いじめ問題について思うこと
大津市で中学生が自殺をしたという事件が、社会問題となっています。
中学生の自殺がいじめを苦にしたものではなかったかということが、報道などで大きく取り上げられています。
事実関係は、私も報道で知るのみで、詳細を知る立場ではありませんから、中身に踏み込んだコメントは、差し控えさせて頂きます。
しかし、もし実際に
「葬式ごっこ」が行われていたのであれば、
かつてのいじめの構図と何ら変わりがないように思います。
1986年には、東京中野区で、やはりいじめを苦にして中学生が自殺したという事件がありました。
いじめの事例として、よく取り上げられることが多い事件です。
このときも「葬式ごっこ」が行われていたとされています。
この事件は、平成3年に東京地裁の判決が、また平成6年に東京高裁の判決が、それぞれ出されていて、控訴審では、悪質ないじめの存在を認め、生徒らのほか、教師にも一定の範囲で責任を認めました(ただし、いじめによる自殺について、因果関係は認めましたが、賠償責任を認める予見可能性があったは言えないとしました)。
事件発生から30年近く、裁判所の判断から20年近くが経過したにも関わらず、
学校現場で同じことが繰り返されていたとすれば、本当にいたましいことです。
歴史は繰り返される、という単純なことばで済ますことはできないように思います。
さらにこわいのは、こういった事件は連鎖することがある点です。(マスコミが注目するためかも知れないのですが)
これまで私のブログの中でも何回もご紹介させて頂きましたが、
改めて、
子どもの人権110番を紹介させて下さい。
子どもの権利委員会の委員が中心となり、
弁護士が電話相談を受け付けています。
毎週水曜日の15時から17時
毎月第2木曜日の18時から20時
電話番号は 06-6364-6251 です。
「子どものみかた」であるための大切な役目と考えています。
もしこのブログを見られた方で、いじめに悩んでいる生徒さん、親御さんは、
ぜひ一度ご相談頂けたらと思います。
※当初は、近々公開される映画のお話や、大学の非常勤講師がまもなく終了するお話でも取り上げようと思ったのですが、本日、とある弁護士の方とお話していて、やはりこの話題に触れざるを得ない気持ちになりました。
希望をみた
昨日、はじめて上原弁護士の存在を知りました。
今後の活躍を期待しております。
三橋貴明著「コレキヨの恋文」の主人公、「霧島さくら子」を連想しました。
子どもの人権110番
110番の電話相談が、何かのきっかけになればよいですね。
逆に、電話だから話せることもあるかもしれませんし。
コメント、ありがとうございます。
山口です。
子どもの権利に関わる話題と、私の執筆時期が重なりましたので、これまでの記載との重複をおそれず、110番の紹介をさせて頂きました。
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