せんせい,さようなら。みなさん,さようなら
はじめまして。森田泰久と申します。
縁あって,このリレーブログに参加させていただくことになりました。
どうぞ宜しくお願いします。
さて,僕の最初のテーマは,「せんせい,さようなら。みなさん,さようなら。」
「なんじゃそれ?」とお思いの方がいらっしゃると思いますが,幼稚園で習いましたよね。毎日言ってましたよね,このフレーズ。当たり前の日常のあいさつ。
今回は,そんな「当たり前のこと」に対して,少し考えるきっかけを与えてくれたある女性とのやりとりをテーマにしたいなと思います。
最近のテレビ番組に「週末のシンデレラ 世界!弾丸トラベラー」というのがありますが,その彼女はつい最近,「弾丸トラベラーin 沖縄~0泊1日,ユタを探す旅~」をしたらしいです。(要は日帰り沖縄旅行なんですけどね。)
朝6時25分に羽田を出て9時過ぎに沖縄の地に降り,半日だけの滞在を経て20時50分の飛行機で東京に戻る・・・。そういう弾丸ツアーなわけです。
梅雨明けの沖縄は穴場だそうです。本土はまだ梅雨で鬱陶しい天気が続くのに,沖縄ではカラっと晴れた夏を先取りできる。普段味わえない気候の中で過ごせるって魅力的ですよね。ですが,今回の彼女の沖縄日帰り旅行の目的はただ梅雨を脱する為ではなかったようです。
そこまでの弾丸トラベルを彼女にさせたのは「ユタ」に会うため・・・。
彼女曰く,「ユタ」とは,沖縄地方などで信仰されているいわゆる霊能力者で,ユタと呼ばれる人には何かが見える,神に近い存在などとされているらしいです。
とはいうものの,彼女自身はそういう類を信じるタイプではありません。占いとかには全く興味がなく,厄年の時も「厄払いをするのは自分だ。厄払いなどには行かずに,人の役に立つことで厄払いになるんだ」とか言ってどこにもお参りに行かなかったそうですから・・・。
そんな彼女が,今回なぜユタを求めて沖縄まで行ったのかというと,会社の同僚のためだったとのこと。沖縄に知り合いがいる彼女は,その同僚からユタを探して欲しいと頼まれたらしいのです。
・・・で,僕が紹介できるのはここまでで,それ以上はプライベートに関わることだとかでユタに会ってからの具体的な内容は何も教えてもらえませんでした。ここからが興味あったのにねー(笑)
ですが,ユタと会って,彼女なりに感じ,学んだことが2つあったらしいのです。1日で2つの学びがあったと話す彼女の言葉を聞いて,僕は興味深く聞きました。「何を学んだの?」
すると彼女は,特別に話してあげようという雰囲気でゆっくりと話し始めました。
「1つはね,ありがとうと言える人になること。当たり前に言えるようにね。もう1つは,両親や家族に感謝し,ご先祖様を敬うこと。ちゃんとお墓参りとか行ってる?」
僕は初め,「なんじゃそりゃ?当然のことじゃない。子供でも知ってることやん。」と思いましたが,続けて彼女に言われた言葉にはっとしました。
「ねえねえ,今日ありがとうって誰に言った? 事務所でお茶をいれてくれる事務員さんには言ってるかもしれないけど,ビルとか駅のお掃除のおじさん,おばさんとかにもちゃんとありがとうって言ってる? ありがとうじゃなくても,お疲れ様ですでもいいんよ。ちゃんと言った?」
そういうことが大事なのだと言いました。
僕はそれを聞いて一言。「うーん・・・そこまではできてないかも。」
僕たちはいつも,周囲から常に何かしらの恩恵やサービスを受けて生活していますよね。でも,それが些細で当たり前のことだったり,身近すぎる相手だと,つい横柄になってしまうことも多いのです。
「ありがとうの気持ちを伝えることって当たり前のことなのに,なかなか出来てないものだな」と素直な気持になりました。
で,そう思うと,次にこんなことも考えました。
「当たり前のことを当たり前にすることが大事って,よく言われることではあるけれど,かなり自分で意識しておかないと出来ないな。慣れていることほど丁寧にしなければいけないな」と。
そんなことを僕は少し忘れかけていたように思います。これって仕事でも同じことですよね。
そんなやりとりをしながら,僕は「ペイ・フォワード」という映画のことを思い出しました。僕の好きな映画の1つなのですが,これについてはまたどこかの機会で書きたいなと思います。
とりあえず,これから彼女には「いい話をしてくれてありがとう。」という感謝の気持ちを伝えたいと思います。
では,「みなさん,さようなら!」
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