奈良少年院作 カレンダー
私のブースにかけてある今年のカレンダーを紹介します。
このカレンダーは,奈良少年院の文化クラブの一つである
版画クラブの少年たちが作成したものです。
カレンダーに添えられていたお手紙の言葉を紹介します。
「少年たちが慣れぬ手つきで彫り上げ,
手をインクまみれにして,一枚ずつ刷り上げたものです。」
1988(昭和63)年より弁護士業をしながら
篤志面接委員をしている私のボス弁が,
奈良少年院から贈られました。
それを拝借して飾らせてもらっています。
※篤志面接委員とは,矯正施設まで出向いて,
受刑者や非行少年に対し更生のための教育や指導を行う
民間ボランティアで,全国に約1800人います。
法務省「矯正を支えるボランティア―篤志面接委員―」
の紹介はこちら
http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse09.html
迫力があります。魂込められています。
このカレンダーが出来上がる工程を想像します。
木版画を制作した人。
この線を間違って彫刻刀で削り取った,ってミスがないんですよ。
ものすごく繊細で,正確です。
表現力豊かだなーと感じ入ります。すごい。
↑これは3~4月
↑これは,11~12月
この版画を刷った人。
手が真っ黒になったんじゃないかなー。
自分を汚して犠牲にしても,紙は汚さないぞ,とか
決死の覚悟で仕上げたんじゃないかなー。
カレンダーに仕上げた人。
各カレンダーは,木で挟み込んで,
紐で綴じてあります→カレンダー上部に注目です。
みんなが作った作品を大切にまとめ上げたからこそ,
この作りなのだと思います。
これを作るのに,何人の少年が関わったのだろう。
少年は,この作業を通して,
自分がこんなに細かい作業ができることを発見して,
驚いたんじゃないかな。
このカレンダーから,パワーもらいながら,仕事しています。
私も,目の前の課題を乗り越えなくては,と思わせられます。
パワーと元気をもらいました!
版画は中等寮の少年が一生懸命に作った力作ですね。
私も今、検察官を目指してます。将来的にヤメ検弁護士になりたいです。
久しぶりに元気の湧いてくる力作が見れて良かったです!
ありがとうございます。
力作がパワーと元気を与えてくれますね!
元・奈良院生の方が,今検察官を目指しているということも非常に興味深いです。セカンド・チャンス!という団体の動きにもぜひ注目してください!コメントありがとうございました。
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