2017年2月20日 (月)

反対尋問

前回証人尋問について感想を述べました。

遥かに昔です。

今回は、その続きで反対尋問について、述べます。

 

映画やドラマでは、一番ドラマチックですよね。

 

被告人の矛盾をつきつけ、狼狽する姿。

新たな証拠をつきつけ、証人が「嘘をついていました」

 

かっこいいですよね。

 

でも、そんな展開ほとんどありません。

私には、技術が拙いのか、ありません。

 

反対尋問は何を目指すのか、

理想としては、反対尋問は誘導尋問だとされます。

つまり、相手の答えをコントロールでき、それにより、相手の主張が

弾劾できれば、それが最も効果的です。

 

逆に相手の主張を重ねて言わせるような、「塗り壁」な尋問は、

ダメだと言われます。そんなくらいなら、尋問しない方がましなのですから。

 

2016年9月16日 (金)

証人尋問の影で

映画やドラマで、弁護士が尋問する場面があると思います。

反対尋問が成功して、証人が、「私が嘘をつきました。」

とドラマチックな展開もありますね。

 

でも、現場では、ほとんどそんな展開はありません。

少なくとも私には、そんな経験はありません。

だから、自分側の証人の準備が大事なのです。

 

証人の記憶があいまいだったり、緊張して、真っ白になったり、

法廷で立ち往生することも、ときにあります。

証人尋問は、多くの人には、滅多にない経験です。

だから緊張して当然なのです。

 

でも、

 

裁判所に伝えたい部分が伝わらないでは、尋問としては失敗です。

だから練習を重ねます。地道な作業ですが、依頼者と事件を共有するいい機会でもあります。

依頼者は、不安になって、尋問事項を覚えなければいけないのですか、と聞かれることもあります。一語一句を覚える必要は全くないと、私の場合は伝えます。

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