アークテリクス
こんにちは。塚崎です。
前回、このブログで、「ゴアテックス」というアウトドアウェアの素材を話題にしましたが、近時、アウトドアブーム再燃だそうです。
あらためて本屋さんをみると、確かに、キャンプ道具の特集記事を掲載する雑誌が複数あったり、アウトドアファッションの専門誌が新たに発刊されたりと、盛り上がりを感じます。
そのような雑誌を眺めていて知った言葉に、「山ガール」があります。みなさん御存知でしょうか。
カラフルなウェアに身を包み、ハイキングやトレッキングに出かけて、自然を楽しむ女性たちを指すそうです。
先日も、ニュースで、山ガールが特集されていました。
都会在住の女性たちによる富士山登山を舞台に、「山スカート」などの最新アウトドアファッションで山頂を目指す女性ツアーの様子が報じられていました。
私も一時、登山にはまっていました。最近はなかなか行けませんが、過去、北アルプスの槍ヶ岳~北穂高岳~奥穂高岳~西穂高岳を縦走したこともあります。
登山にはまったきっかけは、アウトドアウェアでした。ゴアテックスを含め、アウトドアウェアの高機能は、ヒマラヤ未踏峰など、極限の高所登山に挑むアルピニスト達の生命を守るために発展してきました。そのため、有名メーカーのハイエンド商品は、街中で使うにはオーバースペックであり、本来の機能の半分も使用していないのだと聞いていました。
それならば、と考えて登山を始めました(そうです、本末転倒です)。
アウトドアメーカーは、国内外多数ありますが、私が最も好きでそのコンセプトを尊敬するのは、「アークテリクス」というカナダのメーカーです。
アーテリクスの信念は、最もクオリティーの高い商品を作ることにあります。メーカー自身、地球上にある最高の素材と最高技術を用いた、最高品質と機能美を兼ね備えた商品である、と述べています。
北米の若手登山家や登山ガイドを中心に絶大の信頼を得ているそうです。
私が尊敬する理由は、このわかりやすく潔ささえ感じるコンセプトにあります。
地球環境保護などに対する企業の社会的責任、または、製品コストや市場性など、アウトドアメーカーが求められる要請は多数あると思われます。現に他の大手アウトドアブランドには、自然との共存、をコンセプトに掲げるものもあります。
当然アークテリクスもこれらを意識していないはずはなく、またささやかに言及もするのですが、(市場や投資家を意識した)耳触りのよいこれらではなく、「とにかく商品で勝負します」と正面からいいきる姿勢に職人的な気高さを感じるのです。
加えて、一般に機能性を追求した商品は外観上に難点をかかえるものもありますが、アークテリクスは、正に「機能美」というべきカッコよさで、ファッション業界で贔屓にする人も多いそうです。
このようなアークテリクスは、数年前までは、知る人ぞ知るマニアックブランド、といったイメージだったのですが、近時のアウトドアブームにより、雑誌等での露出が増え、かなり有名になってきたようです。
それを喜びつつ、なぜかさみしさも感じる私です。
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