愛犬が大変なことに。
私の実家では、犬を3匹飼っています。
柴犬2匹とコーギー1匹です。
昨年までは4匹飼っていたのですが、1匹(ミニコリー)は昨年天国に召されてしまい、現在は3匹となっています。
ミニコリーが亡くなった日は、悲しくて仕事が手に付きませんでした。
こんな思いをあと3回はしなければならないのか・・・と思うと、ペットを多頭飼いすることも考え物でした。
さて、先日、この犬たちにちょっとした(?)事件が起こりました。
ある日の夜、実家の父から私の携帯電話に連絡が入りました。
父から直接連絡が入ること自体、珍しいので「どうしたのかな」と思って電話に出ると、父が、開口一番、「すずが・・・大変なことになった・・!」と言うのです。
すずとは、コーギーの名前で、3匹の中でも私が特別かわいがっている子です。
もちろん、どの子もかわいいのですが、この子は私の一目惚れで、すでにその当時、家には3匹(シバ2匹とミニコリー)の犬がいたにもかかわらず、私が強引に飼わせてもらった子なので、愛情もひとしおなのです。
父の言い方からして、私には嫌な予感がよぎりました。
「食い意地のはったすずのことだから、何か変なものを口に入れて体がおかしくなったのか、散歩大好きなすずのことだから、散歩中にはしゃぎすぎて車にでもはねられたのか、家から脱走して行方不明にでもなったのか・・」
と色々な最悪のケースを想像して、その時点でかなり不安になりました。
「大変って、何、どういうことよ。」と私が急かすと、父は「散歩中にな、野良犬に噛まれてな・・」と言うのです。
詳しく話しを聞くと、その夜、父が3匹を連れて散歩していたところ、突然、暗闇から野良犬(迷い犬?)が飛び出してきて、出会い頭にすずの首もとに噛みついたと言うのです。
父が野良犬を追い払おうとしたところ、そのノラは、いったんはすずを離したのですが、次はうちのシバに噛みついて、それも父親が追い払ったら、再びすずのお尻にがっぷり噛みついたとのこと。
かなり大きな犬だったらしく、下手に追い払っても逆にすずにもっとひどい攻撃をする恐れもあるし、あとの2匹のリードも離せないしで(シバ2匹は逃亡癖あり)、父もかなり応戦に苦労した挙げ句、ノラの足を思い切り踏んづけたところ、ようやくノラはすずを離して逃げていったそうです。
暗い夜道で、父がすずの体を点検したところ、ひどい出血などは見当たらず、帰路に着いた際もいつも通り歩いたので、「良かった、それほどひどい怪我はしてなさそうや」と父は安心したらしいのですが、家に着いた途端、足を引きずりだしてぐったりしてしまったそうです。
やっぱり犬でも外では緊張感があるんでしょうか。
痛いのを我慢してがんばって家まで歩いたんだろうな、と思うと、それだけで胸が痛くなりました。
それにしても、父が襲われなかったのが不幸中の幸いだったと言えるでしょう。
次の日、朝一番で母と姉がすずを獣医さんに連れて行ったところ、「どこに怪我をしているか解らないので、体の毛は全部刈ります」と言われ、顔の部分以外は丸刈りにされてしまいました。
そうしたところ、次々に傷が判明し、お尻やお腹がざっくりで血まみれだったそうです。
毛に覆われているとそこまでひどく見えていなかっただけに、母も姉も驚いたそうです。
その日の獣医さんの診断では、「明日、出血がとまっていないようであれば、お腹を縫う手術をします。あと、傷が神経を損傷していれば、最悪の場合、歩くのに後遺症がでるかもしれません。」とのことでした。
私のもとには、逐一すずの様子がメールで知らされてきたのですが、これまた気が気ではありません。平日だったので、仕事が入っており、すずに会いに実家にも帰れないし、本当に祈るような気持ちですずの回復を願うしかありませんでした。
幸いにも、すずに後遺症などは残らず、お腹の傷も縫わずに自然治癒してくれて、今はもとどおり元気いっぱいになってくれました。
お馬鹿なのかなんなのか、こんな目にあったこともすっかり忘れて、父や母に散歩に連れて行ってくれとせがんでいるようです。
ただ、体の毛は刈られてつんつるてんのままなので、ちょっと「ポンデライオン」みたいに頭でっかちになってます(しかし、意外とこれが好評で、”サマーカット”として定着させようかという話もちらほら。)。
寒くなる前に、毛が伸びてくれるといいのですが・・・。
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