巻き込み事故
お久しぶりです。塚崎です。
「巨漢」の意味を調べると、「並はずれて大きな男性」を指し、類義語は「巨人」「大男」、などとあるのですが(関連語に「ジャイアント」とあります)、私はこの部類に入るのだと思います。
去年の夏ごろまでは、身長186センチ、体重85キロぐらいでしたが、最近体重が増えて、90キロ近くあります。
体重が増えたのは、夏に引越しをして、自転車通勤から電車通勤になったからだと思っています。
以前は、毎日朝晩2回、20分程度の自転車運動が生活に組み込まれていたのですが、これが無くなってしまったからです。
単なる日ごろの不摂生を指摘する向きもあるかもしれませんが、理由は引越しに間違いありません。
さて、電車通勤が私にもたらしたものには、このような体重増加のほかに、「巻き込み事故」があります。
朝の電車内やホームは大変混雑しています。通勤ラッシュ時の梅田駅をご存じでしょうか。
下車時、開いたドアの左右両脇には、乗車を待つ人がずらっと列をなしています。下車する人は、モーゼが割った海を歩くように、割れた人垣の間を、列をなして歩くのです。
ここで発生するのが、私のいう「巻き込み事故」です。
JIS規格の平均ラインから外れる私が、前の人に続いて歩くと、私だけどうしても人垣に接触してしまうのです。朝から他人とぶつかるのは不快なものなのでしょう。「チッ」などと舌打ちをされることもありますが、私にはどうしようもありません。
また、「巻き込み事故」には、自損事故もあります。
社内吊り広告の下端が、丁度私の額の付近にくるため、車内をぼさっと歩いていると、広告の角で額に裂傷を負う可能性があるのです。
紙の端で指を切ったことはありませんか?あれのおでこ版です。
そのような訳で、電車やその付属物等の工業製品の規格はもっと大きくすべきだ、などと考えているのですが、そんなある日、大変つらい出来事がありました。
ある日の帰宅中、私はホームに入ってきた電車に乗りかけました。
開いたドアを通過しかけた刹那、
「ドゥン!」
という、人体を金属で殴打した際に発せられる低めの音が、静かな車内にけっこうなボリュームで響き渡りました。
私は、開いたドア枠の上部に頭頂部をぶつけてしまったのです。
普段、無意識に、腰を折ってドア枠に頭をくぐらせる動作ができるのですが、この日は、携帯電話の画面に意識を奪われていました。
その結果、無意識部分に狂いが生じたのか、おそらく、0,8秒程早く、くぐらせ動作をおこなってしまったのでした。
本来、くぐらせた後の上昇フェーズにさしかかる場面で、丁度ドア枠上部が来てしまったのです。
はたから見れば、腰を折って勢いをつけたうえ、ドア枠に頭頂部から頭突きをかました男性です。
私は、何事もなかったように、携帯電話を見続けるフリで下を向いていたのですが、ドア付近に立っていたドレッドヘアの日本人女性が、私とドアを交互に見て、
「ワオ!」(「WOW!」)
とつぶやいたのを見逃しませんでした。
巻き込み事故にはご注意を!
新しいコメントの投稿