法科大学院の実情
先週の日経新聞に、全国の法科大学院73校のうち、86パーセントにあたる63校で定員割れの状態になっているという、衝撃的な記事が載っていました。
弁護士の就職難は騒がれ始めて久しいですが、この業界を目指す人がそこまで減っているのかと思うと寂しくなります。
法科大学院に入るためには、5月~6月に行われる適性試験という試験(全国の大学院共通のセンター試験のようなものです)を受けて、夏ころから私立の入学試験、11月ころから国公立の入学試験を受けることになります(もしかしたら、今は少し時期が変わっているかもしれません)。
ですから、来年の入学を目指す方々は、今ちょうど適性試験を終えて、どの法科大学院を受けるか検討しているところだと思います。
そんな中でこんな暗いニュースばかり報道されたら、受験生も本当に法科大学院を目指していいものかどうか迷ってしまうでしょう。
裁判所書記官と裁判所事務官
入社・入学のシーズンになりました。
私の事務所はオフィス街のど真ん中にあるので、今週に入って事務所の周りで初々しい新入社員をたくさん目にします。
弁護士の入所は、だいたい12月から1月が多いので、4月がスタートの季節という感じはあまりありませんが、裁判所や検察庁では、4月から転勤等で新たな職場という人も多いと思います。
ところで、裁判所というと一般的には、裁判官のイメージですが、裁判所の仕事の多くを裁判所書記官や裁判所事務官が支えています。
その裁判所書記官になるための研修が、今日から埼玉県和光市の裁判所職員総合研修所(司法研修所の近くの綺麗な建物です)でスタートします。
裁判所書記官というのは、ご存知のとおり、法廷では法服を着て裁判官の前に座っている方たちです。
弁護士の方であればパッと浮かぶ書記官の業務として、調書作成や送達がありますが、他にも裁判手続き全般にわたって活躍されています。
弁護士と期限
最近、ベルギーに住んでいる大学時代の友人から、「大阪弁護士会のブログ見たよ」という連絡がありました。
弁護士の世界とは全く関係のない、しかも海外に住んでいる友人が、こうして連絡をくれるのは嬉しいものです。
ここのところ、大阪でもずっとかなり寒い日が続きますが(今週に入って少しマシになりましたが)、ベルギーでは大阪とは比較にならないほどの寒波が来ているそうです。
大雪の影響で、ベルギー国内の渋滞の総距離はなんと1200km(!)に及んだそうです。
間違いなく歩いた方が速いですよね。
時間にうるさい日本でこれだけの渋滞が発生したら、どれだけの大騒ぎになることか。
もちろんベルギーでもかなりの騒ぎになっているのでしょうが。
海外のことを全く知らないのに、「日本は~」とか言うのはおこがましいとは思うのですが、日本はおそらく世界一時間にうるさい国ではないでしょうか。
二回試験
弁護士になってもうすぐ1年が経ちます。
今からちょうど1年ほど前、二回試験が終わって解放感に浸っていました。
二回試験。
あまり聞きなれない言葉だと思います。
弁護士、裁判官、検察官になるために、司法試験に合格しなければならないことは多くの方がご存知ですが、二回試験の存在はあまり知られていないようです。
司法試験に合格すると、1年間の司法修習という研修期間がありますが、二回試験というのはその司法修習の卒業試験のようなものです。
正式名称は、「司法修習生考試」といいます。
なるほど、これほど味気ない名前では、別名がつくのも理解できます。
では、なぜ「二回」試験なのか。
弁護士など法曹になるために合格しなければならない、司法試験に続く2回目の試験ということで二回試験と呼ばれるようになったようです。
この二回試験、実はかなり過酷な試験です。
なぜ山に登るのか
先週あたりから随分涼しくなってきましたね。
暑い毎日は苦痛でしたが、涼しくなるといよいよ完全に夏が終わってしまったという感じで、少し寂しい気もします。
この3連休もとても気候が良かったので、お出かけされた方も多いのではないでしょうか。
私は、久しぶりに六甲山に行ってきました。
登っている間はさすがに暑くて汗が止まりませんでしたが、休憩していると涼しい風が吹いてきて、とても気持ちの良い時間でした。
私の趣味の一つは山登りです。
今回のように近場の山にはよく行きますし、年に何回かは泊まりで長野など遠方の山にも行きます。
登山が趣味と言うと、よく周りから、「山登りの何が楽しいん?しんどいだけやん。」とか言われます。
以前はそう言われると返答に窮していたのですが、最近は答えが少し見えてきました。
1つ目は、やはり大自然に触れられることです。