「悪い方向には行っていない」という発想
私事で恐縮ですが、この度、新しく法律事務所を立ち上げました(といっても、正式な開業宣言を出せるタイミングがよくわかりません。最低限のことを揃えるのにまだまだバタバタしそうです)。
周りの方々に助けられ、概ね順調に進んだ開業準備ですが、敢えて細かいところに目を向ければ、それこそ枚挙にいとまがないほどのプチハプニングの連続でした(この手の作業にはつきものでしょうか?)。
それに、今後のことを考えると夜も眠れないほどの不安に駆られることもしばしばでした(もちろん、この不安とはこれからも付き合っていかなければなりません)。
そんな期待と不安とを頻繁に行ったり来たりする毎日を送っていると、ついついネガティブになってしまうことも多かったのですが、僕がいつも頼りにしている先輩にそんな話をしていると、最後には不思議と前向きな気持ちになれました。
その先輩は、僕が目の前の細かい作業やプチハプニングに辟易して愚痴っぽくなっていても、「いろいろ大変だろうけど、致命的なことは何も起こってないね。」とか、「悪い方向には行ってないよね。」といった言葉をかけてくれたのです。
「悪い方向には行っていない」
この言葉に何度助けられたでしょう。
この言葉は一見ネガティブにも思えますが、ついつい目の前の細かなことにとらわれて大局の流れの良さを見失いがちな自分にとってはとてつもなく大きな前向きな力をくれる言葉でした。
難しい作業を迫られて行き詰っている方や紛争の真っただ中に置かれた方のなかには、ひょっとすると、今の僕のように目の前の細かなネガティブ材料にとらわれて、全体としては良い展開になっていることを見失いがちな方々もおられるかもしれません。
そんなとき、 「悪い方向には行っていない」 そう考えて、細かいところではいろいろあるけれども大局では良い流れにあることを再確認されてみてはいかがでしょうか?
ほんの少しでも前向きな気持ちになれるかもしれません。
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