2011年12月6日 (火)
妖怪に想うこと
頬に当たる風がつめたくなりました。
12月、冬の入り口ですね。
寒くなりいっそう色づく木々を眺めるたび、自然は本当の芸術家だ・・・と思い。
ただ、紅葉と冬の足音が共存する時間が年々長くなることに、なんともいえない寂しさを感じています。
さて、先日、念願であった境港の水木しげるロードに行ってきました。
http://www.sakaiminato.net/site2/page/roadmap/map/
何体も連なるブロンズ像に、心躍り。
時間を忘れて大はしゃぎをしました。
幼い頃、「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きだったこともあり、大学生の時にたまたま京都で開かれた「水木しげる展」に行って初めて、水木さんの戦争体験や妖怪に対する思いを知りました。
人は古くから、自然と人間との境界の曖昧さに対して畏怖の念や、自然とともにある生活に対して畏敬や感謝の念を抱いてきました。
妖怪は、人が自然に対して抱いた畏怖を具現化した創造物であると言われています。
そんな日本人の昔から抱いていた素朴な感情を、今の世界に生きる子供たちに語り伝えたい。展覧会のプロフィールビデオで、水木さんはそんなことをおっしゃっていたように思います。
常に大きな自然を感じながら、日々を暮らす。
私は、未来の子供たちが、ときどき妖怪に出くわすような、そんな自然の空間が残っていてほしいと思っています。
と、しんみりした記事になりましたが、境港、とっても楽しいところです。
ぜひぜひみなさんも、冬の鳥取県へお出かけされてはいかがでしょうか。
新しいコメントの投稿