新日本プロレス棚橋弘至選手
はじめまして。弁護士の角田龍平と申します。
当ブログ開設にあたって,大阪弁護士会の広報室から示された3つの要件は次のとおりです。
①法律的に誤ったことを書いてはならない,②他人の名誉を毀損することを書いてはならない,③弁護士としての品位を保持しなければならない。
判例タイムズより内外タイムス,判例時報より実話時報を愛読してきた私にとって,上記3要件は違憲審査基準のLRAよりも厳格にすぎます。
もっとも,上記3用件さえ充たせば,法律に全く関係ない好きなことを書いても構わないということでしたので,その甘言を真に受け,毎月私の好きな人・ものを紹介していこうと思います。
今月は,私の好きなプロレスラー,新日本プロレスのエースにして昨年のプロレス大賞MVP,棚橋弘至選手を紹介します。
私が初めて棚橋選手に出会ったのは15年前の春のことでした。
入学したばかりの立命館大学の英語の授業で,先生から「隣の人と英語で会話しなさい。」と指示され,当惑気味の私に,「my hobby is pro‐wrestling」と照れくさそうに話しかけてきた朴訥な少年こそ,若かりし頃の棚橋選手(以下「棚橋君」という。)その人でした。
幼稚園で「好きなものの名前を書きなさい。」と言われ,ノートを平仮名の人名で埋め尽くし,「全部プロレスラーやんか。」と呆れるノリコ先生に,「ちゃうで。『じょーひぐち』と『みすたーたかはし』はレフェリーやで。」と答えた筋金入りのプロレスファンの私と,棚橋君が意気投合するのにそう時間はかかりませんでした。
折りしも私たちが大学に入学した1995年は,あの伝説の新日本VSUWFインターの10.9東京ドーム大会が開催された年。
夜行バスで京都から東京まで密航し,武藤敬司VS高田延彦の世紀の一戦をドームの3階席で観戦した棚橋君から,その激闘の模様を聞かされ,歴史的瞬間に立ち会えなかった私は地団駄を踏んだものです。
さらに棚橋君は,プロレスを観るだけでは飽き足らず,プロレス同好会RWF(立命館プロレスリングフェデレーション)に所属して,自らもリングに上がっていました。
3年生のときの学園祭で,ライバルう○こてんこもり選手と繰り広げた60分フルタイムの名勝負は今なお立命館OBの語り草になっています(なお,当時の棚橋君のリングネームは上記要件③に抵触するため自粛)。
やがて学生プロレス界に敵なしとなった棚橋君は,プロレスラーになることを決意し,業界の盟主新日本プロレスの入門テストに挑戦。見事合格を果たします。
そして迎えた卒業式当日,明日から新日本プロレスに入門するという棚橋君に,私が「ご両親はプロレス入りに反対されなかったの?」と尋ねると,彼は「許してくれたよ。その代わり,『チャンピオンになりなさい。』と言われたよ。」と屈託なく答えて,京都をあとにしたのです。
それから半年がたったある日のこと。
就職もしないまま司法浪人をしていた私は,司法試験の論文試験に落ちたばかりで,勉強する気も起こらず,毎日怠惰な生活を送っていました。
その日もダラダラとコンビニで立ち読みをしていた私の目は,無名の新人レスラーのデビュー戦を異例のカラーグラビアで報じる「週刊ゴング」に釘付けになりました。
「ゴング」が10年に1人の逸材として紹介していたのは,hobbyがworkになった棚橋君でした。
棚橋君は,瞬く間にスターダムを駆け上がり,2006年7月には,ブロック・レスナーの王座剥奪によって空位になったIWGPヘビー級王座決定トーナメントを制してチャンピオンになり,ご両親との約束を実現します。
さらに,2009年の1.4東京ドーム大会では,かつてドームの3階席で伝説の10.9武藤VS高田戦を観戦していた少年が,10数年の時を経て,その勝者武藤敬司とリング上で対峙し,激闘の末,勝利したのです。
棚橋君が,名実共にプロレス界のトップに躍り出た瞬間でした。
テレビ放送も深夜の枠に追いやられ,プロレス人気の低迷が叫ばれて久しいですが,プロレス界の救世主は棚橋君をおいて他にいません。
プロレス界随一の肉体美と,技のキレ,何よりその明晰な頭脳に裏打ちされたファイトスタイルにプロレス復興の鍵が隠されています。
プロレスを食わず嫌いな人も,プロレスに愛想を尽かして離れて行った人も,一度騙されたと思って,棚橋君の試合を観てください。
その古くて新しいファイトスタイルに魅了されるはずです。
追伸 同業者の皆さん,プロレス同好会を作りませんか?
興味を持たれた方は,下記までご連絡ください。
TEL 06-6314-9935
FAX 06-6314-9936
橋下綜合法律事務所 プロレス同好会係事務局 角田宛
リスナーでした。
こんばんは。私は角田先生が担当されていたラジオ番組のリスナーです。ブログの開設心待ちにしておりました。更新楽しみにしております。
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