17才の君へ
家庭裁判所に家事調停に出かけたところ,高校の時の担任の先生と偶然お会いした。
生徒の少年審判にいらっしゃったらしい。
僕も事件こそ起こさなかったが,10年前はこの先生にいろいろと心配されていたのに,
いまや自分が17才の少年のことを心配する立場になったのかと思うと,なにやらむずがゆいものを感じた。
いま,2件の少年事件を受任している。
もう僕も27才だ。
だから,本当の意味で彼らの気持ちになることはできない。
一生懸命,17才の自分を思い浮かべて,
彼らの気持ちを「分かった気になる」しかない。
所詮「分かった気になる」だけだとしても,
真剣に自分のことを理解しようとしてくれる大人がいるだけマシだ。
僕は自分でそう思いこむことにしている。
17才というのは,本当に大変な年齢だ。
あのころは,本当に将来に対して不安を抱えていたし,
毎日悶々としていた。
17才の俺よ。
10年後のお前にも彼女はいない。
お金もない。
そして,何より悪いことに,
いくら食べても太らない体質かと思っていたら,
いまや腹回りがかなりやばいことになっているよ。
しかし,絶望するな17才の俺よ。
それなりに仕事は楽しいし,
友達もたくさんできる。
だから17才の俺よ。
絶望するな。
希望をもて。
そんなに同じクラスのカップルのことばかりうらやむんじゃあない。
お前はお前の道をゆけ。
そして,すべての悶々とした現在の17才たちに告ぐ。
がんばれ。
がんばれば,可能性はいくらでも広がる。
俺だって,17才のころに自分が弁護士になるなんて思っちゃいなかった。
彼女はいないし,成績もイマイチだし,運動も出来なかった。
担任の先生にもあきれられていたよ。
でも,18才のときに,やりたいことが見つかって,
そこからはガムシャラにがんばった。
そしたら,やりたいことを仕事にできた。
だから,今がどんなにつらくて,悶々としていても,
けして絶望はするんじゃない。
僕は,すべての悶々とした17才を応援しているよ!
がんばれ!
頑張ってください
はじめまして!記事を読んでいて少し切ない気持ちになりつつ笑ってしまいました。
17歳って大人でもあり子供でもある、とても微妙で繊細な時期ですものね。
自分に誠実に正義の為に一生懸命頑張ってらっしゃる原先生には、きっととても大きな御褒美があるのだと思います。
先生が受任されている事件の少年達が結果的に一番幸せになる方法で解決するといいですね!
ありがとうございます
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