パリ通信 その1
こんにちは。
私は今、しばらく弁護士業をお休みして、パリで生活しています。
ですので、今後しばらくはパリで生活していて日々感じたことを中心に書きたいと思います。
家族全員がフランス語をほとんど話せないという危機的状況のまま突入した初めての外国暮らしは、当然戸惑うことが多く、想像していた以上に大変です。ただ、噂に聞いていたのと違って、パリの人達は、こちらがフランス語を話せないとわかるとすすんで英語で話しかけてくれたり、困っている様子をすぐに察してすすんで世話をやいてくれたりするなど、とても親切な人が多いです(一方で、特に公共機関においては、権利を主張しないと何も手続が進まないことも多々ありますが。。。)。
例えば、パリのバスは、急発進や急停車が多く、荒っぽい運転なのですが、子ども連れで乗って困っていると、ほぼ必ず誰かが席を譲りに話しかけてくれるのです。
ちなみにバスの優先座席の優先順位は、私のフランス語理解が正しければ一番が傷病兵で、次に障がいのある方や妊婦さんが続き、三歳以下の子ども連れが六番目くらい、七五歳以上(高齢化社会を反映しているのでしょうか)のお年寄りは八番目くらいです。色々と興味深い順位ですね。
法教育最前線?!
先日、縁あって京都産業大学法学部のK准教授のゼミにお邪魔させていただきました。
1 斬新な授業スタイル
法学部の授業というと、先生の一方的な講義を学生がただ座って聞いているというイメージかあるかもしれません。あるいはロースクールのようなソクラティックメソッド(先生が質問し学生をあてて答えてもらう対話型授業)の授業風景を思い浮かべる方もいるかもしれません。特定の学生が発表して、先生が突っ込む、そして残りの学生はとりあえず出席点稼ぎのために黙って座っているというゼミを経験された方も多いかもしれません。
Kゼミは、そういった予想をいい意味で裏切ってくれます。古典から最先端まで幅広い学問内容を扱いながら、授業の運営スタイルが大変実験的です。いうなれば「皆でゲームをして楽しみながら学ぶ」というスタイルのゼミです。ゼミ生全員が参加してゼミを創り上げています。このようなゼミを可能にする手法は、例えば企業において「いかに社員全員のモチベーションを保ちながら業績をあげていくか?」というような組織の運営課題に対して大変参考になる取組みだろうと思われます。
修徳学院を訪ねて
はじめまして。新たに若手ブロガーの一員に加わりました、稲谷徳子です。
駆け出しの弁護士として、また、いやいや期真っ盛りの2歳の男の子の母として、毎日睡眠不足の日々を送っております。
私は今大阪弁護士会の子どもの権利委員会に所属し、弁護士として、また母として、一人でも多くの子どもを幸せにしたいと思いながら活動しています。そこで、このブログでは、子どもを取り巻く法的環境や、社会的環境に接して感じたことを綴ってみたいと思います。とはいえ、弁護士としても母親としてもまだまだ新米ですので、それほど含蓄のあることが書けるわけではないのですが。
第一回目の今回は、児童自立支援施設である大阪府立修徳学院の讃母の式典と、その後の園遊会に参加した時のことを書いてみようと思います。