2011年3月28日 (月)

願いと希望

 この度の東北地方太平洋沖地震に被災された方々及び関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

 発生から、半月と数日が経過しました。

 

 テレビの報道や新聞の記事を通じて知らされる、今までに見たこともない残酷な被害の実態、日に日に増える死者の数・・・そして今もなお続く余震への恐怖と厳しい寒さ・物資不足の中、不安な気持ちで避難所生活を余儀なくされている多くの方々・・・本当に胸が痛む事実です。

 一日でも早く、被災地の方々に、安全と安心のある日常生活が戻って参りますことを心よりお祈りしています。

 

 また、福島原発の近くで自らの身の危険と背中合わせの中、懸命に復旧作業をされている方々、被災地で救援活動を行っている方々、本当に本当に有難うございます。

 

 放射能の問題、電力供給の問題など、日本全体どころか世界中にも影響のある深刻な問題がなお山積みですし、復興にはとても長い歳月がかかると思いますが、日本全体で力を合わせ、支え合い、少しでも早く復興の日が来ることを願っています。

 

 

 

 話は変わるのですが、3月19日の水谷先生の「もうひとつの被災」の記事を読み、先日の土曜日は、弁護士会館で、映画「ショージとタカオ」を見て、主人公の一人である桜井昌司さんのお話を聞いてきました。(映画の詳しい内容については3月19日の水谷先生の記事をお読みください。)

 お二人が仮釈放された1996年から2010年まで、社会に29年ぶりに復帰したお二人が、少しずつ社会に適応し、新たな人生を築き上げていく姿、その時々のリアルな感情、2人の無罪を信じて支える人々の姿など、とても感動的な内容でした。

 

 お二人は、一度しかない貴重な人生のうち、20歳頃から49歳までという、もはや想像すら出来ないくらいの長い年月を、冤罪のために、拘置所・刑務所の中の囚われの身として過ごしています。

 今年5月に、ようやく、無罪判決が下される見込みであるということですが、これまで、冤罪を晴らすために費やしてきた過程・労力・時間は余りにも大きすぎます。

 

 しかし、お二人ともが、この14年間、希望をもって歩まれ、それぞれに幸せな家庭を築き、今、幸せに過ごされていること、前向きに明るく生きておられることを知り、尊敬するとともに、少しだけ、救われたような気持ちになりました。

 

 この映画は、梅田第七藝術劇場(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポートシティ6)での上映が予定されているそうです。

 今回ご覧になっておられない方にも、是非見て頂きたい作品だと思います。

 

  

コメントありがとうございます

奥村さん,ご来場ありがとうございました。 来られているのをちらりとお見かけしましたが,ブログつながりとは光栄です。 確かに,桜井さんも杉山さんもすごくよい笑顔をされてましたね。 それだけに一層,冤罪の重さが際立つ気がします。 最初の弁護人だった方が,今も弁護団で活動されていて, 「彼らが無期懲役を言い渡されたとき,私も無期懲役になった。」 と話しておられたのも,強く印象に残っています。 延期されていた判決は,5月24日に決まったようです。 私からも,ぜひ七藝で鑑賞されるのをお勧めします。

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