趣味は「子育て」
自己紹介には「趣味」がつきものですね。
ところが、もともと飽きっぽい性格のため、一つのことにのめり込むことが苦手で、これといって趣味と呼べるものがありません。
弁護士になる前は、音楽を聴くこと(といっても、クラシックのような高尚なものではなくロック)が好きで、CDショップに足しげく通いましたが、弁護士になってからは何かと忙しくてそのようなこともなくなってしまいました。
とはいえ、「無趣味」というのは何とも味気ないし、人間として何か物足りないように受けとめられる気がします。
別に年中仕事に没頭しているわけでもないし、弁護士会活動も、楽しみ半分・義務感半分で取り組んでいるので、とても趣味とはいえません(そんな趣味では悲しすぎるし。)。
リラックスして頭を休めたいときにテレビで「お笑い番組」を観ることが多いのですが、どうも最近のブーム(一発芸や勢いだけで一時的な売れっ子芸人になる)に辟易しているので、趣味として挙げるにはちょっと抵抗が・・・。
そこで、何かいい「趣味」はないものかと考えた末、思いついたのが、「子育て」です。
「そんなもの『趣味』じゃなくて、親の義務だろう。」とツッこまれそうですが、辞書で「趣味」の意味を調べてみると「仕事・職業としてではなく、個人が楽しみとしている事柄。」とありました。
私にとって、仕事以外に一番楽しみにしていることは、娘と接する時間なのです(本当です。お酒よりも好きです。)。
うちは夫婦共働きなので、男親である私も、(不十分ながらも)家事育児を分担しています。
赤ん坊の頃は慣れない育児に四苦八苦しながらも、日々の小さな成長に大きな喜びを感じました。
5歳になった今では、それほど手がかかりませんし、十分コミュニケーションをとれるので、一緒に遊んで、いろいろな話をすることが本当に楽しくなりました。
娘と二人で外食したり、映画を観に行ったり、喫茶店にケーキを食べに行くときは、デート気分でルンルン状態です(気持ち悪がらないで下さい。)。
娘から学ぶこともたくさんあります。
娘は、弁護士夫婦の子どもでありながら、争いごとが嫌いなようで、例えば、保育園でお友達にイジワルをされても、やり返すことをしません。
彼女いわく、「やり返したら、お友達が悲しい気持ちになる。それは絶対にいやだ。」とのこと。
日頃、事件の相手方をやり込めることばかり考えている身としては、頭が下がる思いです。
とはいえ、こんな幸せな時間を共有できるのもあとわずかかもしれません。
女の子は年頃になれば、父親を敬遠することが多いでしょう。
そんな悲しい未来が待っていると思うと本当に切なくなりますが、だからこそ、今、無抵抗に父親に接してくれる貴重な時期を大切にしたいと思っています。
以上、親バカ弁護士の長いつぶやきでした。
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