのか。知らなかった。まあキャタピラーに関しては特定のメーカーがつけた名前だから、クローラーの方が一般名詞なのだろう。先日、某警察署の入口で迷っていたら、受付にいた年配の女性の方に、「お父さん、どちらへ?」と呼び掛けられた。お父さん!?…いや、年齢的にも実際的にもお父さんで問題はないのだが、これまでお兄さんと呼ばれていたのに!ついに自分も呼ばれ方が変わってしまった。最後の話は違うか。
便利さと面白さと
出張で知らない町を訪れると、昔からの町並みが残っていたり、自分の地元と随分違う雰囲気だったりと、風景を見るだけでも楽しめる時があります。
先日も、仕事で池田市と河内長野市を訪れたのですが、どちらも古くからの町なので、駅からあまり離れていない商店の建物が古民家だったり、とても風情がありました。
しかし、今はインターネットや書籍の発達で、どこへ行くにしても、事前に調べればある程度どんな場所か分かります。町の写真などもたくさん見ることができます。
そう考えると、江戸時代の旅などは、予備知識がほとんど無く、今とは比べ物にならないぐらい見るものが全て新鮮で、期待も不安も楽しみも大きかったのだろうなあと思います。東海道中膝栗毛が売れたのも分かりますね。
行ってみるまでどんなところか分からないというのは、現実問題としては不便なのですが、便利さと面白さは反比例するのかもしれないな、などと思ったりしました。
71歳のパワー
先日、某番組で建築家の安藤忠雄氏が取り上げられていました。
安藤忠雄氏は言わずと知れた日本を代表する建築家ですが、今でも世界中を飛び回って仕事をされています。
71歳にもかかわらず、エレベーターは使わず階段を駆け下り、鞄は必ず自分で持ち、スケジュールも自分で管理し、メモでいっぱいになった手帳を見せながら、「自分でできなくなったら引退する」とおっしゃっていました。
中東への出張ぐらいなら日帰りだそうです。
あまりのパワーに圧倒されます。
我々も、仕事が立て込んでくるとトイレに行くのも小走りになるほど忙しいこともありますが、世界を相手にする安藤氏の仕事ぶりとは比べ物になりません。
感銘を受けると共に、とても気が引き締まる思いをしました。