最後の投稿にあたって
定期的な担当としては、今回が最後の投稿となります。
本当は、私の弁護士としての師匠が、別の道に転向されることになったお話しを書くつもりだったのですが、やはり今回の震災をふまえて何か書くべきではないか、という思いに至りました。
私は、阪神淡路大震災の時には、横浜に住んでおりました。
当時、兵庫に住んでいた祖母が被災し、一時的に横浜に居住するということはありましたが、私自身が震災を間近に体験することはありませんでした。
そして、今回の大震災。
私は、なぜか大阪に住んでおり、やはり被災を免れています。
さよならの向う側
さよならのかわりに~♪
若手らしからぬセレクションですが、大好きな歌の一つです。
世間では、別れとともに感謝の気持ちを伝えたくなる、そんな卒業シーズンが近づいてきました。
弁護士には「定年」もなく、「卒業」を意識させられることはあまりないのですが、個人的には、身近なところで「卒業」を迎えます。
娘が3月に保育園を卒園します。
自然で当たり前のことかもしれませんが、やはり感慨深いものがあります。
うちは同業同士の共働きで、それぞれの実家も遠いので、保育園なしでは子どもを育てることなどできませんでした。
保育園の送迎だけでアタフタしていた未熟親の私たちは、親子ともども、保育園に育ててもらいました。
表しきれない感謝の気持ちをこめて、また自分自身の思い出づくりのために、先日、「一日保育士体験」をしてきました。
2年前にも体験したことはあるのですが、その時の楽しさ、感動が忘れられず、最後にもう一度、体験のチャンスをいただきました。
「子どもの引渡し」の法律と実務
いきなり宣伝で恐縮ですが、表題は、先日、他の弁護士と共著で出版した本です。
http://www.skattsei.co.jp/search/055270.html
平成15年に発刊した著書を改訂したものです。
この初版は裁判所などに購入していただき、お陰様で完売・絶版状態でした。
そのわりに増刷していただけないまま、時が経過し、今回の改訂に至った次第です。
モリのアサガオ
表題は、現在進行中のテレビドラマです。
普段、あまりテレビドラマは観ないのですが、このドラマが扱っているテーマが「死刑囚」であることから、「何て暗くて重たいテーマなんだ」と逆に関心がわき、可能な限り、観ています。
(昨晩の分はまだ観ていませんが)
原作は漫画のようですが、テレビドラマで生身の人間が演じていると、とてもリアリティーがあり、惹きつけられます。
とはいえ、決して楽しい気分で観るような内容ではなく、むしろ、いろいろ考えさせられてしまう内容なので、観た後は、何かグッタリとした倦怠感すら感じます。
せっかくテレビを観ているのに、全然リフレッシュになっていませんね。
先日、ついに裁判員裁判で死刑判決が出ました。
裁判員の方々の心労を思うと、本当に頭が下がります。
被告人に控訴を勧めた裁判長の異例の言及など、取り沙汰されていますが、結論に至るまで、相当な議論がなされたことは間違いないでしょう。
チリの希望、アメリカの失望
今、日本の裏側で、ゆっくりと、でも着実に命の確認がなされています。
チリの落盤事故で閉じこめられた作業員の方々が次々と救出されています。
本当によかったですね。
この70日間、閉じこめられたご本人も、その家族の方々も、本当に大変な思いをされていたことでしょう。
でも、彼らは決してあきらめず、常に「希望」をもって無事生還できることを信じていました。
そして、その「希望」が現実となった彼らは、喜びを体いっぱい表現しています。
単純に「すごい」と思います。
自分なら、早い段階で「絶望」し、幸い助かったとしても、喜びを表現する余裕すらなく、ぐったりと崩れ落ちるだろうと思います。
今日中には全員が救出されるようです。
遠い地球の裏側から、彼らの生還を祈りましょう。
反面、とても残念なニュースを耳にしました。